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ビレット, イディル(1941-)

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 3 - ブークーレシュリエフ/カスティリョーニ/ブローウェル/ミマールオール:20世紀のピアノ作品集

    ビレットは1972年にFinnadarレーベルへ録音を開始したのですが、ここは、ワーナー傘下で現代音楽(とりわけ電子音楽)有数のアトランティック・レコードと提携関係にあったため、当時活躍していた現代作曲家たちがこぞってLPをリリースしていたのです。そんな関係で、彼女も最先端の音楽を奏することになり、この1976年録音の希少盤が出来上がることになったのです。トッカータの進化系のようなブークーレシュリエフやブローウェルの作品は、いかにも彼女らしいと頷けますが、ミマールオールの「セッション」もなかなかの大作です。この曲はルイジ・ノーノばりのテープを用いた扇動的な作品で、時としてピアノの音色が頭から飛んでしまうかのような、多元的な音楽で(この作品はビレットのために書かれています)、機械的に処理されたオーケストラの響きなどを巻き込みながら、コラールにも似たピアノの音色で終焉を迎えます。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571276

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 4 - ベルク:ピアノ・ソナタ第1番/ウェーベルン:変奏曲/ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番

    あのポリーニが、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番で注目を浴びたのは1978年の来日公演の時でした。超難解と言われる「ゲンダイオンガク」を事もなく弾きこなす若者(当時)に息を飲んだ人も多かったのでは。とはいえ、ブーレーズがこの曲を書いたのは1948年のことであり、1950年には初演されているのだから、当然様々なピアニストが手掛けていたことは間違いないのです。その中にビレットがいたとは・・・。この録音は1972年、ポリーニよりも1歳年上の彼女が31歳の時。確かに現代曲をバリバリ弾いていた人だから、全く不思議はないのだけれど、やはりこうして実際の演奏を聴いてみると、「すごい人がいるものだ」と感嘆せずにはおれません。他にはベルク、ウェーベルンとおなじみの作品を2曲。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571277

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 5 - マーラー:ピアノ四重奏曲/フランク:ピアノ五重奏曲(ロンドン弦楽四重奏団)

    ビレットの幅広いレパートリーを示す、珍しい室内楽作品の演奏です。マーラーの作品は、彼がウィーン音楽院に在学していた16歳の頃に書かれた単一楽章の曲で、作曲科の試験に提出するために書かれたとされています。本来は4楽章形式で構想されたと言われますが、第3楽章スケルツォの断片が残っているのみで、他は紛失したようです。この楽章のみ、未亡人アルマの遺品から発見されました。後年の作風のような重厚さは見られないものの、終わり近くに現れるヴァイオリンの悲劇的なカデンツァが未来を予見させます。もう1曲のフランクは、渋さの権化のような作品ですが、ビレットの演奏は、フランク特有の旋律美を面白いほどに感じさせてくれる説得力あるものです。またロンドン弦楽四重奏団も素晴らしい。現れては消える緊張感漲るメロディを追っていくうちに、この曲が好きになること間違いなし。(2011/10/19 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571278

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 6 - シューマン:幻想小曲集/ブラームス:3つの間奏曲 Op. 117

    ビレット17歳の瑞々しい感性が光るブラームスとシューマンの作品集です。彼女の驚異的な才能は、トルコの議会をさえも動かして、当時不可能であった海外渡航を認めさせたのであり、7歳でパリ音学院に留学してからも、その才能の発露は留まることを知りませんでした。アルゲリッチと同じ年、そしてポリーニよりも一つ年上の彼女がもしショパン国際コンクールに参加していたなら・・・現在の日本での彼女の人気はもっと大きなものだったのかもしれません。しかしそんな「if」は不要です。この録音は、3日間のセッションで行われましたが、編集時に「その部分だけ」を演奏しなおして繋いだため、彼女にしてみれば出来上がりに不満があったようで、その数年後のプロコフィエフの録音では「全曲を弾き直して」統合性のとれた音楽を記録することに成功したと言います。とは言え、この1枚をじっくり聞いてみても、そんな不都合は全く感じられませんが・・・。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571279

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 7 - ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ第2番、第3番/スクリャービン:5つの前奏曲/リスト:悲しみのゴンドラ

    トルコ、イスタンブール出身のプロデューサー、イルハン・ミマログルに見出されたイディル・ビレットは、Finnadarレーベルのために様々な曲を録音しました。それはベルリオーズ=リストの「幻想交響曲」からテープとピアノのための作品集(8.571276で聴けます)まで多岐に渡っています。さて、このアルバムに収録されているのは1978年から1979年にかけて録音されたミャスコフスキーを中心とした6つの作品です。ミャスコフスキーのソナタは、どちらも彼の初期の頃の作品で、第2番では有名な「怒りの日」のモティーフが印象的に使われています。単一楽章で書かれていて、スクリャービンの影響も感じさせる技巧的な曲です。リストの2つの曲は無調を感じさせる晩年のもので、静かな音の中に凝縮した世界が描かれています。スクリャービンは短いながらも印象的な作品であり、ラフマニノフは最近注目の華やかな曲。どれもが聴きどころたっぷりです。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571281

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 8 - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番、第29番

    こちらはビレットによるベートーヴェンの2つのソナタです。時には「やり過ぎ?」とも思える濃厚な味付けがたまりません。「悲愴」での第1楽章の冒頭部分の歌い込み、一つ一つ音を愛おしむかのように甘く美しい第2楽章、軽やかさの中とどっしりした風情を併せ持つ終楽章。また「ハンマークラヴィーア」では恐ろしいまでの輝かしい音色と壮大なる迫力で聴き手を魅了します。ベートーヴェンの激情を見事なまでに引き出した名演です。(2011/02/16 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571283

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 9, 10 - リスト:ベルリオーズ - 幻想交響曲/イタリアのハロルド

    ビレットが演奏するベルリオーズ(1803-1869)=リスト(1811-1886)の幻想交響曲は、NAXOSにも録音があり(8.550725)、こちらもとても評判が高いのですが、こちらの録音はそれよりも14年前の演奏です。彼女はこのリスト版を演奏するにあたって、ベルリオーズの原曲をよく研究し、リストが編曲した際の原曲との微妙な相違点を修正していることで知られていますが、この録音でもそれは顕著に現れています。後年の演奏よりも若干軽やかさとぎこちなさが同居していますが、よくぞここまで!という妙技は変わりありません。もう1曲の「イタリアのハロルド」は2011年の最新録音です。ヴィオラをともなうこの交響詩を全曲演奏してしまうというだけでも偉業なのですが、これがまた随分と良くできていて、ついつい聴き入ってしまいます。どうしても統一感が不足がちな原曲よりもまとまりがあり、一気に聴きとおすことが可能です。(2011/10/19 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571284-85

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 1 - ラヴェル:夜のガスパール/ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章

    何でも演奏可能なビレットによる、胸のすくようなラヴェルとストラヴィンスキー作品集です。冒頭の「グロテスクなセレナード」から飛ばしてます。若干テンポを落とし、メロディをくっきり浮かび上がらせた「夜のガスパール」のオンディーヌ、郷愁さえ感じさせる絞首台、不気味さ炸裂のスカルボ・・・。ついつい聞き惚れてしまいます。ストラヴィンスキーも格別の味わいであり、最近演奏される機会の多い、ペトルーシュカからの3楽章も、独特な内声の浮かび上がらせ方によって、全く新しい作品のように聴かせる技はさすがです。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571274

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 11 - サイグン:ピアノ協奏曲第1番/12の前奏曲/フランセ:ピアノ・ソナタ/アルカン:鉄道

    今でこそ、トルコの作曲家アフメト・アドナン・サイグンの作品は、耳にする機会が比較的多いのですが、この演奏が行われた1958年当時は、まだまだ広くは認められていませんでした。そんな彼のピアノ協奏曲を堂々たる身のこなしで演奏したのが、17歳の若きピアニスト、イディル・ビレットだったのです。サイグン自身の指揮と彼女の演奏により、この曲の持つ雄弁な表現法と、独創的で知的なイディオムが広く知れることとなり、聴衆たちは、作曲家と演奏者ともどもに熱い拍手を送ったのです。また、フランス屈指の技術を持つオーケストラ・コロンヌの役割も大きなもので、このような新しい音楽を演奏すること自体、冒険であったはずですが、彼らは期待以上の働きをしています。サイグンの信頼を得たビレットは、ソロ作品でも素晴らしい演奏をしていて、それは「12の前奏曲」で目の当りにすることができるでしょう。フランセの作品もビレットのために書かれたもので、こちらはウィットに富んだ軽やかな、いかにも「フランス風」の曲。アルカンとバラキレフの2曲は超絶技巧のオンパレード。ビレットでなくしては成立しない1枚といえるでしょう。(2012/02/15 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571288

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    ビレット・アーカイヴ・エディション 13 - ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲/パガニーニの主題による変奏曲

    トルコの期待を一身に集め、世界へと羽ばたき始めたイディル・ビレット20歳の時の録音です。力強いタッチと見事なテクニックはレコード会社のプロデューサーを含む多くの人々を魅了し、すぐさま多くの録音がこの世に生まれて来たのでした。このブラームス(1834-1897)もそんな1枚です。変奏曲というジャンルは、確かにピアニストの資質を諮るためには最適であることを再認識させてくれる、まさにテクニックと表現の「万華鏡」のような1枚です。ブラームスらしい内声が充実したパッセージを易々と弾きこなすビレット、やはりただ者ではありません。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:Idil Biret Archive
    カタログ番号:8.571295