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New Releases - 2024年11月 発売タイトル

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    ファッシュ:管弦楽作品集 4 (テンペスタ・ディ・マーレ)

    CHANDOSの好評シリーズ、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの作品集。第4集は2023年にツェルプストで開催された国際ファッシュ音楽祭の開幕コンサートのライヴを収録したもので、全曲世界初録音です。ツェルプストは、ファッシュが宮廷楽長として仕えた所縁の街。ここで演奏するテンペスタ・ディ・マーレはフィラデルフィアを拠点とする古楽オーケストラで、2007年にドレスデン図書館に所蔵されている未出版の管弦楽作品の手稿譜のコピーを入手して以降、ファッシュの管弦楽作品に長年情熱を注いできました。彼らは毎シーズンにわたり、ファッシュの作品を調査、新たな発見をするとともに、未だ録音されていない作品を録音しています。ファッシュの音楽は、卓越した技術や表現力、独創性、ユーモアを備えながらも独自の作曲スタイルを持っています。同時代の中央ヨーロッパの作曲家たちは、ヴィヴァルディやコレッリ、テレマンに似た音楽で満足していましたが、ファッシュはその影響を受けつつも、バッハやヘンデルなど他の作曲家とも異なるギャラント風の響きを生み出し、バロック音楽と古典派音楽の架け橋になりました。この音楽に魅せられたというテンペスタ・ディ・マーレは当時のスタイルを研究の上、溌剌とした演奏を披露しています。(2024/11/29 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN0829

  • マクダウェル:管弦楽作品集 1 - ピアノ協奏曲第1番/ランスロットとエレーヌ/2つの断章(ワン・シャイン/BBCフィル/ウィルソン)

    アメリカのロマン主義作曲家・ピアニスト、エドワード・マクダウェルはニューヨークで生まれ、10代でパリ音楽院に入学し短期間ピアノを学びましたが、すぐに自分に合った音楽環境を求めてドイツに移り、シュトゥットガルト、ヴィースバーデン、そしてフランクフルトのホッホ音楽院(現フランクフルト音楽・舞台芸術大学)でピアノと作曲を学び、1880年に卒業。その後はしばらくドイツで活動した後、1888年にアメリカに帰国。最初の8年間をボストンで過ごし、最終的にニューヨークへ移り、コロンビア大学の初代音楽教授となりました。この管弦楽作品集第1集には、マクダウェルの代表作の1つであるリスト、チャイコフスキー、シューマンの影響を感じさせるピアノ協奏曲と、2曲の交響詩を中心に収録しています。マクダウェル自身も卓越したピアニストだったため、協奏曲ではソリストに高いテクニックが求められますが、「ニューヨーク・タイムズ」や「グラモフォン」で高く評価されているワン・シャインが輝かしいパッセージを見事に弾きこなし、複雑なピアノのテクスチャーの中から美しい旋律を浮かび上がらせています。ワーグナーを思わせるライト・モティーフを用いた「ランスロットとエレーヌ」はアーサー王伝説にインスパイアされており、「ラミア」はマクダウェルの生前には演奏されることがありませんでした。他には11世紀の物語「ロランの歌」から生まれた2つの曲を収録。また、彼の代表作「野ばらに寄す」の管弦楽版でのジョン・ウィルソンが紡ぐ美しいオーケストラの音色も聴きどころです。(2024/11/29 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN20305

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    シューベルト:ピアノ作品集 7 - ピアノ・ソナタ 第7番、第18番(ダグラス)

    好評を博しているバリー・ダグラスによるシューベルトのピアノ・ソナタ集。この第7集は、変ホ長調ソナタ D 568 とト長調ソナタ D 894 の2曲が中心です。変ホ長調ソナタは、1817年に作曲され未完だった変ニ長調ソナタ D 567 を改訂・完成させたもので、死後に出版されました。このソナタは、全体の中で軽快さと優雅な楽想が際立っています。ト長調ソナタは1826年に完成され、シューベルトが生前に出版した最後のソナタです。この作品はシューベルトの最後の3つのソナタに匹敵する規模と深みを備え、多くのピアニストにとって特別な位置を占めており、ダグラスも一音一音を慈しむように丁寧に演奏しています。アルバムは、シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」と「どこへ?」(『美しき水車小屋の娘』より)のリスト編曲で締めくくられています。(2024/11/22 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN20289

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    ヴァインベルク/シェーンベルガー/ラフマニノフ/ゲディケ:トランペット協奏曲集(ロイド/ロンドン響/レイノルズ)

    「Resonance=共鳴」のタイトルの通り、選曲と演奏において様々な響き合いを聴かせるアルバム。ヴァインベルクのトランペット協奏曲は、軍楽におけるトランペットの歴史が反映されており、マーラーやメンデルスゾーン、ストラヴィンスキーの音楽を引用しながらも、それらを暗く歪めたグロテスクなものに変えています。シェーンベルガーの協奏曲はネオロマンティックであり、ロマン派の作曲家たちの影響が見られます。ラフマニノフの「ヴォカリーズ」は、音楽が呼び起こす感情や記憶を表現し、トランペットがその抒情性を引き立てます。アルバムの最後の作品、ゲディケの「演奏会用練習曲」は、ロイドのお気に入りの作品。もともとピアノとトランペットの曲で、彼女はしばしばアンコールで演奏していましたが、今作ではリー・レイノルズによる管弦楽伴奏版での演奏です。マティルダ・ロイドは、ケンブリッジ大学、英国王立音楽アカデミーで研鑽を積み、マルメ音楽大学では、現代最高峰のトランペット奏者の一人であるホーカン・ハーデンベルガーに師事。2014年にBBC Young Musician of the Year Brass Finalを受賞し、2016年にはBBCプロムスでデビュー。翌年にはフランスで開催されたエリック・オービエ国際トランペット・コンクールで第一位に輝くなど、大いに期待されている若手です。古典派から現代まで幅広いレパートリーを持ち、委嘱作品の初演を積極的に行うなどトランペットのレパートリー拡大にも力を注いでいます。このアルバムは、彼女の華麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。(2024/11/22 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHSA5339

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    ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番/4つのバガテル(デゴ/レオナルディ)

    【ブゾーニの没後100年記念アルバム。フランチェスカ・デゴのヴァイオリン・ソナタ集】イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナタと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナタはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位法が駆使されています。第3楽章にはJ.S.バッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれています。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHK交響楽団をはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フランチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。(2024/11/01 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHAN20304