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New Releases - 2022年01月 発売タイトル

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    知られざるベルリオーズ時代のオーボエ - フランス初期ロマン派のオーボエ作品(パラメータ/シャム)

    【現代モデル誕生直前に作られた二つのオリジナル楽器で、ロマン派の真の響きへ!】バロック期に宮廷楽団の楽器として弦楽合奏にいち早く加わり、近代的なオーケストラの歴史を早くから彩り続けてきた管楽器オーボエ。その発展史は意外に知られてはおらず、特に19世紀半ばにベーム式キーシステムが導入される前の楽器を独奏で聴ける機会は滅多にありません。ここでその未知領域に迫るのは、カナダの古楽器奏者でターフェルムジークやアリオン・バロック・オーケストラの一員として世界的な活躍を続け、ATMAレーベルで18世紀型のオーボエを使った録音を世に問うてきたクリストファー・パラメタ。演奏に使ったのは1835年パリ製のオリジナル楽器で、現代型の構造が発案される直前のオーボエの姿を伝える貴重なモデル。オリヴィア・シャムが弾くピアノもパリ・エラール社のロンドン支部で作られた1840年製オリジナルで、こちらも現代式の大型金属フレームが採用される少し前のモデルです。二人はショパンやベルリオーズがパリにいた時期、当時のオーボエのために綴られた作品を厳選。素材の温もりを感じさせる美音を通じ、初期ロマン派の作曲家たちが思い描いたであろう19世紀本来のオーボエの音色を現代に甦らせます。フランス革命期に活躍したジャダンのスリリングな短調作品からリストの好敵手たちの独奏曲まで、当時の楽器ならではの音色と響きで超絶技巧一辺倒ではない魅力に気づかせてくれるピアノの存在感も聴き逃せないところ。Ramee特有の美麗外装を裏切らない、確かな時代感に裏打ちされた初期ロマン派古楽器アルバムです。(2022/01/27 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2108

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    中世後期のクラクフの教会音楽(ラ・モッラ)

    【昔日のポーランドにおける文化の繁栄!古都クラクフの中世をアルス・ノーヴァの次代に遡る好企画】多くの人が出会ったことのない意外な音世界の魅力を探り当てるセンスの明敏さで知られた古楽レーベルRAMEEから、思いがけないポーランド古楽のアルバムが登場。演奏陣は20世紀以来の古楽研究の核バーゼル・スコラ・カントルム出身の才人たちで、名カウンターテナー歌手ドロン・シュライファーや中世鍵盤とリコーダーの名手コリーナ・マルティら百戦錬磨のプレイヤーたちをまとめるのはポーランド出身のリュート奏者ミハウ・ゴントコ。RAMEEから同国のルネサンス・リュート作品を集めたアルバムも出している彼は今回さらに時代を遡り、中世末期のアルス・ノーヴァの頃に花開いたポーランド教会音楽の世界に迫ります。チコーニアやザカラ・ダ・テラモら西方の作曲家も混じりますが、演奏に使った史料はクラクフやワルシャワなどポーランドの図書館で見つかったものが大半で、カトリック音楽を通じた文化交流の足跡も辿れる面白さも興趣が尽きません。ルネサンス期には新興勢力のロシアやプロイセンなど周辺国を押さえ圧倒的大国だったポーランドだけに、その音楽遺産の豊かさは驚くばかり。4人の歌手を支えるのはオルガネット(ポルタティーフオルガン)やクラヴィシンバルム(初期のチェンバロ)といった中世鍵盤楽器とリコーダー、中世フィドルにプレクトラム(現代のピックに近いもの)で弾く中世リュートというシンプルかつ味わい深いセレクション。教会音楽でも器楽が参加した当時の流儀をふまえ、冒頭から雰囲気満点に異世界の音の魅力へと私たちを引き込みます。ア・カペラのトラックの数々も「デュファイ以前」の古めかしい響きの魅力がたっぷり。エンジニアで主宰者のライナー・アルントはバロック・ヴァイオリン奏者としての充実した音楽経験をよく活かしながら、自然な古楽器の響きの場を鮮やかに捉えた録音とパッケージ作りを通じ、プログラムの魅力を十全に伝えてくれます。(2022/01/14 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2008