ベルリン放送交響楽団
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無声映画「伯林-大都会交響楽」は、1927年のベルリンのある一日をひたすらとり続けたドキュメンタリー。全体は5部に分かれていて、機関車の疾走に始まり、市井の人々の生活を交えながら大都市の一日の姿を克明に描き出すこの映像は、「音楽派映画」,「純粋映画」と呼ばれ、今でもその映像は伝説的な人気を博しています。 このアルバムはドイツのZDFテレビとの共同制作で、当時演奏された音楽をもう一度復元し、フィルムのリマスターとあわせ、完全なる作品としてよみがえられることに成功したもの。85年前のベルリンの姿は驚くほど近代的ですが、人々の生活は現代となんら変わることがありません。大いなる意思を持った大都会の中で精一杯生きている人の姿に寄り添うマイゼルの音楽は、メカニカルさとシニカルさを前面に出しています。動画サイトなどで閲覧可能な映像を見ながら、このアルバムを聴くと、何とも贅沢な喜びを味わうことができるのです。
また、この映画に音楽を付ける試みは他にも行われていて、2009年にはスペインの Alberto Novoa Rodriguezが見事な曲をつけています。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5067 |
クラシックを愛好する人ならば、一度は聴いておきたいといわれる名作「鉄工場」。3分程度の短い曲ですが、その歌劇な内容が当時のソ連当局の目に留まり、演奏されなくなるなどいくつものエピソードを持ち、それ故一層興味が高まったという逸品です。全曲を通じて力強い音の応酬に終始し、いかにも「社会主義リアリズム」を具現化したような力強い音楽です。作曲家のアレクサンドル・モソロフ(1900-1973)は現代音楽協会の室内楽部長を経て、放送局の音楽編成を務めた人ですが、様々な理由をつけてロシア音楽界から追放され、最終的には「反ソビエトのプロバガンダ」を理由に逮捕され、強制労働に送り込まれてしまい、生還後も厳しい生活を強いられました。彼の名誉が復権するのは、死後まもなくでした。また彼の作品の一部は破棄を強いられたとも言われ、現存する作品はあまり多くありません。そんなモソロフの作品を演奏するのは、奇才ピアニスト、シュライエルマッハー。また当時の新聞記事をそのまま歌にしたという「4つの新聞記事」も含め、実に興味深いアルバムとなっています。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5241 |