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New Releases - 2021年10月 発売タイトル

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    マレ:ヴィオール曲集第4巻(ジュベール=カイエ/ラシェロン)

    【稀有の全曲録音という偉業もいよいよ佳境へ!多彩な充実解釈が魅力の大本命「第4巻」】フランス語圏ベルギーの古楽レーベルRicercarが2016年に満を持してスタートさせた、マラン・マレのヴィオール作品全曲録音という壮大な企画もいよいよ佳境へ。全5巻の曲集のうち、ルイ14世が亡くなって間もなくの1717年に刊行された第4巻には、「迷宮」「つむじ風」「冗談」「夢見る人」などの有名曲も含まれる変幻自在の「異国趣味の組曲」のほか、「3つのヴィオールのための」、つまり2つのヴィオール・パートと通奏低音を担当するヴィオールからなる三重奏編成の組曲も2つあり、自身も同時代のフランスを代表する名手だったマレの創意の充実をそこかしこで実感できます。百戦錬磨のレーベルプロデューサーが強く推すヴィオール奏者ジュベール=カイエは、個々の作品の持ち味をよく吟味しながら自身の音楽性をあざやかに発揮。各組曲に合った通奏低音編成を担当する俊才たちとともに、マレの真価を21世紀に改めて伝える名演を刻んでくれました。演奏者自身もコメントを寄せている50ページ近くに及ぶ長大なブックレット(英・仏・独)でも、全曲が録音されることはめったにないこの曲集についての深い洞察に触れることができます。(2021/10/22 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC432

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    豪奢な様式~ヴェックマンと17世紀ドイツ北方のチェンバロ芸術(ムーラン)

    【ポスト=フレスコバルディ世代の、南国に憧れた北方人たちによる精緻かつ大胆な鍵盤様式】Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオルガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。タイトルになっている「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティアス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者としてリューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがてバッハのチェンバロのためのトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音……と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。(2021/10/08 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC433