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シアトル交響楽団

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    ダイアモンド:交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲第2番/巨大な部屋(タルヴィ/シアトル響/シュワルツ)

    新ロマン主義としての立場を旗幟鮮明にしていたダイアモンドですが、「交響曲第1番」や「ヴァイオリン協奏曲第2番」は、どちらかといえば新古典主義的な作風が支配的で、簡潔な形式の中で手際よく表現されている明朗快活な曲想と、スパイスの効いたオーケストレーションが聴きものです。一方、幻想曲との言明の通り、自由な形式による「巨大な部屋」は、行き違いで投獄された体験に基づく、E.E.カミングズの戦争小説にインスパイアされた作品ですが、こちらではより生々しい表現が前面に出てきており、ゆったりとした流れの中で繰り返される、情感のうねりが静かな感動を誘います。(2003/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559157

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    ダイアモンド:交響曲第2番、第4番(シアトル響/シュワルツ)

    クラシック音楽には、色々と定番といってもよいジャンルがありますが、「葬送行進曲」というジャンルは、異彩を放っています。死は様々な感情を人々に起こさせる、人生最大のイベントの一つであり、芸術家にとってもインスピレーションの源泉となるからでしょう。第2次大戦のムードが反映された、ダイアモンドの第2交響曲の第1楽章もその優れた一例で、荘重さと深みを兼ね備えた楽想は、ダイレクトな感動を誘います。対極的に生気と活力に溢れる終楽章との対比も見事です。また、精神物理学の創始者フェヒナーの思想の影響を受けた第4番も、ピアノを加えた楽器編成が効果的な、聴き応えのある作品です。(2004/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559154

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    ダイアモンド:交響曲第3番/詩篇/カディッシュ(シアトル響/シュワルツ)

    ダイアモンドは、バーバーやハリス、ピストンらと同様、20世紀の音楽界において常にロマン的であることを保持する音楽を書き続けてきた人物です。まずお薦めは「交響曲第3番」。第一楽章冒頭を聴けば誰でも嬉しくなってしまう、リズミカルな楽想のわかりやすさはダイアモンドの真骨頂。第三楽章のドラムの大活躍も一聴の価値ありです。それと比較すると「詩篇」はずっとシリアスで、モントゥーやストコフスキーらの大指揮者も取り上げた、祈りに満ちた佳品。ヨー・ヨー・マのために書かれた「カディッシュ」は、ヘブライの死者への祈りの意味。ここではチェロの巨匠シュタルケルがソロを務めます。(2004/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559155

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    ダイアモンド:組曲「トム」/交響曲第8番/この聖なる地(シアトル響/シュワルツ)

    なんといっても興味深く、かつ面白く聴けるのは、あのリンカーンによる世紀の「ゲティスバーク演説」に、音楽をつけてしまった「この聖なる地」でしょう。荘重な序奏からしてワクワクさせられ、厳かな演説開始部、その後怒涛のオーケストラ間奏部や緩徐的な部分など、あの手この手を効果的に取り混ぜ、最後はやりすぎなぐらいの圧倒的クライマックスを迎えます。こんなにカッコいい音楽をつけてもらって、リンカーンも本望のことでしょう!? 同じく奴隷解放運動に関連した小説「アンクル・トムの小屋」を下敷きにした、バレエ「トム」のための音楽も、魅力的なリズムと演奏効果に富んだ佳品です。(2004/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559156

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    ダニエルプール:ファースト・ライト/目覚めた心/交響曲第3番「ジャーニー・ウィズアウト・ディスタンス」(エシャム/シアトル響/シュワルツ)

    アメリカ生まれのダニエルプールは、同世代の現代音楽作曲家の中でも、最も成功を収めている一人と言ってよいでしょう。彼の作品はとても色彩豊かで、力強く、また曲によってはロマンティックな要素や神秘的な傾向も感じられるという、とても魅惑的なものばかりです(彼のヴァイオリン作品は、かの五嶋みどりも好んでいて、よく取り上げるといいます)。このアルバムは3つの作品が収録されていて、これらは全て対照的な作風を有しています。リズミカルな動きと静かな聖歌が対立する「最初の光」、万華鏡のような様々な表情を見せる3つの楽章による「目覚める心」、悲劇的で恐怖に満ちた第1部と、希望への向かう第2部からなる「交響曲第3番」。これらを聴いて何かを思わずにいられる人がいるのでしょうか。(2012/06/20 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559712

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    ダルバヴィ:ラ・スールス・ダン・レガール/オーボエ協奏曲/フルート協奏曲/チェロ協奏曲(マクギル/リンチ/キャンベル/シアトル響/モルロー)

    シアトル交響楽団とルドヴィク・モルローが継続して取り組むフランス作曲家の作品集。今作ではフランスの中堅作曲家マルク・アンドレ・ダルバヴィの作品を紹介しています。ピエール・ブーレーズが高く評価し、クリーヴランド管弦楽団、パリ管弦楽団のレジデントコンポーザーを務めるなど広範囲に渡って活躍するダルバヴィ。彼の協奏曲は、初演時にエマニュエル・パユや千々岩英一など錚々たる奏者たちがソリストを務めるなど、新作が発表される度に注目を集めることでも知られています。このアルバムでは、前衛的な作風を用いながらも親しみ易さを備えたダルバヴィの4つの作品を演奏。メシアンの生誕100年を祝して2008年に作曲された「La source d'un regard」、オーボエ、フルート、チェロの各楽器が素晴らしい活躍を見せる3曲の協奏曲。それぞれ多彩な音響を生かした聴きどころたっぷりの作品をモルローが共感を持って演奏しています。(2019/10/25 発売)

    レーベル名:Seattle Symphony Media
    カタログ番号:SSM1022

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    テイラー:鏡の国のアリス/グリフィス:詩曲/クブラ・カーンの楽園(ゴフ/シアトル響/シュワルツ)

    20世紀初頭のアメリカの作曲家というと、ほとんどの人はガーシュウイン、アイブズ、コープランドの名前を思い浮かべることでしょう。しかし、実は名前こそあまり残っていないものの、素晴らしい作品を残した人がいるのです。このアルバムに収録されたテイラーとグリフィスは、まさにそんな巨匠です。まずはテイラーの作品を聴いてみてください。このタイトルは、実は「鏡の国のアリス」の正式名称であり、アリスの不思議な冒険譚による5つの場面が生き生きと描かれています。また熟達したピアニストであったグリフィスの作品は、そのほとんどに標題がつけられた質、量ともに充実したものです。フランス音楽の響きに魅せられた彼らしく、嫋やかで美しい響きに満ちています。日本民謡にも所縁が深かったことで知られます。(2012/10/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559724

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    テイラー:歌劇「永遠に愛せよ」(グリフィー/フラニガン/ゼラー/シアトル響/シュワルツ)

    1931年に書かれたこの「永遠に愛せよ」は1985年までニューヨークのメトロポリタン・オペラで最も演奏回数の多いアメリカのオペラです。幼い頃に家の事情で引き離されてしまった幼なじみの事が忘れられないピーター・イベットソン、成長した彼が出会った愛しい人はすでに他の人の妻になっていました。結局彼女の夫を殺してしまい罪に服するのですが、その際彼自身も怪我をしてしまい魂だけが愛しい彼女の元を訪れます。2人が年老いるまでその関係は続き、彼女の命が尽きた時、ピーターの命も尽きるのです。1935年にゲイリー・クーパー主演で映画化もされていますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。(2009/09/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.669016-17

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    デュティユー:同じ和音の上に/二つの引用/瞬間の神秘/音色、空間、運動(ハーデリッヒ/シアトル響/モルロー)

    前作のヴァイオリン協奏曲「夢の樹」(SSM-1007)で第58回グラミー賞「ベストクラシカル・インストゥルメンタル・ソロ」部門を受賞したモルローとシアトル交響楽団(ヴァイオリンはハーデリッヒ)によるデュティユーの第3集は、同じくハーデリッヒのソロによる「同じ和音の上に」を含む4つの作品集。アンネ=ゾフィー・ムターのために作曲された「同じ和音の上に」は小さな音列が少しずつ変化しながら、最初はピチカートでひそやかに、少しずつ盛り上がっていくという手法の音楽。一応"夜想曲"と銘打たれていますが、癒しの効果は全くなく、どちらかというとエキサイティングな作品です。もちろんヴァイオリンの妙技も存分に楽しめます。様々な響きが美しい「2つの引用」、ツィンバロンの幽玄な音色が印象的な「瞬間の神秘」、初期作品の「音色、空間、運動」とどれも興味深い音響に満ちています。(2016/09/21 発売)

    レーベル名:Seattle Symphony Media
    カタログ番号:SSM1012

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    デュティユー:交響曲第1番/チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」/時間の影(フィリップス/シアトル響/モルロー)

    現在シアトル交響楽団の音楽監督を務めているのは、フランス生まれの指揮者リュドヴィク・モルローです。彼は常にこの交響楽団と革新的な演奏会を試み、地域社会との連携にも力を尽くしています(彼はまた、モネ劇場交響楽団で首席指揮者を務めていて、こちらのオーケストラとも斬新かつ素晴らしいコンサートを実施しています)。そんな彼によるこのシアトル交響楽団との一連の演奏は、現在の音楽市場にとても意味深いものとして投入されることでしょう。最初のアルバムは、モルローとも個人的に関わりの深い作曲家、デュテュー(1916-2013)の交響曲第1番とチェロ協奏曲、そして「時の影」という意欲的で、かつ難易度の高い曲が選ばれています。古典的な形式を用いながらも、多くの試みがなされている「交響曲第1番」での色彩感溢れる躍動的な響き、冒頭のチェロの響きが悩ましさを誘う「チェロ協奏曲」、小澤征爾の委嘱によって書かれた神秘的な「時の影」。このオーケストラの力量と、モルローの好みを伺い知ることができる見事なアルバムとして仕上がっています。(2014/07/23 発売)

    レーベル名:Seattle Symphony Media
    カタログ番号:SSM1001