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Idil Biret Archive: アルバム一覧

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 5 - マーラー:ピアノ四重奏曲/フランク:ピアノ五重奏曲(ロンドン弦楽四重奏団)

    ビレットの幅広いレパートリーを示す、珍しい室内楽作品の演奏です。マーラーの作品は、彼がウィーン音楽院に在学していた16歳の頃に書かれた単一楽章の曲で、作曲科の試験に提出するために書かれたとされています。本来は4楽章形式で構想されたと言われますが、第3楽章スケルツォの断片が残っているのみで、他は紛失したようです。この楽章のみ、未亡人アルマの遺品から発見されました。後年の作風のような重厚さは見られないものの、終わり近くに現れるヴァイオリンの悲劇的なカデンツァが未来を予見させます。もう1曲のフランクは、渋さの権化のような作品ですが、ビレットの演奏は、フランク特有の旋律美を面白いほどに感じさせてくれる説得力あるものです。またロンドン弦楽四重奏団も素晴らしい。現れては消える緊張感漲るメロディを追っていくうちに、この曲が好きになること間違いなし。(2011/10/19 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571278

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 6 - シューマン:幻想小曲集/ブラームス:3つの間奏曲 Op. 117

    ビレット17歳の瑞々しい感性が光るブラームスとシューマンの作品集です。彼女の驚異的な才能は、トルコの議会をさえも動かして、当時不可能であった海外渡航を認めさせたのであり、7歳でパリ音学院に留学してからも、その才能の発露は留まることを知りませんでした。アルゲリッチと同じ年、そしてポリーニよりも一つ年上の彼女がもしショパン国際コンクールに参加していたなら・・・現在の日本での彼女の人気はもっと大きなものだったのかもしれません。しかしそんな「if」は不要です。この録音は、3日間のセッションで行われましたが、編集時に「その部分だけ」を演奏しなおして繋いだため、彼女にしてみれば出来上がりに不満があったようで、その数年後のプロコフィエフの録音では「全曲を弾き直して」統合性のとれた音楽を記録することに成功したと言います。とは言え、この1枚をじっくり聞いてみても、そんな不都合は全く感じられませんが・・・。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571279

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 7 - ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ第2番、第3番/スクリャービン:5つの前奏曲/リスト:悲しみのゴンドラ

    トルコ、イスタンブール出身のプロデューサー、イルハン・ミマログルに見出されたイディル・ビレットは、Finnadarレーベルのために様々な曲を録音しました。それはベルリオーズ=リストの「幻想交響曲」からテープとピアノのための作品集(8.571276で聴けます)まで多岐に渡っています。さて、このアルバムに収録されているのは1978年から1979年にかけて録音されたミャスコフスキーを中心とした6つの作品です。ミャスコフスキーのソナタは、どちらも彼の初期の頃の作品で、第2番では有名な「怒りの日」のモティーフが印象的に使われています。単一楽章で書かれていて、スクリャービンの影響も感じさせる技巧的な曲です。リストの2つの曲は無調を感じさせる晩年のもので、静かな音の中に凝縮した世界が描かれています。スクリャービンは短いながらも印象的な作品であり、ラフマニノフは最近注目の華やかな曲。どれもが聴きどころたっぷりです。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571281

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 8 - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番、第29番

    こちらはビレットによるベートーヴェンの2つのソナタです。時には「やり過ぎ?」とも思える濃厚な味付けがたまりません。「悲愴」での第1楽章の冒頭部分の歌い込み、一つ一つ音を愛おしむかのように甘く美しい第2楽章、軽やかさの中とどっしりした風情を併せ持つ終楽章。また「ハンマークラヴィーア」では恐ろしいまでの輝かしい音色と壮大なる迫力で聴き手を魅了します。ベートーヴェンの激情を見事なまでに引き出した名演です。(2011/02/16 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571283

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 9, 10 - リスト:ベルリオーズ - 幻想交響曲/イタリアのハロルド

    ビレットが演奏するベルリオーズ(1803-1869)=リスト(1811-1886)の幻想交響曲は、NAXOSにも録音があり(8.550725)、こちらもとても評判が高いのですが、こちらの録音はそれよりも14年前の演奏です。彼女はこのリスト版を演奏するにあたって、ベルリオーズの原曲をよく研究し、リストが編曲した際の原曲との微妙な相違点を修正していることで知られていますが、この録音でもそれは顕著に現れています。後年の演奏よりも若干軽やかさとぎこちなさが同居していますが、よくぞここまで!という妙技は変わりありません。もう1曲の「イタリアのハロルド」は2011年の最新録音です。ヴィオラをともなうこの交響詩を全曲演奏してしまうというだけでも偉業なのですが、これがまた随分と良くできていて、ついつい聴き入ってしまいます。どうしても統一感が不足がちな原曲よりもまとまりがあり、一気に聴きとおすことが可能です。(2011/10/19 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571284-85

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 1 - ラヴェル:夜のガスパール/ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章

    何でも演奏可能なビレットによる、胸のすくようなラヴェルとストラヴィンスキー作品集です。冒頭の「グロテスクなセレナード」から飛ばしてます。若干テンポを落とし、メロディをくっきり浮かび上がらせた「夜のガスパール」のオンディーヌ、郷愁さえ感じさせる絞首台、不気味さ炸裂のスカルボ・・・。ついつい聞き惚れてしまいます。ストラヴィンスキーも格別の味わいであり、最近演奏される機会の多い、ペトルーシュカからの3楽章も、独特な内声の浮かび上がらせ方によって、全く新しい作品のように聴かせる技はさすがです。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571274

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 11 - サイグン:ピアノ協奏曲第1番/12の前奏曲/フランセ:ピアノ・ソナタ/アルカン:鉄道

    今でこそ、トルコの作曲家アフメト・アドナン・サイグンの作品は、耳にする機会が比較的多いのですが、この演奏が行われた1958年当時は、まだまだ広くは認められていませんでした。そんな彼のピアノ協奏曲を堂々たる身のこなしで演奏したのが、17歳の若きピアニスト、イディル・ビレットだったのです。サイグン自身の指揮と彼女の演奏により、この曲の持つ雄弁な表現法と、独創的で知的なイディオムが広く知れることとなり、聴衆たちは、作曲家と演奏者ともどもに熱い拍手を送ったのです。また、フランス屈指の技術を持つオーケストラ・コロンヌの役割も大きなもので、このような新しい音楽を演奏すること自体、冒険であったはずですが、彼らは期待以上の働きをしています。サイグンの信頼を得たビレットは、ソロ作品でも素晴らしい演奏をしていて、それは「12の前奏曲」で目の当りにすることができるでしょう。フランセの作品もビレットのために書かれたもので、こちらはウィットに富んだ軽やかな、いかにも「フランス風」の曲。アルカンとバラキレフの2曲は超絶技巧のオンパレード。ビレットでなくしては成立しない1枚といえるでしょう。(2012/02/15 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571288

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 13 - ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲/パガニーニの主題による変奏曲

    トルコの期待を一身に集め、世界へと羽ばたき始めたイディル・ビレット20歳の時の録音です。力強いタッチと見事なテクニックはレコード会社のプロデューサーを含む多くの人々を魅了し、すぐさま多くの録音がこの世に生まれて来たのでした。このブラームス(1834-1897)もそんな1枚です。変奏曲というジャンルは、確かにピアニストの資質を諮るためには最適であることを再認識させてくれる、まさにテクニックと表現の「万華鏡」のような1枚です。ブラームスらしい内声が充実したパッセージを易々と弾きこなすビレット、やはりただ者ではありません。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571295

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 14 - プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番/バルトーク:ルーマニア民俗舞曲/組曲 Op. 14

    1961年、当時新進気鋭のピアニストであったイディル・ビレットの全てが凝縮した、すばらしいプロコフィエフとバルトークの一連の作品です。録音当時20歳であった彼女ですが、この演奏には彼女の資質の全て…巧みなテクニックと柔軟なタッチ、そして優れた音楽性…が表出されたものであり、嵐のようなプロコフィエフと諧謔性に富んだバルトークは、確かにこの世代のピアニストの中でも群を抜く演奏であると言えるでしょう。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571296

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 15 - モーツァルト:幻想曲 ハ短調/ピアノ・ソナタ第11番、第14番

    トルコの名手ビレットによる、ちょっと風変りなモーツァルト(1756-1791)。彼女のベートーヴェンヤモーツァルトの解釈はとても斬新であり、それは例えばテンポであったり、アコーギクであったりと、どれもなかなか興味深いものです。ここで演奏されているのはモーツァルトの作品の中でもとりわけ激しい表情を見せるハ短調のソナタと幻想曲。そして最終楽章に「トルコ行進曲」を持つ優雅なイ長調のソナタ。楽想がめまぐるしく変化するハ短調の幻想曲と、第24番のピアノ協奏曲を彷彿させるソナタでの、きわめて即興的なフレーズの処理や、イ長調ソナタの第1楽章(変奏曲形式)での、同じく遊び心たっぷりの表現など、彼女が単なる名手ではないことを物語っています。(2013/10/23 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571300