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クレープス, ヘルムート(1913-2007)

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  • ボリス・ブラッハー:歌劇「プロイセンのメルヘン」

    このブラッハー(1903-1975)のオペラ・バレエで描かれているのは、ドイツの伝説的詐欺師「ヴィルヘルム・フォークト」の物語です。こちらは、中年の靴職人がリサイクル・ショップで大尉の制服を手に入れたことで、ケペニックの市庁舎を占拠し、偽の命令で市長を逮捕、金庫にあった4000マルクを持ち逃げしようとした事件で、この鮮やかな手口には全国民が驚き、また多くの世論は彼を支持したことで、結局皇帝によって赦免されたという人物であり、この事件をもとに多くの映画や文学が生まれたことでも知られています。ドイツの作曲家ボリス・ブラッハーは、この話に多くの風刺を絡めなんとも楽しい歌劇に仕立て上げました。現代作曲家に分類されるブラッハーですが、ここでは新古典派的なわかりやすい音楽を用うなど(彼が古着屋で物色する場面には、あの有名なピアノ練習曲である「チェルニー50番」の第1番が効果的に使われています)、とても聴きやすくテンポのよい作品となっています。現実のフォークトは逮捕されてしまいますが、この作品では全てが仮面舞踏会として描かれていて、それが「メルヒェン」たる所以とも言えるでしょう。また主人公ヴィルヘルムの父母の描かれ方もとてもユニーク。ここに記されている配役は、決して間違いではありません。稀代の名ソプラノ、リサ・オットーの演じる父親(!)は一見の価値ありです。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:Arthaus Musik
    カタログ番号:101658

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    R. シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」全曲(フィルハーモニア管/カラヤン)(1954)

    小編成のオーケストラはアンサンブルの精髄を尽くさなければならなく、アリアドネはイゾルデ以上に真摯に、ツェルビネッタはムゼッタ以上にコケティッシュであらなければならないと、この劇中劇オペラにおいて演奏者達に要求される技巧的水準は法外。同時にあくまでも洗練された世界でなければ、脚本の面白みは生かされません。このCDは、それらの難題を解き切っている稀なる確率の名盤。シュトライヒのコロラトゥーラ、シュヴァルツコップフの甘く叙情的歌唱などに加え、魔術的オーケストレイションを余すところなく紡ぎ出すカラヤンのタクトと、録音当時としては最高のキャスティング(端役のハルレキンにプライ!)といえるでしょう。(2006/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111033-34

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    J. シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」(シュヴァルツコップ/ゲッダ/フィルハーモニア管/カラヤン)

    1955年にカラヤンがベルリンフィルの常任指揮者としての任を受けたその年に録音された記念すべき「こうもり」。ゲッダ、シュヴァルツコップフ、シュトライヒと言った豪華メンバーに加え、ウィーン訛りも粋なクンツを脇に従え、まだいくばくかの若さを残したカラヤンがタクトを取りました。後年のやや恣意的な情緒を表現した演奏に比べ、端正さと緊密さが光ります。一方、歌手達は巧みにずっこけた酔漢達の浮かれ騒ぎを演じており、その洒脱さは果たして芸なのかどうかと疑わせるほどです。ゲッダ扮するアイゼンシュタインが、舞台裏で一節ながら見事に歌うヴェルディのアリアは、はてさて・・・。(2006/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111036-37

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    モーツァルト:交響曲、協奏曲、セレナード集(バーデン・バーデン南西ドイツ放送響/ロスバウト)(1951-1962)

    以前は「現代音楽を得意とする」指揮者として知られていたロスバウトでしたが、SWRに録音された幅広いレパートリーの復刻により、彼の様々な面に光が当たるようになりました。第5弾となるシリーズは、モーツァルトの作品集。
    過剰な表現を排し、モーツァルトの美しさを端的に描き出すロスバウトの手腕は驚くべきもので、協奏曲ではソリストを尊重し、アリアでは歌手を引き立てながらも、きびきびとしたテンポによる清冽な伴奏を付けています。ピアノ協奏曲集ではアンダ、カサドシュを始めとした名手たちと共演、中でもグルダと共演した23番のピアノ協奏曲は、簡潔なオーケストラの響きをバックに悠然と歌うグルダのピアノも聴きもので、初発売以来、名盤と讃えられている録音です。ホルン協奏曲ではブレインの独奏にも注目。一連のコンサート・アリアも貴重な記録であり、シュザンヌ・ダンコが歌う「どうしてあなたを忘れられようか」-「恐れないで、愛する人よ」 はベルクマンのピアノの優しい響きも相俟って、オーケストラが極めて親密な音楽を奏でています。(2018/10/17 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19066CD