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スペイン・クラシックス

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    ドノスティア:バスクの前奏曲/ノスタルジア(マソ)

    ホルディ・マソによる、知られざるスペイン・ピアノ音楽の旅の中でも、最もアピール力に富むのは本作といえるかもしれません。全21曲からなるバスクの前奏曲の素晴らしさにはたまげること間違いなしです! バスク地方の民族色の豊かな素材と、彼が学んだフランス印象派、さらにはロマン派ピアノ音楽の最上の部分が結びついた大傑作といえましょう。鄙びた味を損わない一方で、全体に甘い味付けがなされ、しかもピアニズムは洗練を極めているのですが、そのバランスの良さは驚異的です。訥々としたモンポウ流の独白系とはまた違った、適度に(ここが重要)華やいだムードがあり、ステージ上でも大いに映えることでしょう。(2004/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557228

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    イサシ:交響曲第2番 Op. 23/組曲第2番 Op. 21 (ビルバオ響/メナ)

    リヒャルト・シュトラウスばりの高揚と情熱がいっぱいの第1楽章も良いですが、まず何は無くても「交響曲第2番」の第4楽章からお聴きください。対位法的に展開されるロシアの聖歌風の旋律は、日本人なら誰しも、かの有名なドイツ民謡(どの曲かは聴いてのお楽しみ)の冒頭と酷似しているのに気づくことでしょう。この旋律でわかりやすく盛り上がってくれるのが、管弦楽ファンには無性に嬉しい隠れた一品です。スペイン出身で、ベルリンに渡りフンパーディンクらに作曲を学んだイサシ。残念ながら今日では殆ど忘れられていますが、確かな作曲技法に裏打ちされた古典的管弦楽曲は、聴きごたえ十分です。(2004/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557584

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    ブランカフォート:ピアノ作品全集 2 (ビリャルバ)

    ピアノ独奏曲には、その楽器の持つ豊かな機能性ゆえ、絢爛豪華・超絶技巧を究める路線がある一方、作曲者の最も身近な楽器として、シンプルな独白を思わせる楽曲も数多く生み出されています。当盤のブランカフォートの作品もまさにそのタイプで、豊かな叙情性を持った楽想が、決して声高になることなく、常に落ち着いた風情で流れ出てきます。また、決して大仕掛けではないとはいえ、これらの小宇宙は極めて洗練された書法を持ち、自然体であっても、単なる素朴さが決して売りではないことも、注目すべきことでしょう。特にモンポウの音楽をお好みの方は、必携・必聴にしていただきい一枚です。(2004/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557333

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    オルボーン:交響的舞曲集(アストゥーリアス響/バルデス)

    スペイン北部で生まれ、幼くして母を亡くし、15歳で父と共にキューバに移住、最後はニューヨークに定住したオルボーン。最後までスペイン国籍で通した彼の母国への愛着はひとしおで、中世からファリャまでのスペイン音楽に精通、その伝統と中南米文化を融合させて、こんなに愉しい音楽を残してくれました。最も有名な「3つのシンフォニック・ヴァージョン」は、まあ聴いてみてくださいとしか言えません。アフリカはコンゴ風リズムまで使った終曲など、思わず踊っちゃいます。ヴィラ=ロボスが初演した「交響的舞曲集」もラテン的色彩の濃い音楽。一方で「合奏協奏曲」の第2楽章など、集中力の強さで感銘を与えてくれます。(2004/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557368

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    アンチエタ:ミサ・シネ・ノミネ(カピーリャ・ペナフロリダ/ミニストリレス・デ・マルシアス/カブレ)

    これは驚きの美しさ!音楽史の本で名前はしばしば目にするアンチエータですが、実際に作品を音で聴くことは非常に珍しいところ、当盤の出現は、多くの古楽ファンに発見の喜びを与えることでしょう。「ミサ・シネ・ノミネ(別名:第四旋法のミサ曲)」全曲を、実際の典礼を再現するために、当時の他の音楽を織り交ぜて演奏。例えば、かの有名な冒頭1の旋律はミサ曲の中で使用されているものです。男性だけの歌手陣が織り成す美しいポリフォニーは、心地よい倍音を伴って、極上の癒し空間を醸成します。スペインのルネッサンス音楽の輝きに、改めて目を開かせる曲・演奏です。(2004/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555772

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    ロドリーゴ:管弦楽作品全集 8 - 田園協奏曲/ある貴紳のための幻想曲(アストゥーリアス響/バルデス)

    「アランフェス以外の」ロドリーゴの素晴らしさを大いに紹介する当シリーズ、今度はフルート協奏曲である「田園協奏曲」の登場です。名フルーティスト・ゴールウェイのために作曲されたということもあり、独奏パートは相当に技巧的に書かれており(冒頭の囀りのようにせわしい、第1楽章の第1主題は象徴的)、最も聴きごたえのあるフルート協奏曲の一つといっても過言ではありません。第2楽章の染み入るような旋律美もロドリーゴならでは。また「管楽合奏のためのアダージョ」も素晴らしい佳品。静と動の対比が見事なのですが、動の部分の打楽器の用法の巧みさには、うならされます。(2004/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557801

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    ロドリーゴ:管弦楽作品全集 7 - クリスマス・キャロルと歌(マドリッド・コミュニティ管/エンシナール)

    作曲家としての真の姿が理解されているとは言い難いロドリーゴを解き明かすナクソスのシリーズに、意外な一枚の登場です。収録曲全てに合唱が加わった管弦楽曲集で、彼にこのような作品群があったこと自体、注目されていません。「クムランの改宗者の賛歌」で、ペルトをも想起させるようなシンプルな音が表現する神秘性は、「アランフェス協奏曲」などからは想像だにできなかった作曲者の一面があります。晩年作でアッシジの聖フランチェスコの生誕八百年記念に書かれた「賛歌」も同様に神秘的に始まりますが次第に高揚、最後は歓喜爆発。民謡を取り入れたクリスマスの歌も含め、内的でスピリチュアルなロドリーゴを発見してください。(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557223

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    ブランカフォート:ピアノ作品全集 1 (ビリャルバ)

    ブランカフォートは、まだあまり馴染みのない作曲家ですが、どのトラックを聴いてみても、カタラン地方の民族色に彩られたしみじみとした情感に溢れており、驚き、そして感動です! ピアノラ(自動ピアノの一種)の演奏用ロールの作成を通じて音楽を学んだという異色の経歴も興味深いですが、当盤に収録されているピアノ曲はいずれもシンプルで、人間の息吹を吹き込むことこそ全て、といったピアノラによる自動演奏とは、いわば対極的な性格を持っているのもまた、面白いところです。彼は青年時代に出会ったモンポウに大きな影響を受けましたが、作品にも一脈を通ずるところがあるといってよいでしょう。(2003/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557332

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    アランバリ:8つのバスクの歌/記念日に/スペイン幻想曲(ビルバオ響/メナ)

    グレゴリオ聖歌「怒りの日」の旋律の引用を収集するマニアな貴方の期待に、バスク出身でデュカスに作曲を、ワインガルトナーに指揮を学び、国際的名声は決して高いとはいえないアランバリが応えます。「イン・メモリアム」での引用は、ゾクゾク感があって巧みです。この作曲家の音楽はアルベニスやファリャら、スペインの芸術音楽の伝統をしっかりと踏まえていますが、やはり民謡風情緒との融合が聴き物。特にお薦めは「スペイン風幻想曲」で、19の"ほのぼの"感には癒されるし、21でのお約束の盛り上がりのわかりやすさに思わず拍手!作曲者ゆかりの管弦楽団の熱演が光ります。(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557275

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    グリーディ:10のバスクの旋律/交響詩「ドン・キホーテの冒険」(ビルバオ響/メナ)

    わかりやすいって、何て素敵なことなんだろうと思わせるのが、バスク地方出身のグリーディの音楽。彼の名声を国際的なものにした「10のバスクの旋律」は、文句無くわかりやすく親しめる旋律に、聴き手の顔が思わずほころびます。特にお薦めは色彩的な交響詩「ドン・キホーテの冒険」と「フェニキアの船で」で、もっと有名になっても全く不思議ではない楽しさに満ち溢れています。「早起き鶏が鳴いている」のソプラノソロに託された民謡風の旋律の美しさは、何度でも聴きたくなるほど。掘り出し物と呼ぶに相応しいアルバムです。(2003/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557110