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New Releases - 2025年09月 発売タイトル

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    ラヴェル:ピアノ協奏曲集/高雅で感傷的なワルツ/亡き王女のためのパヴァーヌ(ゲルナー/モンテカルロ・フィル/山田和樹)

    【美演!ゲルナー&山田和樹によるラヴェル】1969年生まれアルゼンチン出身で日本でも人気のネルソン・ゲルナーが、山田和樹という絶好のパートナーを得て、長年の夢であったというラヴェルの協奏曲2曲を録音しました。同時期に書かれながら幾分対照的な性格の2つの協奏曲ですが、ゲルナーはここで持ち味の表現力をいかんなく発揮してそれぞれの作品が持つ詩情を豊かに描き上げるともに、熟達した力強い打鍵で大きな高揚感へも導いています。山田和樹率いるモンテカルロ・フィルもこのピアノに寄り添うようにバランス良く歌い、またダイナミックに対峙してクライマックスを形作りながら、印象的なコールアングレを始め各楽器のソロをスタイリッシュな歌心で聴かせ、各所に散りばめられたエスプリの効いたフレーズを切れ味良く処理しており、ゲルナーとの見事なタッグで絶妙の美演に仕上げました。アルバムには併せてピアノ・ソロ作品が2曲収録されており、「高雅で感傷的なワルツ」では各ワルツのキャラクターを鮮やかに描き分け、「亡き王女のためのパヴァーヌ」では抑えの効いた表現で作品の抒情性をじっくりと浮かび上がらせます。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1162

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    ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ボルドー・アキテーヌ国立管/スウェンセン)

    【スヴェンセンが熱く歌い上げる、人類の祝祭としての「第九」】ノルウェー系アメリカ人の父と日系アメリカ人の母の間にニューヨークで生まれたジョセフ・スヴェンセンが、2024年から音楽監督を務めるボルドー・アキテーヌ国立管と共に『第九』を録音。第1楽章と第2楽章を「原初の混沌の暗闇」と「人類誕生以前の宇宙のビジョン」、第3楽章が「永遠に届かない楽園の超越的なビジョン」、第4楽章は「我々人類の目覚め」であり誰もが歌える「歓喜の歌」で18世紀啓蒙思想の理想を音で具現化しているという解釈のもと、この作品をベートーヴェンの究極の達成であり人類の祝祭であるとして、壮大な音楽伽藍を築き上げています。内なる炎と例えられるスヴェンセンの熱いタクトが、この作品の魅力を新たに問い直します。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1163

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    心と理性 - ブルボン最盛期のフランス音楽と女性(ラ・ネレイード)

    【絶対君主政のフランスをしなやかに生きた女性たちの声】ヨーロッパの古楽シーン最前線で活躍する古楽系歌手3人を中心とする古楽アンサンブル、ラ・ネレイードによる、フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)と教会音楽をバランスよく集めたアルバム。2つの「ミゼレーレ」を軸に、教会音楽ではオルガン、エール・ド・クールではテオルボやリュートとガンバが加わり、3人の歌をしなやかに彩ります。エール・ド・クール群は全て太陽王ルイ14世の治世に書かれたもので、ここでは女声3声のユニゾンで歌われるのが特徴(エールは当時かなり柔軟な編成で演奏されており、この解釈も逸脱ではありません)。また1726年に有名な定期演奏会コンセール・スピリチュエルで初演された珍しい「ミゼレーレ」の作者ラルエットはルイ14世の王室音楽総監督リュリの門弟で、もう一つの比較的知られた「ミゼレーレ」の作者クレランボーはルイ14世存命中から頭角を現し、晩年の王が秘密結婚したマントノン夫人と運営したサン=シールの王立女学院でオルガニストを務めていました。男性的な芸術様式が発達し、社会も何かと男権優位のように見えるバロック期のフランスで、女性たちが立場を制限されながらもいかに芸術の洗練に大きく関わっていたかを示す入念なプログラム。高音域の古楽歌唱3声の重なりはユニゾンでも和声部分でも実に霊妙で、昔日の祈りのひとときを追体験させてくれる忘れがたい1枚に仕上がっています。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1169

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    ピアソラ:ロコへのバラード/リベルタンゴ/メディタンゴ/オブリビオン(忘却)(ウルド/ヴィオッティ/ストロンボニ/ビリティス弦楽四重奏団)

    【狂気の愛と自由、テオ・ウルドのピアソラ】アコーディオン奏者テオ・ウルドが彼にとって最も個人的な内容のアルバムと語る今回のピアソラは、6歳で「リベルタンゴ」に魅せられて以来の原点回帰と呼べるものです。古典から現代まで幅広いレパートリーを持つビリティス弦楽四重奏団、ジャンルを横断して活躍するコントラバス奏者ブランシュ・ストロンボニとの共演により、自身の感性とピアソラの多様さを融合させたテーラーメイドのアレンジが光っており、特にストロンボニはアンサンブルの心臓として各曲に強烈な推進力を与えています。アルバム・タイトルにある「ロコ」は狂人を意味するスペイン語ですが、ここでは「素晴らしい」「夢中になっている」といった肯定的な意味合いも含むものであり、アルバムのテーマはそのタイトル曲「ロコへのバラード」に象徴されるように、人生の狂おしい魔法と自由への渇望だということです。ここで聴くことの出来るスイス生まれのメゾ、マリーナ・ヴィオッティ(パリ・オリンピック開会式でのメタル・バンド「ゴジラ」との共演も記憶に新しい)の語りと歌も素晴らしいもの。ジャンルの固定観念を打ち破り、アコーディオンの新たな可能性を示す、テオ・ウルドの情熱的な音楽体験をぜひお楽しみください。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1181

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    モンテヴェルディ:マドリガーレ集第6巻(ロッソ・ポルポラ・アンサンブル/テストリン)

    【精鋭演奏陣の技量充分!イタリア古楽最前線から届いたモンテヴェルディ新録音】ルネサンスの多声音楽解釈で定評ある歌手=指揮者ヴァルテル・テストリン率いる古楽アンサンブル、ロッソポルポラの技量と解釈の深さが際立つモンテヴェルディの録音が登場。ルネサンス文化の一大拠点だったマントヴァ宮廷で5巻のマドリガーレ集を発表、歌劇《オルフェオ》初演など舞台音楽を通じて「歌いながら語る(レチタール・カンタンド)」書法を発展させたモンテヴェルディは、『聖母マリアの夕べの祈り』を含む教会音楽作品集の発表を経て1612年、ヴェネツィア聖マルコ教会の楽長に就任。その2年後に出版された第6のマドリガーレ集は、失われたオペラからの抜粋編曲である「アリアンナの嘆き」を始め、ルネサンス以来の多声書法に新たな独唱技法の応用が掛け合わされた意欲作です。無数の先行録音もある中で、テストリンの周囲にはシルヴィア・フリガート、ジャコモ・スキアーヴォやルチア・ナポリなど抜群の演奏経験を誇る歌手9人はじめイタリア屈指の実力派が集結。通奏低音には鍵盤奏者2名のほか、ジャン=ジャコモ・ピナルディとジャドラン・ダンカムという2人の腕利き撥弦楽器奏者、そしてArcanaやRicercarでのソロ録音でも注目されるガンバ奏者テオドーロ・バウも加わった充実編成。時に僅かな音だけで、時に絢爛な響きで詩句の味わいを引き立てる彼ら器楽勢の仕事ぶりも見事というほかありません。自身も名匠ケース・ブッケと共演するなど声楽家=古楽指揮者として活躍してきたジュゼッペ・マレットがエンジニアとして臨んだこの録音は、全員のずば抜けた和声感覚と作品理解が際立つ出色の仕上がりとなっています。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A580

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    シューマン:3つのロマンス Op. 94/おとぎの絵本 Op. 113 (フシュヌレ/ベルトー)

    フシュヌレ兄弟を中心として録音が続けられるシューマンの室内楽ライヴ録音シリーズの第5弾。シューベルトの影響とファンタジー、おとぎ話をテーマに、旋律美を堪能できる選曲となっています。ライヴならではの親密さと緊張感、そこから生まれる高揚感が作品それぞれに新鮮味と生命力を与えた、聴き応えたっぷりのアルバムです。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:B Records
    カタログ番号:LBM080

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    パパンドプロ:クロアチア・ミサ(アウグシュタン/ルニェ/ムジェク/プシュカリッチ/バイエルン放送合唱団/レプシッチ)

    ドイツでギリシア系の家庭に生まれたパパンドプロはクロアチアのザグレブで育ち、様々な楽器のための独奏曲やオーケストラ曲など400を超える作品を書きました。1862年創設の伝統ある合唱団Koloの指揮者を務めていたことから合唱作品も多く、ここに収録された「クロアチア・ミサ曲」はこの分野の代表作と呼べるものです。カトリックの典礼文をクロアチア語訳したテキストを用いつつ、アドリア海沿岸のダルマチア地方に古くから伝わる教会聖歌の要素を取り込み、同地の合唱音楽の伝統に則って無伴奏で歌われるミサ曲は民族色豊かなもの。音楽的にはラフマニノフの徹夜祷に通じる低重心で東方聖歌的な趣きもあり、パワフルな歌唱とクロアチア語がもたらすと思われる独特な倍音を含む響きはブルガリアン・ボイスを連想させるものがあります。クロアチア生まれの指揮者の下、4人のソリストに加え合唱指導者もクロアチアから招くという力の入った演奏が繰り広げられています。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900532

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    J.S. バッハ/パヌフニク/クレープス/バーナード/プリチャード/マルティーニ:トランペットとオルガンのための作品集(ファンタジア)(ロイド/ガワーズ)

    デビュー・アルバムがクBBCミュージック・マガジンで5つ星を獲得した気鋭のトランペット奏者、マティルダ・ロイド。このアルバムでは、10年以上にわたり共演を重ねてきたオルガニスト、リチャード・ガワーズとともに「ファンタジア」にまつわる多彩なプログラムを披露。バロック作品の編曲に加え、このアルバムのために委嘱された英国作曲家の作品4曲も収録(世界初録音)。彼女は様々なタイプの楽器を駆使し、ウォルサム修道院教会のオルガンとの豊かな音響の組み合わせによって、聴く者の想像力をかき立てる音の世界を探求し、トランペットとオルガンによる組み合わせの新たな可能性を提示しています。ロイドはケンブリッジ大学や英国王立音楽アカデミーで学び、ホーカン・ハーデンベルガーに師事しました。BBCヤング・ミュージシャン金管部門優勝、BBCプロムス・デビュー、国際コンクール優勝など輝かしい経歴を持ち、2024/25年シーズンは、欧州コンサートホール機構(ECHO)のライジング・スターに選ばれ、ウィーン楽友協会、アムステルダム・コンセルトヘボウ、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、フィラルモニー・ド・パリなどの有名ホールで18回ものリサイタルを行いました。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN20345

  • モーツァルト: 後宮からの誘拐(フランス語版)

    【モーツァルト評価史を問い直す、瑞々しい古楽器演奏による「フランス語版」!】モーツァルトの傑作歌劇を、歴史的なフランス語訳の台本を用い、古楽器オーケストラと欧州最前線の歌手勢で問い直す画期的企画。フランスではモーツァルトの歿後まもなく彼のオペラが少しずつ舞台にかかり、《後宮からの誘拐》は1798年、その5年前にパリ初演された《フィガロの結婚》に次ぐ「パリのモーツァルト歌劇」第2作となりました(その時に用いられた翻訳台本がここでも使用されています)。演奏はCD2枚に収録された音源に加え、DVDで舞台上演も鑑賞できるようになっています。Chateau de Versailles Spectaclesは2021年にエルヴェ・ニケ指揮の《魔笛》(CVS030)でも同様の試みを成功させましたが、今回はヴェルサイユ宮殿の王室歌劇場で近年大躍進をみせるバロック歌劇のスペシャリスト、ガエタン・ジャリが瑞々しい古楽器オーケストラの響きをリード。自ら太守セリム役で舞台に上がるミシェル・フォーのクラシカル&スタイリッシュな演出で、ヴィダル、ヴァリケット、ブロンデールら最前線の歌手たちがその技量をいかんなく発揮。道化役のペドリーユ(ペドリッロ)を演じるエンゲルラン・ド・イスの立ち回りも臨場感を盛り上げ、ヴェルサイユの客席と舞台が同地の言語で心を交わし合う様子が伝わってくるかのようです。同レーベルの常通りブックレットも充実(英・仏語)。作曲家早世後、国境を越えた大作曲家として名声を確立してゆく過程の重要な一端に触れた好企画に仕上がっています。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS154

  • ルイ14世のギター

    【フランス音楽史の核心に触れる、ギターとテオルボを軸とした音世界】イタリア音楽全盛の17世紀にあって、フランス独自の様式を配下の音楽家たちに確立させた太陽王ルイ14世。そのフランス宮廷様式の音楽も、よく読み解いてゆくとイタリアとスペインの影響を強く受けていたことがわかります。そうした背景に光を当てる選曲を通じ、ここで優れた古楽器奏者・歌手たちと巧みな演奏を聴かせるのは、現代ギター、19世紀以前の古楽器ギターとテオルボを使い分ける新世代の名手レア・マソン。スペイン王室から王妃を迎えるより前、幼少の頃からギターに親しんでいたルイ14世の宮廷で、後に王室音楽総監督となるリュリや、同じくイタリア出身で王のギター教師となったコルベッタ、その門弟ド・ヴィゼーらが時に独奏、時に声楽や器楽を交えた伴奏役で、スペイン起源のギターをいかに活用していたか探ります。ナポリ王国やミラノ公国などスペイン領になった地域を介し、同じ頃イタリアにも流入していたギター音楽を抑えている点も重要で、バルトロッティのギター独奏向け組曲などは同時代人コルベッタやリュリのイタリア時代にも意識を向けてくれる好演目。レア・マソンはド・ヴィゼーのシャコンヌや声楽作品など一部でテオルボに持ち替えつつ、ギターでも自身の見事な指回りや楽器特有の勢いに頼り切ることなく、じっくり各楽曲の造形を浮き彫りにしてゆく丁寧な音作りで聴き手を深い鑑賞体験へと誘います。(2025/09/19 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS171