ロンドン交響楽団
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かのシベリウス(1865-1957)が、「私の交響曲に、感情の豊かさと美しさ、そしてより一層の深みを与えたのがロベルト・カヤヌス(1856-1933)である」と記したと言います。彼らとの間には、幾度かの諍いがあったものの、強い友情があり、お互いを尊敬していたのでしょう。彼が残したシベリウス作品の録音からは、崇高なる気高さと親密な空気が感じられ、まさに権威ならではの名演と評価されています。また、このアルバムに収録された「ポヒョラの娘」はカヤヌスに献呈された曲でもあります。1930年代にこのような名演があったとは・・・。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111393 |
ロシアのバス歌手フョードル・シャリアピン(1873-1938)は、その力強く朗々とした歌声と、圧倒的な舞台での存在感により、バス歌手の概念を地味な脇役から主役へと一変させた、革命的な存在です。モスクワのボリショイ劇場で活躍したのち、1907年から西側へ進出、大人気を得ました。彼が外題役を歌う《ボリス・ゴドゥノフ》は、それまでまったく知られていない作品だったにもかかわらず、彼の登場によって一気に人気作品となりました。このCDは1902年から36年までの長い録音歴から、代表的な録音をあつめたもの。東京録音もあります。(山崎浩太郎)(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110748-49 |
やっぱりストラヴィンスキーといえば「春の祭典」! まさにこの音楽で扱われている題材である、人間の持つ原始的な興奮を本当に喚起してしまう、恐るべき音楽といえましょう。しかも、そのベースとなっているのが、大胆な不協和音と変拍子の駆使、精緻極まりないオーケストレーションという、人類の到達した最高の英知なのです。作曲者との親交で知られるクラフトの快速、かつ精密な演奏は、そういったこの楽曲の両面性をよく表現しているのではないでしょうか。「ナイチンゲール」も、オーケストレーションの妙と、不思議なエキゾティシズム溢れる名品です。三大バレエ以外の作品では、最も親しみやすいものの一つと申せましょう。コッホ・レーベル(春の祭典)、MusicMasterレーベル(ナイチンゲール)の再発売盤です。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557501 |
当盤でお届けするストラヴィンスキー作曲の2つのバレエ音楽は、他人の作品をネタに使用するという点では共通していますが、性格はかなり異なります。「プルチネッラ」は、冒頭を一度聴いただけで、陽気で明快な音符に合わせて体を揺すぶりたくなるような楽しさでいっぱい。18世紀イタリアの作曲家、ペルゴレージの歌曲の編曲を含みますが、ネタが何であろうと、現代的な感覚が息づいています。「妖精の口づけ」はチャイコフスキーの初期のピアノ曲や歌曲の旋律を借用しながら、よりオリジナリティに富んだ、大規模な管弦楽作品に仕立てています。共にストラヴィンスキーを深く知るために欠かせない作品です。コッホ・レーベルの再発売盤です。(2006/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557503 |
ストラヴィンスキーは、生涯の間に驚くほど作風を変えていきましたが、生涯こだわり続けたのがやっぱりバレエ音楽。残念ながら三大バレエ以外は人気薄ですが、食わず嫌いの方に是非とも聴いていただきたいのが、当盤収録のギリシャ三小?バレエです。「アポロ」と「オルフェウス」は新古典主義的な作風によるもので、清澄な響きが大変に美しい典雅な作品です。そして彼の最後のバレエ作品となった「アゴン」では、部分的に12音技法が導入されています。この技法を一度は否定し、シェーンベルクと大喧嘩をしたストラヴィンスキーですが、シェーンベルクの没後に「転向」し、70才を超えてから、その技法を自らのものとして消化していったのにはオドロキです。MusicMastersとKoch International Classicsからの再発売盤。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557502 |
日系アメリカ人作曲家ポール・チハラ。彼は1975年に発表されたアメリカ映画「デス・レース2000年」のエキサイティングな音楽をはじめ、100作以上の映画やテレビの音楽の他、オーケストラ、合唱、室内楽作品など数多くの作品を発表、国内外で高い評価を得ています。また彼はネヴィル・マリナーの下で発足したロサンゼルス室内管弦楽団の最初のコンポーザー・イン・レジデントを務めた他、多くのオーケストラからの委嘱作も手がけました。このアルバムに収録された世界初録音となる「協奏曲 - 幻想曲」は、ベトナムのピアニスト、クィン・グエンのために作曲されたもので、伝統的なベトナム音楽からインスパイアされた旋律を持ち、時にジャズ風な味わいを見せながらも、平和な過去への憧れが表現されています。ほかに、親しみやすい作風の「4つのベートーヴェン幻想」、俳句に題材を求めた「バガテル集」を収録。そしてピアニスト、パスカル・ロジェとアミ夫人の結婚を祝して書かれた連弾曲「アミ」は、第4曲目の素材に「赤とんぼ」が使われるなど日本に縁がある作品で、この演奏には相沢吏江子が参加しています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559894 |
エルマンの有名な警句、「ヴァイオリンは歌う楽器である。」その言葉を誰よりも体現したヴァイオリニストは、他ならぬエルマン自身でした。現在の美学的基準からすると、彼の演奏スタイルはあまりに奔放であるかのように聞こえるかもしれません。しかしヴァイオリンからかくも濃厚な調べを引き出し、旋律線を歌わせる演奏者が他にいたでしょうか?チャイコフスキー(エルマンはこのCDの収録において、アウアー版に自身のヴァリアンツを加えています。)の節回しだけに限らず、ヴィエニャフスキにみられる「リズムの脈動感」という点においても、エルマンは自在なテクニックをもって、曲に「唄」というべき生命を与えています。(2002/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110912 |