ビレット, イディル(1941-)
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トルコの期待を一身に集め、世界へと羽ばたき始めたイディル・ビレット20歳の時の録音です。力強いタッチと見事なテクニックはレコード会社のプロデューサーを含む多くの人々を魅了し、すぐさま多くの録音がこの世に生まれて来たのでした。このブラームス(1834-1897)もそんな1枚です。変奏曲というジャンルは、確かにピアニストの資質を諮るためには最適であることを再認識させてくれる、まさにテクニックと表現の「万華鏡」のような1枚です。ブラームスらしい内声が充実したパッセージを易々と弾きこなすビレット、やはりただ者ではありません。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571295 |
1961年、当時新進気鋭のピアニストであったイディル・ビレットの全てが凝縮した、すばらしいプロコフィエフとバルトークの一連の作品です。録音当時20歳であった彼女ですが、この演奏には彼女の資質の全て…巧みなテクニックと柔軟なタッチ、そして優れた音楽性…が表出されたものであり、嵐のようなプロコフィエフと諧謔性に富んだバルトークは、確かにこの世代のピアニストの中でも群を抜く演奏であると言えるでしょう。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571296 |
トルコの名手ビレットによる、ちょっと風変りなモーツァルト(1756-1791)。彼女のベートーヴェンヤモーツァルトの解釈はとても斬新であり、それは例えばテンポであったり、アコーギクであったりと、どれもなかなか興味深いものです。ここで演奏されているのはモーツァルトの作品の中でもとりわけ激しい表情を見せるハ短調のソナタと幻想曲。そして最終楽章に「トルコ行進曲」を持つ優雅なイ長調のソナタ。楽想がめまぐるしく変化するハ短調の幻想曲と、第24番のピアノ協奏曲を彷彿させるソナタでの、きわめて即興的なフレーズの処理や、イ長調ソナタの第1楽章(変奏曲形式)での、同じく遊び心たっぷりの表現など、彼女が単なる名手ではないことを物語っています。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571300 |
「幼いころから、私はラジオやレコードを聴いては、交響曲をピアノ用に編曲していました。その頃、まだ楽譜は読めませんでしたが、全て暗記しており、特にベートーヴェンの交響曲は子供の頃から全てを知っていました」と語るイディル・ビレット。この2枚組には「ベートーヴェンではない」ブラームス(1834-1897)の2曲の交響曲の彼女自身によるピアノ編曲版が収録されています。指揮者を目指す学生は、学習のために「スコアをそのままピアノで演奏する」ことも求められますと言いますが、やはりピアニストであるビレットの編曲は、どこもかしこも破綻のないものであり、その素晴らしい仕上がりには驚くほかありません。他には、こちらも演奏困難なことで知られる「パガニーニ変奏曲」とライブ収録のハンガリー舞曲、そしてアンコールで演奏された深みのあるカプリッチョ2曲。思わず「すごい!」と声が出てしまうこと間違いありません。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571303-04 |
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.501504 |
協奏曲のレパートリーだけでも100 曲以上。驚異のレパートリーを誇るトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。ここでは、極めてオーソドックスな2 つの協奏曲を華麗に弾きこなします。2 曲とも、滝のようになだれ落ちる冒頭のパッセージが魅力的ですが、陰鬱さの中に激しい情熱を秘めたシューマン、凛とした表情と熱い心を併せ持つグリーグと、その表現はかなり違いを際立たせないといけません。ビレットの演奏は全く文句なし。そして、オーケストラをまとめるのはNAXOS きっての名手、アントニ・ヴィト。どちらの曲も終楽章の盛り上がりが半端ではありません。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571270 |
トルコの名女性ピアニスト、ビレットによるチャイコフスキーの2 つの協奏曲です。さて、このアルバム、あまり聴く機会のない第3 番が聴けるのも注目です。最初、チャイコフスキーは交響曲として構想したこの作品。どうにも手に負えなくなってピアノ協奏曲へと書き変えたというもので、現存するのは第1 楽章「アレグロ・ブリランテ」のみですが、この曲が何ともスゴイものです。まるで重戦車のような迫力を持つ作品を、ビレットは重々しいタッチでぐいぐい鳴らします。バックをしっかり守るのが、こちらも迷(?)指揮者タバコフ。細かいことなんてどうでもよくなるような、ボリュームたっぷりの音。ずっしり来ます。ロシアのオケとはまた違った不思議な味わいをどうぞ。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571271 |
最近のビレットはますますその技巧に磨きをかけているようで、このアルバムから聞こえてくる音楽も芳醇の極みと言えるでしょう。まず、チャイコフスキーの秘曲、協奏的幻想曲は1884年に書かれた2楽章形式からなるピアノ協奏曲です。どうしても彼のピアノ協奏曲は第1番以外はあまり耳にする機会がないのだけれども、実はどれもなかなかの力作であり、なぜ人気が出ないのか不思議に思う人も多いのではないでしょうか。この演奏、とにかくセレブリエールが指揮するオーケストラが絶品。ひたすら力強く曲を盛り上げます。第2番は1879年から1880年にかけて作曲され、N.ルビンシテインに献呈されたもので、こちらもとても美しく技巧的なのですが、第2楽章のチェロとヴァイオリンの二重奏があまりにも長すぎて、ジロティがカットしてしまったりと、少々不幸な生い立ちを持つ曲です。ただ、少々残念なのは、どちらの曲も、美しいメロディが多すぎること。あまりの美メロの連続に、どこを「お気に入り」にすればよいのかわかりません。そんな毎日フレンチのフルコースを食べているかのような贅沢な悩みに浸るのもよいものです。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571280 |
NAXOSが誇る名手イディル・ビレットの最新録音はモーツァルト(1756-1791)の2つのピアノ協奏曲です。今回のバックを務めるのは、古典派作品の解釈で高く評価され、すっかり指揮者としての威厳を身につけたパトリック・ガロワ。彼が振るロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの軽やかな音色をバックに、ビレットが独自の解釈に基づいた旋律を優雅に奏でていきます。最近はこの時代の作品のテンポを速めに取るのが流行ですが、彼女は決して浮き足だつことなく、着実に一つ一つの音を鳴らすことで、モーツァルトの意思を諮っているかのようです。なんとも不思議な味わいのモーツァルト。これはくせになります。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571306 |
イディル・ビレットによるモーツァルトの4曲のピアノ協奏曲。第15番と第24番は、以前リリースされた12枚組のBOX(バッハ&モーツァルト・エディション…8.501206)に収録されていましたが、今回は2018年に録音された第25番と第27番を加えての2枚組として登場。柔らかい曲調が魅力的な第27番では、ビレットはゆったりとしたテンポで大きく旋律を歌わせるなど、ここでもユニークな表現で曲を聴かせます。第25番のカデンツァはビレット自身によるものであることにも注目です。2019年11月に78歳の誕生日を迎えたイディル・ビレット。ますます音楽性に磨きがかかっています。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571349-50 |