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ヴェルダン, ヨリス

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    アルカデルト:マドリガーレ、シャンソン、モテット集(カペラ・メディテラネア/ドゥルス・メモワール/ナミュール室内合唱団)

    マドリガーレ「真白で優しい白鳥は」(CD2 Tr.1)の作者であり、イタリアン・マドリガーレの創始者の一人として知られるジャック・アルカデルト。彼の作と伝わる「アヴェ・マリア」は、特にアマチュア合唱団にとって大切なレパートリーとなっていますが、実際はシャンソン「男たちは愛を徳と見る」(CD3 Tr.20)を元に19世紀の音楽家ディーチュが作った偽作であり、あのリストさえも騙されたと伝わります。そんなアルカデルトですが、今現在、世界の音楽界で相応しい地位を得ているとは言えません。メディチ家に、さらにフランスの教皇と王に仕えた彼は、音楽史の中でも重要な作曲家の一人であり、もっと有名であってもよいでしょう。珍しいものを含めた彼の作品が、新録音で体系的に収められたこのセットを聴くと、たいへん感動的あるいは衝撃的な瞬間が度々訪れます。ジャック・アルカデルトは真の天才であり、同時代人からも特別な人物と考えられていた理由を、今改めて明らかにしてくれる内容と言えるでしょう。(2018/08/29 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC392

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    フランク:オルガンおよびハルモニウムのための作品全集(ヴェルダン)

    【フランク時代の響きを伝える当時の楽器で、深い作品解釈を。記念年にふさわしいBOX化】2022年に生誕200周年を迎えたベルギー出身の大作曲家、セザール・フランク。1871年に発足したフランス国民音楽協会の中心人物の一人として、サン=サーンスやフォーレらと共に「アルス・ガリカ(フランスならではの芸術)」を指針として掲げて活躍、数多くの後進を育てたことで知られていますが、その芸術性は彼自身が名手として知られたオルガンのための音楽でも十全に活かされています。ドイツとの国境にも近いベルギー東部のリエージュで生まれ育ち、フランス音楽の流行とドイツ音楽の伝統の双方に接したオルガニストとして彼が綴った数々の作品には、作曲家自身とも交流のあった名建造家カヴァイエ=コルによる、19世紀ならではのフランス交響型オルガンの銘器が最適。演奏中の音量変化操作も可能で多彩な音色変化の妙を描き分けられ、オーケストラにも比し得る豊饒な響きを実現した歴史的銘器の数々と向き合いながら、フランス近代作品の演奏を得意とするベルギーの名手ヴェルダンは未出版の小品を含めたフランクのオルガン作品全てを録音。さらに19世紀にはピアノ同様に広く用いられていたハルモニウム(室内向けの足踏みオルガンの一種)のための作品も、曲集としては未完で終わった晩年の『オルガニスト』まで録音、古楽指揮者として名高いジョス・ファン・インマゼールが弾くフォルテピアノとの共演音源も含め、フランクがオルガンとハルモニウムを主役に据えて書いた全ての音楽を精妙な解釈で録音し尽くしています。2枚組アルバム3巻に分かれて発売されたこれらの音源が、作曲家記念年に5枚組BOXで再登場。安定感とダイナミズムを兼ね備えたオルガン作品群もさることながら、19世紀製のオリジナル楽器だけを用いて綴られた繊細なハルモニウム作品群の解釈もまた、知らずにいるには惜しい名演の連続となっています。ライナーノートには初出時の解説文全てを再掲、オルガンは全て写真も掲載されており、フランクの母国ベルギーのレーベルらしい仕上がりも嬉しいところです。(2022/05/20 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC441

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    フランク:オルガン作品集(鍵盤から鍵盤へ)(ヴェルダン/カスティーヨ/フェルヘイエン)

    【生誕200周年。フランクとゆかりの深い重要製作家2人の交響的オルガンで、19世紀当時の響きに迫る】2022年に生誕200周年を迎えたフランクは、後年フランスに帰化し近代フランス音楽の大きな礎を築きましたが、その故郷はフランス語圏ベルギーの古都リエージュ。同国のフランス語圏側(ワロン地方)の音楽遺産を丁寧に紹介するMusique en Wallonieレーベルはその記念年にあわせ、この作曲家の真髄ともいえるオルガン音楽の重要作品を網羅した2枚組アルバムをリリースします。札幌コンサートホールKitaraの第11代専属奏者もつとめ今や欧州最前線で活躍するシンディ・カスティーヨ、Ricercarレーベルでフランクのオルガン&ハルモニウム作品全集を成功させた実績もあるヨリス・ヴェルダン、その門下で着実に存在感を示しつつあるバルト・フェルヘイエンら3人のベルギー人奏者が演奏をくりひろげるのは、フランクともゆかりの深い2人の重要オルガン建造家による銘器2基。19世紀の交響派オルガン世界を大きく発展させたカヴァイエ=コル、晩年のフランクとの知遇で知られるメルクラン、いずれの楽器も作曲家の生前、演奏作品と同時期のもの。1860年代に相次いで発表されオルガン音楽に新境地をもたらした6作に、1878年の「3つの小品」と最晩年の傑作「3つのコラール」をあわせ、作曲家がイメージしたであろう音像に沿った理想的な演奏再現を追求した名演に出会えます。3人の奏者の微妙な個性の違いとともに、ダイナミックな表現も繊細な音色美も自由自在な銘器の響きを浴びるように堪能できるのは格別。レジストレーション詳細はもとより、同時代の貴重な図版も掲載の解説書(仏・蘭・英・独語)の充実度もまた、このレーベルのリリースならではの頼もしい魅力と言えるでしょう。(2022/10/14 発売)

    レーベル名:Musique en Wallonie
    カタログ番号:MEW2203