ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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巨匠フルトヴェングラーによる2つの対照的なベートーヴェンをお聴きください。まだ世相が安定しなかった時期に、何かにせかされるかのように録音された名演として知られるものです。エドウィン・フィッシャーを迎えた1951年の「皇帝」の堂々とした佇まい。曲自体の説得力を最大限生かしきった名演として知られています。これは第1楽章のオーケストラによる提示部を聴いただけでも、その素晴らしさにうち震えることでしょう。まるで巨木のようにどっしりとした安定感のある響きは、まさにドイツ的。そして本格的にピアノが入ってくると、その凄まじさに更に感動するはずです。終楽章での白熱の戦いには、思わず手に汗を握ります。かたや、ベートーヴェンの交響曲の中でも地味な部類に入る第4番。こちらの入念な音楽作りにも心打たれます。(2010/08/18 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.112025 |
大指揮者フェリックス・ワインガルトナーの芸術が今急速に再評価されています。権威と称えられた彼のベートーヴェンの演奏に聞かれる“絶大な自信”は、昨今のベートーヴェン演奏から失なわれてしまったもの。その揺るぎのなさが多くの人を魅きつけているのです。このCDにはベートーヴェンの協奏曲が二曲収録。ピアノ協奏曲第3番は、フランスの伝説的女性ピアニスト、マルグリット・ロンとのスリリングな大物対決。一方ウィーン・フィルのコンサートマスター、オドノポゾフ達との三重協奏曲では和やかな共演が楽しめます。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110878 |
読譜・暗譜を含め、音楽的能力におそらくもっとも恵まれていたピアニストの一人であったギーゼキング。彼にとっては、大曲である協奏曲一つにおいても、曲全体の構成ばかりでなく細部に至るまで、頭の中にネガのようにしっかりと焼き付けられていたと考えられます。その能力は彼の演奏に、音楽が自然に流れ出し、ピシリと完結するという端正さを与えていました。このCDにおける協奏曲においては、オーケストラとの絶妙なアンサンブルが光っており、独奏から合奏、またオケから引き継ぐ際の作為のない滑らかさは、ギーゼキングが、オケ・パートまで完全に掌握していたことを指し示しています。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111112 |
マーラー好きにはこたえられない、そして無視出来ない、ワルターによる「第9」。彼がこの作品を世界初演したという記念碑的な意味合いだけではなく、演奏自体が価値のある=作曲家自身さえ想像し得なかった芳醇かつ深遠な解釈を施す能力をワルターが持っていた=ことを、このCDがまごうことなく証明しています。第1楽章のアンダンテの壮大さはもちろん、最終楽章のアダージョのなんと融通無碍なことか!ともすればヒステリックな感傷に走りがちなマーラー作品の影はひそめ、静謐かつ音楽自身が求めている流れそのものが体現されています。(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110852 |
作曲家と友人であったあるいは弟子であった演奏家というと、ともすればその人間関係によって演奏をも権威付けられがちですが、マーラーとワルターの関係はそういった単純な論法をはるかに凌駕した、真の芸術的結びつきがありました。ワルターはただ有能なマーラーの代弁者ではなく、独立した偉大な解釈者であったのです。後年、マーラーの作品の巨大さを玩び、やたらと咆哮するだけか、映画用のセンチメンタルなBGMのように演奏する風潮が見受けられますが、ワルターはきりっとした締まりと抑制と統率力を持って挑んでいます。(2002/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110850 |
実質マーラーの「第九」である大地の歌。個人的にもマーラーと親交の深かったワルターは当然のことながらマーラーの作品を好んで取り上げましたが、なかでも「大地」にもっとも親近感を覚えていたと言われます。彼は生涯この作品を5回録音していますが、その中でももっとも評価が高いのが、ウィーン・フィルを率い、歌姫フェリアをソロに迎えたこの1952年盤です。フェリアは1953年にわずか41歳の若さでなくなりましたが、その馥郁たるコントラルトは不世出の声として歴史に刻まれています。ワルターも彼女の声の資質を高く評価し、残された「大地」の録音のうち3回、彼女をソロに起用しました。また、パツァークの哀愁帯びた声も、元の李白の詩にある酔漢の無常といった風情を漂わせる、魅力溢れたものとなっています。(2003/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110871 |
ワルターの指揮によるフェリアの黄金のコンビによるマーラー。このコンビの出会いは、1947年に「亡き子をしのぶ歌」によって共演したことから始まります。清冽で暖かみを持ち伸びやかな彼女の歌声は、指揮者の気に入るところとなり、後に数多くの録音を残すことになったのでした。「亡き子をしのぶ歌」の歌詞の内容は本来、愛児を亡くした父親の悲哀ですから、男声であるべきだという向きもありますが、フェリアの歌唱技術は、そうした男声・女声の区別を超越した素晴らしさを持っていると、高く評価されています。(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110876 |
1954年、ウィーン国立歌劇場のロンドン引っ越し公演のライヴ録音。演目はベームが得意とする《フィガロの結婚》で、当時のウィーンで全盛を誇っていた歌手たちが勢揃いしたロイヤル・フェスティバル・ホールでの素晴らしい演奏です。当時の評論家ハロルド・ローゼンタールが「Opera」誌上で絶賛した上演は、まさにウィーンの舞台がそのまま再現されたかのような仕上がりであり、オーケストラが紡ぎ出すゆったりとした美しく洗練された音楽はもちろんのこと、ベームとクリップスによって確立された「モーツァルト・アンサンブル」はとりわけ見事で、クンツ、シェフラー、デラ・カーザとユリナッチらの歌唱は人々を魅了しました。初出音源となります。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :ICA Classics |
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カタログ番号 | :ICAC5147 |
第二次大戦後いち早くドイツを訪問したメニューインと、「非ナチ」の裁決を勝ち取り楽団に復帰したフルトヴェングラーの邂逅記念碑として、47年にベートーヴェンの協奏曲は録音されました。31歳のメニューインはまだ体調を悪くする前の時期、若き疾走感と技巧を誇っていた頃で、これにフルトヴェングラーの融通無碍なタクトによるオケが乗っており、両者の息の合わさり方は、この協奏曲の演奏の手本ともいえる絶妙なものです。モーツァルトの40番はその速さから物議を醸しましたが、決して性急なだけではなく、精緻に磨き上げられた演奏であるところから、「モーツァルトが楽譜で指示した速度を完全に守った」と評価されたテイクです。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110996 |