ベロック, ヒレア(1870-1953)
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「ウォーロック=魔法使い」これでわかるとおり、この作曲家の本名はフィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(1894-1930)。ウォーロックはいわゆるペンネームになります。彼はロンドンに生まれ、主に古典文学を学んだ人です。作曲はほとんど独学であり、自身が好きだったディーリアスやクィルター、ディーレンの作品を研究し、音楽語法を手に入れたといいます。また、彼は幼い頃父を亡くしましたが、母が再婚したためモンゴメリーシャーに移り住んだことで、ウェールズ語を学び、それがきっかけとなりケルト語の知識が増えたと言い、これらはいくつかの作品「コーンウォールのクリスマス・キャロル」などに生かされました。そんな彼のこの合唱作品は、英国音楽の系譜にしっかりと根ざしたものであり、美しい歌詞とそれにマッチした旋律は、素朴でありながらも聴き手の心を揺さぶる大いなる力を有しています。36歳という短い生涯、そしてその早すぎる晩年には創作能力もほとんど衰えてしまったと言われるウォーロックですが、その瞬間の煌きはまさに魔法と言えるものです。(2014/08/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573227 |
スタンフォードに学び、ハーバート・ハウエルズと親交の深かった作曲家アイヴォー・ガーニーは、第1次世界大戦の従軍体験を元にして書いた2つの詩集を始めとした多くの詩作で「偉大なる詩人」としても知られています。彼はずっと双極性障害に苦しみ、また戦争で体調を崩し、最期は結核で亡くなるのですが、その一生を覆った暗い影は彼の音楽にも反映されているようで、300を超える歌曲のどれもが仄暗い色合いを帯びています。しかし、その落ち着いた色合いは聴き手の心を何か透明なもので満たしてくれることでしょう。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572151 |
イギリスの現代作曲家の一人、ニコラス・マーシャル(1943-)の音楽は、伝統的なハーモニーと調性を用いながらも、新鮮で斬新な雰囲気を有しています。このアルバムでは、やはりイギリスを代表する名テノール、ギルクリストによる抒情的な歌曲と、リコーダーの名手ターナーによる協奏曲、そして2人の絶妙な掛け合いも楽しむことができます。ピアノと歌のさざめきの合間から、リコーダーによるカッコウの鳴き声が響いてくる様子からは、確かにイギリスの田園風景を感じることができるでしょう。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :Metier |
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カタログ番号 | :MSV28552 |
この「英国歌曲シリーズ」の中で、聴き手に最も驚きをもって受け入れられるのが、他に同様のアルバムが殆ど無い、このレーマン集かもしれません。彼女はソプラノ歌手として幅広く活躍するうちに演奏のキャリアを断念、作曲に集中しました。これが単なる余技どころか、恐るべき内容の充実を示しているのです。表現の幅広さは驚くばかりで、諧謔系、童謡系、民謡系、後期ロマン派系、技巧派系、悲痛系と、ワンパターンに陥らないのは激賞物。知名度ではマイナーに甘んじているのが不思議でなりません。ピアノを担当するベッドフォード、実はレーマンの孫にあたります。コリンズ・レーベルの再発売盤。(2004/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557118 |