アスバリー, ステファン
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モルドヴァ出身のヴァイオリニスト、コパチンスカヤがウィーン放送交響楽団とともに挑む3曲のヴァイオリン協奏曲。キュールの「モヴィメンティ」は伝統的な形式を探りつつ、新たな方向性を目指した作品。レシュの「シュリーレン」は作曲家でもあるコパチンスカヤの創造性も鑑みた即興的な作品。ツイカンの「あの下の谷間に」はブラームスの同名の歌曲を効果的に用い、ロマン派の様式に立ち返ることを試みており、時に美しい旋律が聞こえてきたり、曲の最後では指揮者とヴァイオリニストが歌曲の一部を歌うことまで要求する、コパチンスカヤにうってつけの曲。21世紀オーストリアにおける音楽制作の一部が垣間見られる1枚。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :col legno |
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カタログ番号 | :WWE1CD20279 |
ジェラール・グリゼーは「音楽を音波として捉え、倍音のスペクトルに注目する」というスペクトル楽派に属するフランスの現代作曲家。彼の仲間とともに「アンサンブル・イティネレール」を組織し、独自の作品を広く紹介したことでも知られています。この1974年から1985年にかけて作曲された「音響の空間」はグリゼーの代表作の一つであり「プロローグ」から「エピローグ」まで、全て“ミ”の倍音を基調とし、曲ごとに編成が大きくなるように書かれています。各々の部分は、純粋倍音からノイズまで、グリゼーが探求した様々な響きが含まれた興味深い作品です。(2017/04/21 発売)
レーベル名 | :Kairos |
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カタログ番号 | :0012422KAI |
「マンチェスター楽派」に属するイギリスの現代作曲家バートウィッスル(1934-)の声楽作品集です。もともと劇音楽の分野で知られる彼だけに、声の扱いには長けており、ここでも個性的で神秘的な作品を数多く聴くことができます。1970年に作曲されたイギリスの名ソプラノ歌手ジェーン・マニング(とりわけ現代作品を得意とする)から委嘱された「オルフェウスの死」を聴いただけで、その特徴的な作風は理解できるでしょう。オルフェウスの悲劇的な死を暗示するように、まるでつぶやくように、また語りかけるように歌う声に纏わり付く器楽アンサンブル。ここに広がる異なる時間、異なる世界はベリオの「ゼクエンツァ」を想起させます。知名度が高いのに、録音の少ない作曲家のため、このアルバムはファンにとっても喜ばしいものです。トラック17では、マイアーによるインタビューで彼自身が興味深いことを語っています(英語のみ)(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0281 |