わずか2度しかなかった小澤=BRSOの共演から、1990年1月の公演が初CD化!
優れたオーケストラを相手にライヴで指揮した時の小澤の音楽が、
いかにエキサイティングなものであったか。
この『英雄の生涯』での演奏は、その好例を示してくれる。
―― 東条碩夫(解説より)
CD
900238(輸入盤) オープン価格
NYCX-10604(国内仕様盤・日本語解説付) 3,410円(税込)
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827):
1-4. 交響曲第5番 ハ短調 Op. 67
リヒャルト・シュトラウス (1864-1949):
5-10. 交響詩「英雄の生涯」 Op. 40*
【演奏】
バイエルン放送交響楽団
エルネ・シェベシュティーン (ヴァイオリン・ソロ)*
小澤征爾 (指揮)
【録音】
1990年1月17-18日 (ライヴ) ミュンヘン、ヘルクレス・ザール
※輸入盤ブックレットでは録音場所がガスタイクとなっていますが、正しくはヘルクレスザールです。
北部ドイツのベルリン・フィルを数多く指揮した小澤征爾ですが、なぜか南部ドイツのバイエルン放送交響楽団との共演は1983年7月と1990年1月の2度しかありませんでした。83年の演奏会からは前半に演奏されたベートーヴェンのエグモント序曲とピアノ協奏曲第1番(ピアノ:マルタ・アルゲリッチ)がCD化されています(900701)が、ここに90年のコンサートが初めてCD化されます。
1月18日の演奏は2011年にドリームライフ・レーベルからDVDが出たことがありますが、今回はその前日17日の演奏会と合わせて編集し、新たにマスタリングを施したもの。演奏の基本には大きな差は無いと思われますが、新リマスターにより、弦楽器群の厚み、木管群の色彩豊かなアンサンブル、そして「英雄の生涯」における艶やかなヴァイオリン・ソロなど、最新録音と銘打ってもそん色のない仕上がりとなっています。
曲目については小澤もオーケストラも十分に練り上げていたもので、隙なく仕上がっているのはもちろん、ドイツのオケの中でも「あたたかみがある」という定評を持つバイエルン放送響のサウンドが魅力を増しています。ベートーヴェンでは低弦の力強くリズミカルな動きにオケが乗って、小澤の活き活きとした音楽つくりに呼応して脈動する様が手に取るように聴こえ、シュトラウスでは各セクションが持ち前の卓越した手腕を発揮。室内楽的なアンサンブルの場面も、オケ全体が漸強してゆき巨大なクライマックスを築く部分でも、響きの統一感や美感が崩れないのは見事で、同じドイツのオーケストラでもベルリン・フィルとは異なった味わいをもたらしています。「小澤のドイツもの」を語るときに是非おさえておきたい録音と言えるでしょう。
国内仕様盤には原盤解説の邦訳に加え、音楽評論家・東条碩夫氏による書き下ろし解説が付属します。