北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
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cpoレーベルでは、およそ20年前にクルシェネク(1900-1991)の交響曲の録音を続けていました。しかし、その時点で第4番は録音されることがありませんでした。その後、今から5年前にcpoのスタッフがクルシェネク研究所から呼び出しを受け、「ぜひとも交響曲全集を完成させてほしい」と懇願されたとか。それにより実現したのがこの録音です。この交響曲第4番は、クルシェネクがアメリカに亡命していた時期の作品で、大指揮者ミトロプーロスの依頼で書かれたものです。初演の指揮を担ったのもミトロプーロス。新古典主義、無調など当時の趨勢を見極めた意欲的な作品で、強い表現力と力溢れる音楽に満ちています。1920年代に書かれた合奏協奏曲も歯切れのよい作品です。(2011/06/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777210-2 |
グスタフェ・ケルカーはドイツ生まれの作曲家。7歳でチェロを始めて音楽家を志し、20歳の時に家族とともにアメリカに移住。ケンタッキーの劇場で演奏しながらオペラの作曲を始めました。初期のオペレッタ《士官候補生》が大変な評判を呼び、その後はニューヨークに移住、カジノ劇場で首席指揮者として活躍するとともにブロードウェイのために多くの作品を提供しています。彼の代表作である《ニューヨーク美人》は1898年にロンドンで700回も公演され、その評判は世界中に伝播しました。しかし、現在では彼の名声のほとんどは忘れ去られてしまい、これらの魅惑的な音楽もごく一部しか耳にする機会がありません。彼の音楽には、あのイギリスの名オペレッタ作曲家アーサー・サリヴァンと共通する風刺精神と、精緻なオーケストレーションが見られ、また美しいメロディは人々の心を強く捉えます。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777509-2 |
ドイツの女性ヴァイオリニスト、アンティエ・ヴァイトハース。ベルリン、ハンス・アイスラー音楽大学で学び、ハノーファー国際コンクールで優勝、ドイツを中心にヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、そのカリスマ性と知的な演奏が高く評価されています。このアルバムでは、シューマンの晩年の名作であるヴァイオリン協奏曲と、室内楽でも度々共演を行うマキシミリアン・ホルヌングとのブラームスの二重協奏曲を披露しています。どちらの作品も、ヴァイオリンの名手ヨーゼフ・ヨアヒムのために書かれていますが、シューマン作品はヨアヒムに演奏されることはなく、譜面もしまい込まれてしまうなど現代では考えられないほどの扱いを受けました。しかし1937年に初演されてからは、数々の名演奏家たちがこの曲を取り上げ、多くの録音も発表されています。ブラームスの協奏曲も初演は失敗しましたが、現在では作品の真価が見直され、やはり数多くの名演が生まれています。今回、伴奏を務めるのはベテラン、アンドルー・マンゼ。もともと優れたヴァイオリニストであるマンゼらしく、独奏楽器の響きを強調しながら、作品のポイントを心得た演奏を聴かせます。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555172-2 |
リヒャルト・シュトラウスの晩年の名作「メタモルフォーゼン」は、第二次世界大戦の末期である1944年から1945年の初めに、ガルミッシュの山荘で作曲されました。大戦によって愛するドイツの町なみ、劇場、音楽ホールが次々を破壊され、ドイツの文化の伝統すらも崩壊していく様子を目の当たりにしたシュトラウスは、悲しみの中で、ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章「葬送行進曲」のメロディを主題とし、自由で悲痛な変奏曲を書き上げたのでした。シュトラウスはこの曲を生前に発表するつもりはなかったのですが、パウル・ザッハーとチューリヒ・コレギウム・ムジクムによって1946年に初演され、そのままザッハーに献呈されたものです。このアルバムでは、この曲の持つ強い意思を尊重し、前後に現代作曲家ダニエル・シュニーダーによる「反戦の声」を内包した作品を配置して、戦うことの空しさを伝えています。クリスチャン・ヤルヴィの指揮は、冷徹な目を光らせながらも決して耽溺することなく、作品の持つ色合いや感情を切り取ってみせてくれるもの。はっとするような美しさが際立つ演奏です。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Marsyas |
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カタログ番号 | :MAR-1808 |
衝撃的かつスマートな解釈で人気を博した「春の祭典」から1年。ウルバンスキとNDRエルプフィルハーモニーの新作の登場です。曲は「ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」、今や、数多くの指揮者、オーケストラが演奏する名曲をウルバンスキは新しい視点で鮮やかに演奏しています。「春の祭典」をヘヴィメタに例えたウルバンスキですが、ショスタコーヴィチの第5番も彼のお気に入りの作品ということで、作品の内面にまで深く踏み込み、曲の持つ表面的な明るさ、勇壮さの中に潜む悲劇的な面をあぶり出しています。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA427 |
フリードリヒ・フェスカは、すでに七重奏曲がリリースされているアレクサンダー・フェスカの父で、カッセルやカールスルーエなどで活躍した人です。交響曲第2番はベートーヴェンの第2番をお手本にしているようで、特に冒頭のトゥッティの強奏とそれに続く木管のフレーズはそっくりです。第3番はより大きさと力強さが感じられ、終楽章には「運命」のモティーフが出てきます。両曲ともスケルツォが優れており、ベートーヴェン的な迫力ある音楽が展開します。「カンテミレ」は2曲あるフェスカのオペラの一つで、「フィデリオ」に似た救出劇です。序曲はウェーバー風なロマン湧き立つドラマティックなもので、音楽的には交響曲よりもむしろこちらの方が聴き応えがあります。(2003/09/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999869-2 |
ブルッフ(1838-1920)と言えば、誰もがあの素晴らしい「ヴァイオリン協奏曲 第1番」を思い浮かべることでしょう。美しい旋律に溢れたあの協奏曲は、ロマン派のヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の人気を誇っています。また、彼は生涯「歌と旋律」を愛し、その創造の源にも、ヨーロッパの様々な国に伝わる民族音楽があったことで知られています。たとえば、このアルバムに収録された「スコットランド幻想曲」や良く知られる「コル・ニドライ」にはそんな郷愁を誘うメロディがうまく引用されているのです。さてcpoレーベルでは、そんなブルッフのヴァイオリンのための作品全集のリリースを目論んでいます。名ヴァイオリニスト、ヴァイトハースを演奏者に迎え、「ヴァイオリン協奏曲 第1番」だけではない、ブルッフのヴァイオリン作品の隠された遺産を掘り起こすことで、この作曲家に新たな光を当てることになるでしょう。まずは、あまり耳にする機会のない第2番の協奏曲から聴いてみてください。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777833-2 |