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New Releases - 2021年01月 発売タイトル

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    ペルトマー/フラーニェ/ペルコラ:aer~大気(ペルトマー/フラーニェ/ペルコラ)

    【楽器と時空を超えた、現代と古楽のアンビエントな交錯】中世にもキリスト教の流入がやや遅れて進んだバルト海周辺国のなかでもフィンランドは、ゲルマン系の北欧神話とは違った文化背景を持ち、スウェーデン領時代とロシア領時代に複雑な歴史をたどった国。ジャズが早くから定着し、前衛音楽でもユニークな活況が続くこの国にあって、古楽や古楽器に独特なスタイルでコミットしてきたのが、このアルバムのトリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラです。中心にいるのはオランダ出身で北欧のプレイヤーとも共演が多く、ECMやWinter&Winterのような越境系レーベルでも活躍してきた作曲家=ピアニスト、ハルメン・フラーニェ。コンチェルト・パラティーノやファンタズムといった欧州最前線の古楽アンサンブルに活動拠点をもつガンバ奏者ミッコ・ペルコラ、現代・ジャズ・即興にも強い中世音楽歌手アイノ・ペルトマーらと手を携え、プリペアードを含む現代ピアノの響きがいかに古楽器のオーガニックな感触や古楽歌唱と相性がよいものだったか、驚かされる聴覚体験を提供してくれます。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ビンゲンの聖女ヒルデガルト)や『モンセラートの“朱い本”』など中世音楽のレパートリーがアンビエントな響きのなか本質的な姿を失わず、楽器の素材感が心地よく伝わる音使いで構成されたオリジナル楽曲と不思議な共存をみせるプログラムは、このうえなく味わい深いもの。尖鋭的に捉え過ぎず自然体で新鮮な響きを体現してしまう、北欧最前線の古楽/現代の越境に心そそられる一枚です。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Fuga Libera
    カタログ番号:FUG770

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    J.S. バッハ/ブゾーニ/ウォン・シーヤン:ピアノ作品集(ウォン・シーヤン)

    【スティーヴン・ハフの秘蔵っ子、シーヤン・ウォンによる「バッハ=ブゾーニ」!】スティーヴン・ハフに才能を見出され、英国王立音楽院でクリストファー・エルトンに学んだ香港出身のピアニスト、シーヤン・ウォン(王致仁)。CDデビューは自身でさらなる改訂を施したリストのトランスクリプション集(CKD561)で、英国王立音楽院学長にしてトランペット奏者フリーマン=アットウッドのサポートも務めた(CKD621)彼が次に繰り出すのはブゾーニ。彼にとってリストと双璧を成す関心の対象であるブゾーニが、大バッハにどのように関わったかを探り、さらに自身がどのように斬り込んで行くかに挑戦したアルバムです。表題の「ゴルトベルク」はもちろん、ラストの「シャコンヌ」まで、モダン・ピアノの機能をフルに生かした圧巻の表現力です。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD598

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    グリーグ/ブラームス/ラング/シューマン:メゾ・ソプラノのための作品集(暗き夜は過ぎ去り)(モリソン)

    ドイツ系スコットランド人のメゾ・ソプラノ、カトリオーナ・モリソン。2017年のBBCカーディフ国際声楽コンクールを制し、既に世界中のコンサート・ホールやオペラ・ハウスで実績を積んでいる彼女にとって、こちらが初めてのソロ・アルバムとなります。彼女の重要なレパートリーである、抒情的な歌曲を残したドイツ・ロマン派の女性作曲家ヨゼフィーネ・ラングを軸に、その周りのシューマンやブラームス、若き日にライプツィヒで学んでいたグリーグなど同時代の作品を収録しています。モリソンの持つ、聴く者の心にすっと染みていくような美しく透明感のある歌声と、豊かながらもすっきりとした表現が、これらの歌曲の魅力を十二分に引き出しています。アルバムのタイトルは、ラングの「昨日と今日」歌いだしの一節からとられました。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD637

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    スクリャービン:交響曲第2番/法悦の詩(合唱付き)(西ドイツ放送合唱団/ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ)

    2020年8月に80歳の誕生日を迎えた指揮者ドミートリー・キタエンコ。最近の演奏は、以前のような力強さや激しさを前面に押し出すだけではなく、作品の抒情性を存分に楽しませることにも力を入れています。ロシア作品を得意とするキタエンコですが、スクリャービンについては、1990年の「交響曲第1番」がディスコグラフィで認められる程度で、ほとんど録音履歴がありません。そんなキタエンコが満を持して演奏した交響曲第2番と「法悦の詩」。交響曲第2番の美しく妖艶な響きはもちろんのこと、ユーリ・アーロノヴィチによる合唱付きの版が用いられた「法悦の詩」での、クライマックスにおける金管の咆哮と、人の声による美しい音の奔流は聴き手を陶然とさせるほどに印象深いものです。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC474

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    ノアゴー:無伴奏チェロ・ソナタ第1番 - 第3番/ルーザス:「武装した人」による変奏曲(スミス)

    前作(ODE-1294)で北欧の2人の現代作曲家サロネンとサーリアホの無伴奏チェロ作品を堂々と聴かせた女性チェリスト、ウィルヘルミナ・スミス。今作はデンマークの作曲家ノアゴーとルーザスの無伴奏作品に取り組みました。大規模なオーケストラ作品で知られるノアゴー、5曲の交響曲で知られるルーザス。各々の個性的な作風は、このような小さな編成の作品でも生かされています。「無限セリー」と呼ばれる独自の作法を見出したノアゴーですが、初期の作品はシベリウスやニールセンを思わせる抒情的な雰囲気を持っています。ソナタ第2番では、彼の作風の変遷を目の当たりにすることができます。また、ルーザスが主題にしたのはルネサンス期に流行した作者不詳の世俗音楽「武装した人」。様々な趣向を凝らした変奏が続き、主題が最後に奏されます。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1381-2

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    アーベル/フォルクレ/ヒューム/マレ/サント=コロンブ:ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集(上村かおり)

    【憂いという字に人が寄り添えば優になる-無伴奏ガンバの豊かさを十全に】「音楽は悩みを一時の間和らげる」けれど「悲しみを抱き続けるために歌う」時もある。そんな歌が流行ったシェイクスピアの時代から、ヴィオールの音色はいつもメランコリーと共に在りました。憂いの横に佇む優しき人のごとく、不安や悲しみを共感や受容と調和させた音楽を、どうぞお聴きください。(上村かおり)バッハ以前の音楽の広さと味わいを古楽器による演奏で私たちに強く印象づけたベルギーの銘団体リチェルカール・コンソートで長く中軸メンバーとして活躍し、ル・ポエム・アルモニークでも細やかな演奏を聴かせてきた上村かおり。パートナーの寺神戸 亮とクリストフ・ルセとの共演によるトリオでも数々の名演を披露、欧州と日本を行き来しながら世界的ヴィオール奏者として静かな存在感を放ってきた彼女にとって初の無伴奏アルバムが、丁寧な音盤作りで知られるRAMEEレーベルから登場します。英国ルネサンス期の異才トバイアス・ヒュームの名作に始まり、フランスの「偉大なる世紀」を彩ったサント・コロンブ父子やマレ、フォルクレ、そして18世紀のアーベルや近年ふいに発見されたテレマンの作品まで、一貫して「ひとりで弾く」という音楽のありかたを見据えた泰然自若の演奏には、世界のどこにいても自身の解釈姿勢を見失わない稀代の演奏家であればこその豊かさが息づいています。演奏者本人の言葉で語られる作品解説(日本語も原盤ブックレットに掲載)も読みごたえ充分。数百年の時を越えて聴き手それぞれの聴覚体験に寄り添う名品の数々……RAMEEならではの自然なたたずまいのエンジニアリングでこの演奏に接することができるのも、古楽録音史における喜ばしい「出会い」のひとつと言えるでしょう。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1915

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    グルダ:交響曲 ト長調/ピアノ小品集(ハイデルベルク・ジャズ・フェスティバル・ライヴ 1971)

    【発見、グルダの「交響曲」!シュトゥットガルト放送響がビッグバンドに!】フリードリヒ・グルダの自作を中心としたジャズのパフォーマンスを収録したアルバム。中でも注目は、スタジオでセッション録音されていた「交響曲 ト長調」です。不思議なことに、この作品の存在はこれまで誰にも知られておらず、今回SWRのアーカイヴにグルダの過去の録音を探していたところ、偶然発見されました。グルダが何のためにこの作品を書いたのか分かっておらず、さらに公開で演奏された形跡もありません。古典的なソナタ形式にジャズのイディオムを融合させて作曲されており、ジャズ・バンドとクラシカルな弦楽合奏の共演の形で、各楽章10分以上、全3楽章で35分という大作となっています。弦楽も含めた全体がスイングする様は圧巻ですが、ふとバロック音楽のようなフレーズが挿入されたり、当時全盛だったムード音楽のような甘いストリングスやオーボエが聴かれたりと、グルダの持つ音楽性の幅広さがいかんなく発揮された聴き応えのある作品。こんな絶品が長い間埋もれていたとは驚きです。後半はハイデルベルクでのピアノ・ソロでのライヴを収録。美しいメロディとスリリングな展開を併せ持つ、グルダならではの緩急を付けた音楽が素晴らしく、収められた拍手に聴衆との交流も感じられる、心温まる貴重な記録です。(2021/01/22 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19096CD

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    ドビュッシー/ショパン/ムソルグスキー:ピアノ作品集(アブドゥライモフ)

    【アブドゥライモフが聴かせる「小品の万華鏡」】1990年ウズベキスタンの首都タシュケント生まれのベフゾド・アブドゥライモフ。2009年にロンドン国際ピアノ・コンクールで優勝し、Deccaから2枚のアルバムをリリース、驚異的なテクニックで世界中のピアノ・ファンを虜にしました。その後プロムスにデビューするなど、日本を含む世界各地の演奏活動で深みを増した彼が、ALPHAレーベルからアルバムをリリースします。第1弾はドビュッシー、ショパン、そしてムソルグスキーによる人気作品を集めた贅沢な一枚。いずれも小さな曲を集めた作品で、隣り合う曲同士の類似と相違の関係性が織りなす色彩感を万華鏡のように楽しむことをテーマとしています。豊かな経験による成長を感じさせる軽やかさの中に、高い技術力に裏打ちされた高度な表現を聴かせ、時折挟む、ちょっとしたテンポの揺れなどもたいへん魅力的です。なお、『展覧会の絵』はバウアー版あるいはラヴェル編曲版の影響か、「ビドロ」は弱音で始まり5つ目の「プロムナード」は省略しています。ALPHAからは数枚のアルバムが予定されており、今後の展開が楽しみなところです。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA653

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    王のヘンデル~ロンドン1720年代のアリア集(ザイシク/ル・コンソール)

    【快進撃続く古楽シーン最前線の名歌手ザイシク、満を持してヘンデル作品集へ】すでにAlphaで数々の注目盤を連発してきた、フランス新世代のチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーを中心とする少数精鋭楽団ル・コンソート。2019年にはフランス・バロックへの圧倒的適性を示すカンタータ集で批評誌からも高い評価を得ましたが、そのときソロで参加していたエヴァ・ザイシクとの新しいアルバムはバロック王道中の王道、ヘンデル躍進期のオペラ・アリア集! ザイシクは2010年までパリのノートルダム大聖堂聖歌隊にいた若手ですが、その後はパリ音楽院在学中から数々のバロックオペラ公演に登場、ル・ポエム・アルモニークやレザール・フロリサンなど最前線のフランス古楽グループのオペラ公演で注目を浴び続け、2018年に音楽院の専門コースを卒業するまでにはすっかりバロックオペラの新鋭として名を知られる存在になっていました。このアルバムではヘンデルがロンドン楽壇で最も注目を浴びた1720年代、王室歌劇場で披露された傑作群からのナンバーを集め、今回が初録音となる仇敵アリオスティやボノンチーニらロンドンのイタリア人たちのアリアも併録。起伏に富んだ一本筋ある選曲に、ル・コンソートの引き締まった編成による血脈の通ったアンサンブルが、音楽をいっそう精彩あふれるものにしています。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA662

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    装飾楽句の嵐~木管コルネットのための作品集(イ・カヴァリエーリ・ディ・コルネット)

    【木管コルネットの新世代名手、故郷イタリアの昔日を縦横無尽に旅する傑作集】木管コルネット(ドイツ名ツィンク)とは、リコーダーをやや大きくした木管ないし骨材管に金管式のマウスピースがついた、ルネサンス~バロック期に流行した管楽器。400年前の欧州では非常に愛されていた楽器にもかかわらず、吹きこなすのは並大抵ではなく、古楽復興の流れでもプロ演奏家の登場が比較的遅かった楽器のひとつでもあります。しかし1980年代に登場した伝説的名手ブルース・ディッキーが数多くの名手を育てたおかげで、この楽器を巡るシーンは21世紀に飛躍的な広がりを見せました。イタリア出身の超実力派インギシアーノもまさにディッキー門下の俊才のひとり。彼の卓越した息遣いと指回りで、昔日の精鋭奏者たちが吹きこなした大作曲家たちの独奏名品を心ゆくまで味わえるこの新録音は、イタリア人古楽器奏者によるイタリア古楽がこれほどまでに作品の存在感にぴたりと寄り添うものかと驚かされる、絶妙の歌心がたまりません。共演が鍵盤楽器ひとつというシンプルな編成なのも魅力のひとつ。木管コルネットの旨みをきわだたせるシャープなイタリア式チェンバロやポシティフ・オルガンの響きも味わい深く、昔日のイタリアの音楽世界を満喫できる上質アルバムに仕上がっています。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A120