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New Releases - 2025年07月 発売タイトル
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2019年に結成されたトリオ・オージアス・マルクのアルバム。スペインの中堅奏者たちによるアンサンブルは、スペイン内外の作曲家による委嘱作品や初演を通してレパートリーの拡充に貢献しています。このアルバムではプーランクやフランセの作品に加え、プレヴィンと、ホルヘ・サントスの三重奏曲を収録。ホルヘ・サントスはホンジュラス出身、スイスで研鑽を積んだ作曲家・トロンボーン奏者で、伝統的な音楽に現代の要素を採り入れた作品を書いており、この三重奏曲からもラテン音楽やジャズの影響を感じさせる、独自の作風をうかがい知ることができます。(2025/07/18 発売)
レーベル名 | :IBS Classical |
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カタログ番号 | :IBS-82025 |
「デュオ・グオ=リプシュタイン」のデビュー・アルバム。ヴァイオリンのリンダ・グオはケルンとフランクフルトで研鑽を積み、現在はWDR交響楽団に在籍。一方、マヌエル・リプシュタインはチェリスト兼作曲家としてクロンベルク音楽アカデミーで学位を取得し、国際的に活躍しています。二人はケルン音楽大学のプレ・カレッジで出会って以来、12年以上にわたり共演を重ねており、全ドイツ青少年音楽コンクール「ユーゲント・ムジツィアート」やフランクフルト室内楽コンクールなどでデュオとしての受賞歴を重ね、ドイツ国内外で演奏活動を展開しています。この『パ・ド・ドゥ』では、クセナキスの先鋭的な初期作品「ディプリ・ジア」をはじめ、ジャズ風のシュルホフなど、ロマン派から近代に至る作品を取り上げており、アルバム全体を通して、二人の広いレパートリーと高い技術と豊かな表現力、そして多様なスタイルへの深い理解が際立っています。(2025/07/18 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1736 |
ギルバート&サリヴァンの《閉ざされたユートピア》は、《ゴンドラ漕ぎ》に続く作品で二人の最後から2番目の喜歌劇。今回はスコティッシュ・オペラが新演出と改訂版で上演。大英帝国の虚栄や政治を風刺しつつ、ウィットに富んだ台詞とヴェルディを思わせるような美しい音楽で聴衆を魅了します。あらすじは、架空の島「ユートピア」をめぐる物語。パラマウント王は、島をイギリス式に近代化すべく、長女ザラをケンブリッジに派遣します。顧問たちは反乱を企てますが、ザラは進歩的な使者たちと共に帰国し改革を推進。王は思いを寄せるソフィー夫人を家庭教師として迎えますが悪評のため愛は実を結びません。ザラはフィッツバトルアックス大尉と恋仲になり、島は理想的な近代国家へと変貌していきます。アルバムにはアーサー王の付随音楽から編まれた組曲も収録されています。(2025/07/18 発売)
レーベル名 | :Opus Arte |
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カタログ番号 | :OACD9053D |
【日本先行発売!久末航、亀井聖矢が入賞のQEC2025】5月31日に閉幕したばかりの2025年のエリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門、その入賞者による演奏を選りすぐったライヴ盤が早くも登場!チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールと共に「世界三大コンクール」と呼ばれる同コンクールの(前身のイザイ・コンクール時代を含む)ピアノ部門の優勝者には、エミール・ギレリス(1938)、レオン・フライシャー(1952)、ウラディーミル・アシュケナージ(1956)、ヴァレリー・アファナシエフ(1972)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1978)、フランク・ブラレイ(1991)、アンナ・ヴィニツカヤ(2007)、デニス・コジューヒン(2010)、ボリス・ギルトブルグ(2013)、ジョナタン・フルネル(2021)など、錚々たる顔ぶれが並びます。2021年には務川慧悟と阪田知樹が入賞して大きな話題となりました。名門コンクールだけに参加者には国際コンクールの上位入賞者が並び、今回もきわめてハイ・レベルの演奏が続々。オランダ人として同コンクール初の第1位に輝いたニコラ・メーウセンは、難曲であるプロコフィエフの協奏曲第2番をはじめ、テクニックの切れと共演者を聴衆を惹きこむ力も圧巻でした。第2位は大津市出身の久末航。日本人としては1987年の若林顕に並ぶ歴代最高位です。ドイツを拠点に研鑽を積んできた成果を発揮して1次ラウンドから安定した完成度の高い演奏を披露し、最終ラウンドの最後に演奏したブラームスの協奏曲第2番は風格さえ感じさせる堂々たる出来栄えでした。ヴァレール・ビュルノンは開催国ベルギー出身者として歴代最高位に並ぶ第3位。聴衆賞も獲得しました。第5位に入った亀井聖矢の「ノルマの回想」は持ち前のテクニックとダイナミックで情熱的な表現に加えて、繊細で優美な歌心も聴かせて聴衆を魅了。動画配信では作品に没入しつつ演奏を楽しむ表情も見られて印象に残りました。今回日本からは4人がファイナル・ラウンドの12人に選ばれましたが、セミファイナルとファイナルの課題曲の優れた演奏として吉見友貴と桑原志織の演奏が収録されたのも誇るべき記録です。ファイナル・ラウンドを通じて大野和士の指揮するブリュッセル・フィルがサポートを提供し続けたことも特筆すべきでしょう。(2025/07/18 発売)
レーベル名 | :Queen Elisabeth Competition |
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カタログ番号 | :QEC2025 |
2013年よりBBC交響楽団の首席指揮者を務めるサカリ・オラモ。2023年にリリースされて好評を得たバツェヴィチ作品集に続編が登場します。「ピアノ協奏曲」はショパン没後100年を記念してポーランド作曲家連盟が主催した「フレデリック・ショパン作曲コンクール」の応募作。ベテランのピーター・ドノホーがソリストとして参加し、巧みなピアニズムを聴かせています。「交響曲第2番」は実質的には3作目の交響曲ですが、最初の作品が破棄されたため「第2番」とされています。彼女はこの作品について、「偉大な古典の巨匠たちの伝統を参照しつつ、自身の音楽的発見を盛り込んだ」と述べています。「大交響楽団のための協奏曲」は、バツェヴィチ自身が創作活動の新たな段階へ移行する過程の一部と位置づけた重要な作品。SACDハイブリッド盤での発売です。(2025/07/11 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHSA5345 |
【精鋭集団アンサンブル・マスクの室内楽的魅力が映える選曲】大バッハの2つのヴァイオリン協奏曲を前後に置き、バッハに影響を与えた同時代人テレマンとアルビノーニの弦楽作品をシンメトリーに配したプログラム。フランス語圏カナダ出身のチェンバロ奏者オリヴィエ・フォルタンを中心に名手が集うアンサンブル・マスクは、通奏低音以外のパートを一人ずつで演奏、バロック後期の合奏曲が本来的に備えていた室内楽的な味わいを引き出した解釈を聴かせてくれます。2003年以来のメンバーであるソフィー・ジェントとバッハのヴァイオリン協奏曲を録音するのはフォルタンにとって「長年の夢だった」とのこと(ブックレット掲載のインタビュー〔仏・英・独語〕より)。ドイツ最大の人気作曲家だったテレマンの作品は、ローマ風の教会ソナタ様式とヴェネツィア風の独奏協奏曲様式をうまく掛け合わせた仕上がりで、ヴィオラ独奏を務めるキャスリーン・カジオカの立ち回りが見事です。5パートの対等なやりとりが興味深いアルビノーニ初期のシンフォニアは演奏者それぞれの音楽性をくまなく味わえるのが魅力。ALPHAレーベル初期から活躍する敏腕技師アリーヌ・ブロンディオによる、奏者たちの編み上げてゆく音の綾を克明に伝える匠の仕事のおかげもあり、聴き進めるにつれバッハ作品の精緻な多声構造と他の各曲のつながりも見えてくる選曲に唸らされます。(2025/07/04 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1140 |
【英国最前線のグループが聴かせる、ヘンデル英国時代初期の4名品】英国シーンの最前線をゆく古楽指揮者ジョナサン・コーエンとアルカンジェロによる、ヘンデルの名品集『シャンドス・アンセム』からの4曲。ドイツ出身のヘンデルは当初ハンブルクの歌劇場、次いでオペラの本場イタリアで舞台音楽の作曲経験を積んだのち、30代前半に英国へ渡り不朽の名声を築きましたが、『シャンドス・アンセム』は英国に来て間もない頃、後に初代シャンドス公となったカーナーヴォン伯ジェイムズ・ブリッジズのために書かれました(一部は英国王室のために書いた既存曲の転用)。英国国教会の礼拝向けで英語の詩句が使われ、多くは3パートの合唱にヴィオラを欠いた3声の合奏を軸に作曲されています。現存する11曲のうち10曲は作曲者の存命中1748年に出版もされました。本盤ではそのうち4曲が選ばれ、8人の歌手と7人の弓奏弦楽器奏者、オーボエとファゴット各1、鍵盤2人とリュートからなる編成で緻密なアンサンブルを味わえます。コーエン&アルカンジェロはこれまでもヘンデルの大小声楽作品で成功を収めており、2024年には大編成を要する晩期のオラトリオ《テオドーラ》の全曲録音(ALPHA1025)が英『グラモフォン』誌をはじめ批評各紙で高い評価を博しましたが、今回は一転、小ぶりの編成を活かした解釈が見事。声楽・器楽ともソロ部分が多く、室内楽的なやりとりの妙にも豊かな音楽的広がりにも事欠かない聴き応えあるアルバムに仕上がっています。(2025/07/04 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1153 |
【ビーバー芸術の洗練を名手ポッジャーと味わう】モーツァルト父子に先駆けザルツブルク大司教の宮廷で活躍、ドイツ語圏随一の凄腕ヴァイオリン奏者兼作曲家として高い名声を博し貴族にも序されたハインリヒ・ビーバー。その芸術の粋が示された1681年の独奏ソナタ集に、現代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者の一人レイチェル・ポッジャーが正面から向き合い、見事な演奏解釈のアルバムに結晶させました。ビーバーが主君ザルツブルク大司教マクシミリアン・ガンドルフに捧げた曲集としては、変則調弦(スコルダトゥーラ)を駆使した異例の手法がめだつ『ロザリオのソナタ集』(1674/78年頃)が有名ですが、作曲家37歳の年に刊行されたこちらの曲集では変則調弦の利用を最小限に留め、より洗練された技巧と表現力を追求するものとなっているのが特徴。ビーバーならではというほかない美しい和声と歌心がきわだつ名品揃いで、近年は競合録音も少なからずありますが、ポッジャーは豊かな活動歴に裏打ちされた精緻にして端正な演奏を通じ、まさに彼女でなくては成し得ない境地を味わえる充実解釈に仕上げています。当該曲集からの5曲に加え、鳥や猫、蛙の啼き声や銃士の活躍などをヴァイオリンで活写する「描写的ソナタ」(ビーバーの自筆譜はシュメルツァーの作品を筆写したものという説あり)も収録。手練の通奏低音陣と共に、バロック期の南ドイツらしい遊び心も縦横無尽に楽しませてくれるのが嬉しいところです。(2025/07/04 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS48525 |
【反目した2人の作品を並べ、それぞれを引き立て合う好企画】リート解釈で世界的に認められ、巨匠ニコラス・アーノンクールの篤い信頼も得ていたオーストリア出身のバリトン、フローリアン・ベッシュと、英国を代表する歌曲伴奏者マルコム・マルティノー、LINNからリリースされたアルバムがいずれも高い評価を得ている2人によるブラームスとヴォルフの歌曲集が登場。ドイツ・リートの最高峰と目されると共に自身はワーグナー信奉者であったヴォルフは、様々な音楽的手法に長けながら古典主義的とされたブラームスを辛辣に批判したと伝わりますが、2人とも感情の深い揺れと実存的哲学的な問いを音楽的に昇華させた素晴らしい歌曲を残しており、その作品を並べることで対比と共通性を探ることがこのアルバムのテーマとなっています。ベッシュの深く滑らかな歌唱によりそれぞれの作品の美しさが際立ち、そのコントラストがお互いの作品の素晴らしさをむしろ引き立てる、聴き応えのあるアルバムです。(2025/07/04 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD751 |
【本場フランスの奏者が聴かせる機微と息吹を、ライヴ空間直送の音で】マドリードに演奏会場を構えるフアン・マルク財団によるライヴ録音シリーズに、フランス随一のクラヴサン奏者クリストフ・ルセが登場。収録されている演目の全てが、フランス・クラヴサン音楽の粋たる大クープランの作品から厳選された小品というプログラムです。「さまざまな肖像 Portraits」と題されているのは、鍵盤教師として上流社会の多くの人々と接してきたクープランが、実在人物になぞらえ名づけたと考えられる曲を重点的に選んでいるため。ルセはこの作曲家が第1と第2の曲集の間に発表した『クラヴサン奏法』に含まれる9曲を節目に置き、その後にそれぞれ同じ調の作品を続けて弾いています。そのためもあってかプログラムはなだらかに進行し、客席ノイズもあえてカットせず収録された一期一会の場の中、心地良い緊迫感のうちに続いてゆく演奏をじっくり味わえるのが嬉しいところ。ニュアンス豊かで機知に富んだルセのタッチが聴かせる色彩感は実に豊潤、打鍵で音に強弱をつけられない楽器の演奏であることを忘れてしまうほどで、まさに抜群の適性を活かした積年の経験の賜物というほかありません。収録は2025年1月。欧州シーン最前線の空気を瑞々しく伝える1枚です。(2025/07/04 発売)
レーベル名 | :MarchVivo |
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カタログ番号 | :MV013 |