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18世紀クラシックス

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    M. ハイドン:交響曲集 P. 15-16, 19, 21 (チェコ室内管パルドビツェ/F. ドヴォルザーク/ガロワ)

    ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)。幼い頃はシュテファン大聖堂の聖歌隊で美声を披露し、各地の宮廷楽長を務め、聖三位一体教会のオルガニストとザルツブルク大聖堂のオルガニストの職をこなし、ウェーバーとディアベリを教え、マリア・テレジアからはミサ曲を委嘱されるという、素晴らしい才能を持っていたにも拘わらず、偉大すぎる兄ヨーゼフのおかげで、歴史の流れに埋もれてしまった残念な作曲家です。例えばミヒャエルが書いた交響曲第25番は、モーツァルトがちょっと付け足しを加えただけで、彼の「第37番」として認知されるほど、モーツァルト作品と見分けが付かないほどの素晴らしさなのですが、真相が究明された途端、贋作として扱われるようになってしまったという悲しい作品。しかし作品自体の躍動感や色彩感が失われたわけでもなく、良い曲であることは変わりありません。ようやく最近になってその作品の素晴らしさに共感する人が増えてきたようです。名フルート奏者で、最近は指揮者としても活躍しているパトリック・ガロワもそんな一人で、彼は44曲ほどのミヒャエルの交響曲の全曲録音に取り組み始めました。全集完成が待たれるシリーズです。(2016/06/29 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573497

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    エッゲルト:交響曲第2番、第4番(イェヴレ響/コルステン)

    1792年に当時のスウェーデン国王グスタフ3世が暗殺された時、国民の間だけではなく、欧州の諸国にも衝撃が走りました。近代的な国家をつくるために尽力した彼の功績は大きく、また国の間の力関係にも微妙な亀裂が入ったからです。そして国内の公共のコンサートも明らかに減少し、音楽家たちの仕事も少なくなってしまいました。作曲家エッゲルトがスウェーデンにやってきたのはそんな時代の真っ只中である1803年でした。最初のうちは停滞していたこの地の音楽界も、1809年にグスタフ3世の弟であるカール13世が王に即位してから、少しずつ復興し、エッゲルト(1779-1813)の活躍の場も飛躍的に広がりました。そして壮大なツアーに出かけようとした矢先、残念ながら彼は深刻な病を得てこの世を去ってしまったのです。このアルバムにはそんなエッゲルトの2つの交響曲が収録されています。1806年頃に書かれた第2番、そして新体制となった1810年頃に書かれた第4番と、どちらも緊迫感に満ちた堂々たる音楽です。(2016/01/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573378

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    チマローザ:序曲集 4 (チェコ室内管パルドビツェ/ハラース)

    第1集から第3集まで、それぞれ違うオーケストラ、指揮者によって演奏されているNAXOSの「チマローザ序曲」シリーズですが、今作はハラーシュとチェコ室内フィルというおなじみのコンビによる息のあった演奏をお届けいたします。序曲と言っても、チマローザ(1749-1801)の初期の作品は、はそのほとんどを当時の慣習であるシンフォニア形式に則って書いているため、小さな三楽章の交響曲と言っても過言のない聴きごたえのあるものとなっています。こんなに機知に富んだステキな序曲ならば、それに続く物語も素晴らしいのだろうと想像してしまいますが、現在彼のオペラを全曲聴く機会がほとんどないのは残念なことです。中でも「パリの画家」は彼の名前がナポリ中に広まることとなった最初の成功作であり、あのハイドンも1789年にエステルハージ家のためにこのオペラの特別ヴァージョンを作成し演奏したという記録があるほどですので、ぜひ全曲を聴いてみたいものです。(2016/01/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573459

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    エッゲルト:交響曲第1番、第3番/スヴェント・スチューレとマルタ・レイヨンフーヴッド(イェヴレ響/コルステン)

    ドイツで生まれ、スウェーデンで活躍した古典派の作曲家と言われて、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの名前が思い浮かぶ人はかなりの音楽通でしょう。しかし、さらにニコラス・エッゲルト(1779-1813)の名前までを知っている人はまずいないのではないでしょうか。そんなエッゲルトは、ドイツのバルト沖に浮かぶリューゲン島の靴屋の息子として生まれました。11歳になるまで教育を受けることはなく、ようやく地元のオルガニストが彼を引き取り、音楽理論、ヴァイオリン、鍵盤楽器、ハープを教えることとなります。その後は紆余曲折を経て、1803年にスウェーデンに到着、当時は既にマルティン・クラウスも世を去っていたため、彼は才能ある作曲家としてこの地で活躍することとなります。指揮者としても有能だった彼は、ストックホルムの聴衆にベートーヴェン、ハイドンのオラトリオやモーツァルトの魔笛などを次々と紹介していき、また自作も好評を持って迎えられたのです。このアルバムには彼の2つの交響曲と、劇音楽を収録。時にはメンデルスゾーンの雰囲気さえをも感じさせる見事な音楽には、感嘆するばかりです。(2015/11/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572457

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    ベック:交響曲集 Op. 2 (サーティーン・ストリングス室内管/マロン)

    ヨハン・シュターミッツの優れた弟子として若い頃から才能を評価されていたというベック(1734-1809)。しかし、ひょんなことからライバルと決闘しマンハイムからイタリアに逃亡。そこでも一悶着起こし、結果フランスへ逃避。劇場のコンサートマスターに就任し、同時に多くの作品を出版しますが、折悪しく"フランス革命"に巻き込まれ、収入が激減し、ナポレオンに個人的な援助を求めるなど波乱に満ちた生涯を送りました。NAXOSでは彼の作品を集中的にリリースし、この埋もれた才能の発掘に一役買っています。これらの作品は、彼の生涯のように独創的であり、魅力的な旋律に溢れています。汲めども尽きぬ魅力たっぷりのベックの作品、どんどん聴いてみてください!(2015/08/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573323

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    ベック:交響曲集 Op. 4, Nos. 4-6, Op. 3, No. 5 (チェコ室内管パルドビツェ/シュティレツ)

    大好評、マンハイム楽派のヨハン・シュターミッツの弟子であったフランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)の交響曲集です。NAXOSでは彼の作品を集中的にリリースすることで、ハイドンともモーツァルトとも違うベック作品の魅力を強くアピールしてきました。劇的なコントラスト、快活な木管楽器の動き、そして愉悦感溢れるメロディ、これは確かに得がたいものと言えそうです。このOp.4を中心とした交響曲群は、チェコのオケと指揮者シュティレツの演奏ですが、他はニュージーランド室内管であったり、トロント響であったりと、オーケストラによるアプローチの違いも楽しむことができるという優れもの。これが気に入ったらぜひ他のアルバムも。(2015/01/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573249

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    ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集 1 - 第1番 - 第4番(ガロワ/スウェーデン室内管)

    18世紀末、フランスで活躍した作曲家フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)。彼の作品はほとんどが管楽器のためのもので、その中にフルート協奏曲は13曲ほど存在します。もともとはバスーン奏者でしたが20歳の置きにパリ・オペラ座管弦楽団のバスーン奏者として入団した後にフルートを始めたと言いますが、その3年後にはパリのコンセール・スピリテュエルで自作のフルート協奏曲を演奏してデビューしたという才能!作品の中には交響曲はありませんが、オペラは12曲あり、これは当時かなりの人気を誇ったと言います。彼は指導者としても素晴らしく、1795年に創立された(もともと存在した音楽学校が改組された)パリ音楽院の学校管理者およびフルートの教授に任命されたのです。彼のフルート協奏曲はほとんどが3楽章構成となっていて(例外もあり)急-緩-急の整った形を持っています。この第1集には第1番から第4番を収録、名手パトリック・ガロワの安定した演奏でこれらの才気煥発な作品を存分に楽しむことができます。本当に爽やかなパリの風をどうぞ。(2014/12/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573230

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    ベック:交響曲集 Op. 4, Nos. 1-3, Op. 3, No. 6 (チェコ室内管パルドビツェ/シュティレツ)

    マンハイム楽派の中心人物とみなされたヨハン・シュターミッツ。彼の最も有能な弟子がこのベック(1734-1809)でした。彼が多くの交響曲(シンフォニア)を作曲した1750年代以前は、まだこの形式が正式には定まっておらず、最初はイタリア式序曲「急-緩-急」の楽章がそれぞれ独立し、それをシュターミッツやカンナビヒが受け継ぎ発展させ、エマヌエル・バッハがメヌエットの楽章を付け加えて「交響曲」とし、古典派へ繋いでいったとされています。シュターミッツの交響曲は、フランスで大いなる人気を博したとされており、その弟子であったベックも師に倣い、この形式の作品を書いたのでしょう。彼の交響曲は、当時としてはかなり独創的な音楽で、驚くほど劇的な表情と大胆な和声を持っていて、また当時のマンハイム楽派の作曲家たちが好んだ3楽章形式ではなく、メヌエットを含んだ4楽章形式を好んでいたことも特筆すべき点かもしれません。メヌエットを含むことで曲全体が長くなるため、メリハリをつけるために曲内の反復をなるべく減らしたことも、全曲の推進力をアップさせることに役立っているようです。こんなベックの交響曲、ハイドンやモーツァルトとはまた違った味わいがあり、一度聞くと手放せなくなる魅力に満ちています。(2014/11/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573248

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    クラウス:アリアと序曲集(グループ/ヘルシンキ・バロック管/ハッキネン)

    奇しくもモーツァルトと同じ年に生まれるも、彼とは全く違う運命に翻弄されたヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)。彼は25歳の時にストックホルムのグスタフ3世に宮廷音楽家として召抱えられ、数々の音楽経験を経て、君主が暗殺された際には「追悼音楽」を捧げ、その後まもなく彼自身も病のためこの世を去ります。それはモーツァルトが早すぎる死を迎えたほぼ1年後のことでした。最近になって彼の作品が次々とリリースされ、その驚くべき才能に感嘆する人が増えてきましたが、まだまだ知られていない作品は多く、このアルバムの半分以上の作品も世界初録音となっています。劇音楽を得意としたクラウスらしく、序曲のどれもが溌剌とした美しさを有しており、またコンサート・アリアも素晴らしいものです。注目すべきは、「私が小さな神を見るとき」VB5。これはクリスマスのための音楽で、牧歌的な雰囲気を湛えた木管楽器と、美しい独奏ヴァイオリンが、アルトの歌唱と絶妙な調和を見せています。モニカ・グループのつややかな美声でお楽しみください。(2014/10/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572865

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    ホフマイスター:フルート協奏曲集 2 - 第16番、第17番、第22番(B. マイアー/プラハ室内管)

    第1集(8.572738)で、その作品の持つパワーに圧倒された聴き手多数。古典派の知られざる作曲家ホフマイスター(1754-1812)のフルート協奏曲の第2集です。1754年にローテンブルク・アム・ネッカーで生まれたホフマイスターは、まずウィーンで法律を勉強しますが、音楽への道を志し独学で音楽を学び、1778年にはハンガリー、セーチェニの宮廷楽長に就任。3年間を凄します。やがて音楽出版社を設立、数々の困難に立ち向かいながら、モーツァルトやベートーヴェンの作品を出版。平行して1798年からはかねての希望通り、音楽家としても活動を再開。フルーティストのフランツ・トゥルナーとコンサート・ツアーに出かけるなど活発な活動を繰り広げたのです。彼の作品自体はほとんど知られることがありませんでしたが、このNAXOS盤では、フルーティストのマイアー自身がカデンツァを含む新しい版を作成し、この魅力的な作品群の普及に努めています。(2013/11/20 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573040