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New Releases - 2017年02月 発売タイトル

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    シュポア:交響曲第7番、第8番(スロヴァキア国立コシツェ・フィル/ヴァルター)

    若い頃は優れたヴァイオリニストとして活躍しながら、ゴーダの宮廷楽長に就任し、その後はアン・デア・ウィーン劇場の指揮者を経て、フランクフルト歌劇場の監督へと登りつめたルイ・シュポア。ベートーヴェンとも親しく、当時のヨーロッパの音楽界を席巻していた彼は、作品も数多く残しています。もちろんヴァイオリン作品が有名ですが、10曲ある交響曲(第10番は未完)も、当時の様式を遵守しながらも、いくつかの交響曲には標題をつけるなど、常に探究心を怠らない独創的な作品を生み出していたのでした。このアルバムでは後期の2曲の交響曲を収録。第7番は彼が自然の美しさを楽しむためにスイスに旅行した際に着想した作品。地上と神を表すために、2組のオーケストラを用いて各々のパートで発生する「対立」を描くという革新的なことをしています。第8番は第4回目の英国訪問の際にロンドンのフィルハーモニー協会から委嘱された作品。古典派ではなく、完全にロマン派の作風で書かれた、ブラームスを予見させる大作です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555527

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    フリッカー:弦楽四重奏曲第1番 - 第3番/アダージョとスケルツォ(ヴィリアーズ四重奏団)

    名ホルン奏者デニス・ブレインの友人としても知られるイギリスの作曲家ピーター・ラシーヌ・フリッカーの弦楽四重奏曲集。セント・ポール大聖堂の学生だった彼はオルガン演奏に興味を持ち、特に対位法の研究に力を注ぎ、20代後半まではコンサート・オルガン奏者として活躍していました。1940年に軍隊に入隊、この時期にはピアノ曲を作りつつ、弦楽四重奏曲の萌芽ともいえるアダージョとスケルツォの作曲に着手します。その後、Op.5の管楽五重奏曲が、ブレインをはじめとした奏者たちによって録音され、フリッカーの名前が世界的に知られるようになり、1949年に作曲した交響曲第1番は、栄誉ある“クーセヴィッツキー賞”を獲得、彼のキャリアが決定付けられました。そんな時期に初演されたこの弦楽四重奏曲第1番は「万人受けするものではないが特有のスタイルを持っている」と音楽誌で評されるなど、その才能は多くの人から注目され、彼も多くの作品を次々に発表します。しかし、保守的な作風に終始拘ったためか、徐々に忘れられてしまい、現在ではその作品のほとんどは演奏される機会もありません。2010年代以降、少しずつ復権がが進んでいる作曲家です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.571374

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    ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番/マーラー:ピアノ四重奏曲(バラホフスキー/ゼムツォフ/シュミット/ネボルシン)

    先に発売された第1番と第3番のピアノ四重奏曲は、現在バイエルン放送交響楽団のコンサート・マスターをはじめ、世界で活躍するヴァイオリニスト、バラホフスキーと、若手ピアニスト、ネボルシンを中心とした緊迫感溢れる見事なアンサンブルが繰り広げられた名演でしたが、穏やかな第2番では、4人の奏者たちがゆったりと伸びやかな音楽を奏でています。ブラームスのピアノ四重奏曲の中では、比較的地味な存在ですが、第1楽章では田園的な曲調の中にも、時々短調の荒々しい部分が見え隠れするなど、50分近い長さの中に緊密な構成が凝らされた大作です。第2楽章はブラームスらしい陰鬱な美しさを湛え、本来なら快活な楽章である第3楽章のスケルツォも悠然とした雰囲気を持っています。楽しげな終楽章も聞き物で、ブラームスが存命だった頃は、3曲の中で一番人気を誇っていたというのもうなずける出来栄えです。/マーラーの作品は、学生時代の習作ですが、すでにマーラーらしい厭世観と激情を併せ持つ個性的な曲です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572799

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    R. シュトラウス:組曲「町人貴族」/歌劇「ナクソス島のアリアドネ」交響組曲(バッファロー・フィル/ファレッタ)

    1900年代初頭からコンビを組んだリヒャルト・シュトラウスとホフマンスタールの2人は《エレクトラ》《ばらの騎士》と次々と成功作を世に送り出しました。彼らが次に手掛けたのは、17世紀の劇作家モリエールの《町人貴族》でした。ホフマンスタールは最初《町人貴族》の物語の劇中劇として《ナクソス島のアリアドネ》を組み込み、1912年に上演したのですが、長すぎたせいか大失敗。そこで、彼らはこの《アリアドネ》を独立させ、別の作品として発表。《町人貴族》はオペラではなく劇として再編し、シュトラウスの書いた付随音楽はそのまま残し、新たな曲を加えて1917年に完成をみています。そのためシュトラウスの作品番号にはOp.60が2つ存在しています。このアルバムでは《町人貴族》は組曲版、《アリアドネ》は2010年にオチョアによって編纂された「交響的組曲」が演奏されています。ユーモアの風味はそのままに、贅沢な味付けで生まれ変わった名作をファレッタの指揮でお楽しみください。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573460

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    ソロ:シンフォニア・ロマンティカ/幻想的舞曲/3つのチリのアイレス/アンダンテ・アパッショナート(チリ響/ドミンゲス)

    20世紀を代表するチリの作曲家、エンリケ・ソロの作品集。彼は著名なピアニストであり、指揮者、教師としても賞賛を集め、1921年に作曲された「シンフォニア・ロマンティカ」はチリ初の交響曲として、チリの音楽史に記されています。1884年生まれのソロの父はコンセプシオンに定住したイタリア人音楽家で、母は学校を経営し、フランス語を教えていました。文化的な彼の家には、多くの音楽家や文学者が集い、幼いソロの音楽的才能は知らずして開花していたようです。彼に最初の音楽教育を施した父が死去した後、彼についてヨーロッパでの本格的な勉強の必要を感じた母はチリ政府に助成金を申請、それが認可されると、ソロは父の母校であるミラノ音楽院に入学します。1904年に卒業し、数々の賞を獲得した彼は21歳の時にチリに帰国。その後はチリの音楽的発展に力を尽くします。作品はどれも南米の民族要素とイタリアの明るさが融合されており、魅惑的な響きと甘い旋律は聴き手の心を捉えます。ドヴォルザークやチャイコフスキー作品を思わせる重厚な「シンフォニア・ロマンティカ」はソロの代表作。美しいメロディが豊かなオーケストレーションで滔々と歌われます。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573505

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    モニューシュコ:バレエ音楽集(ワルシャワ・フィル/ヴィト)

    19世紀ポーランドを代表するオペラ作曲家であり、ショパンとシマノフスキーのギャップを埋める存在であるスタニスワフ・モニューシュコ。4歳でピアノを始め、18歳の時にベルリンのジングアカデミーに留学。2年間学んだ後にポーランドに帰国、結婚、ビリニュスでピアノ教師と劇場オーケストラの指揮者として活躍した人です。彼は作曲家として、歌劇だけでなく、バレエ音楽をはじめとした管弦楽作品もいくつか残しましたが、そのどれもが大衆的な題材に基づく、ポーランドの愛国主義精神を賛美、聴衆からも大きな賛同を得ました。1863年から64年にかけて、ワルシャワに起きた「1月蜂起」の影響で、劇場での職を失ってしまいましたが、亡くなるまで歌劇の作曲を手掛けていたとされています。このアルバムでは、ポーランドを代表する指揮者ヴィトの演奏で、モニューシュコの有名な歌劇《ハルカ》《伯爵夫人》のバレエ音楽と、単独の舞曲など、ポーランドの民族意識を強く感じさせる作品を楽しめます。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573610

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    D. スカルラッティ:ソナタ全集 17 (ケナード)

    17世紀から18世紀、スカルラッティ一族は当時のヨーロッパを全てカバーするほどの知名度を保っていました。ドメニコの父アレッサンドロも著名なオペラ作曲家であり、ドメニコも幼いうちから高度な音楽教育を受けました。16歳でナポリの教会付き作曲家兼オルガニストとなり、その演奏技術はヨーロッパ中で知らぬ者はいないほど。ある時はヘンデルとオルガンの腕前を競い合ったとも言われています。1720年にリスボンに行き、マリア・マグダレーナ・バルバラ王女に音楽を教え始め、そのために書いた555曲の練習曲が現在「ソナタ」として親しまれている作品で、そのほとんどは単一楽章の短い曲ですが、これらは変化に富んでおり、聴いているだけでも楽しいものです。/NAXOSで進行中のスカルラッティのソナタ全曲録音は、話題のピアニストを一人ずつ起用(時には複数のアルバムを担当することも)、その演奏に彩りと変化をもたせています。第17集を担当するピアニストは1984年生まれの若手ケナード。数多くのコンクールの入賞歴を持っていますが、とりわけ2004年に開催された仙台国際ピアノコンクールでの入賞で日本国内でも知られるようになった人です。瑞々しく伸びやかな表現が持ち味です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573708

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    ホーズ:啓示/至福(エローラ・シンガーズ/エジソン)

    日本では一部の合唱好きの間でのみ知られる作曲家パトリック・ホーズ。しかし彼の母国イギリスでは絶大な人気を誇り、多くの合唱団がその作品を手掛けています。このアルバムには、聖書からテキストが採られた「啓示」と「至福」を中心に、2016年に作曲された最新作までを、カナダのアンサンブル「エローラ・シンガーズ」が絶妙のハーモニーで聴かせています。黙示録による「啓示」では光と闇の情景を交互に描き出し、マタイの福音書による「至福」ではゆったりとしたピアノの伴奏と共に、神秘的な慰めの旋律が展開されています。全て“純粋であること”にこだわったというホーズの音楽は、ひたすら美しく感動的です。/アルバムの最後に置かれた「Quanta Qualia」はサックス独奏を伴う短い作品。エローラ・シンガーズの強い希望で収録されたという特別な一曲です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573720

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    ハルヴォルセン:ヴァイオリン協奏曲/ニールセン:ヴァイオリン協奏曲/スヴェンセン:ロマンス(クラッゲルード/マルメ響/エンゲセト)

    ノルウェーのハルヴォルセンとデンマークのニールセン。そして同じくノルウェーのスヴェンセン。北欧の3人の作曲家のヴァイオリン作品を集めた1枚です。もともと優れたヴァイオリニストとして活動していたハルヴォルセンは、1907年の春、いくつかの新聞のインタビューで「私は今、ヴァイオリン協奏曲を作っている」と応えたため、ノルウェーの音楽界は作品の完成を熱望していました。しかし、独学で作曲を学んだ彼は作品を仕上げる自信が持てず(それまでに編曲や小品は手掛けていたにもかかわらず)結局のところ、なかなか協奏曲を発表できなかったのです。しかし、当時17歳の才能溢れるカナダの女性ヴァイオリニスト、キャスリーン・パーロウの演奏を聴いたハルヴォルセンは、その名技に感銘を受け、ようやく1908年の秋に協奏曲を完成。その翌年彼女の演奏により初演されたのです。聴衆たちは作品に大絶賛を送りましたが、パーロウ以外の奏者はこの曲を演奏することもなく、そのうちほとんど忘れられてしまいました。ハルヴォルセンは1929年に引退した際、多くの譜面を燃やしてしまったのですが、パーロウが保存していた写譜をもとに、今回のクラッゲルードの演奏で曲が甦ったのです。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573738

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    アッティラ:交響曲第2番「ガリポリ - 第57連隊」(アフスカル/シェンレル/ビルケント響/テュズュン)

    このアルバムのタイトルになっている「ガリポリの戦い」は第一次世界大戦中、イスタンブール占領を目指した連合軍がダーダネルス海峡の西側のガリポリ半島に対して行った上陸作戦を指す言葉。当時弱体化していたオスマン帝国軍の制圧については楽勝と思われていた戦いに対し、オスマン帝国の指揮官ムスタファ・ケマル・アタテュルクの元に結託したオスマン帝国軍の抵抗は固く、連合軍は多大な損害を出して撤退することとなったという史実です。2012年にこの物語が映画化される際、映画音楽を担当したのが、作曲家アッティラでした。アッティラはその後、このスコアを交響曲として再構築し、この戦いで悲劇的な死を遂げた第57連隊とオーストラリアおよびニュージーランド合同の軍事組織アンザックの兵士たち、他、多くの人々へ捧げられています。独奏チェロとソプラノ独唱が効果的に用いられており、終楽章ではベートーヴェンを思わせる平和への讃歌で曲を閉じるという感動的な作品です。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.579009