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グラッペリ, ステファン(1908-1997)

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    ジャンゴ・ラインハルト:「ジャンゴロジー 第1集」~フィーチュアリング・ステファン・グラッペリ(1934-1935)

    ステファン・グラッペリを日本で聴くことができたのは、僕たちのジャズファンとしての「幸福な体験」だった。しかし、僕たちは遂にジャンゴをナマで聴くことはできなかった。今のオジサン・ジャズファンは、MJQの「Django」か、Joe Pass の「For Django」で彼の名前を知った筈。メセニー聴いてるキミも、ジョンスコをコピーしている彼も、五月の連休に遊びにも行かずホールズワースのライヴに出かけている貴方も、年に1度はジャンゴを聴こう!(2001/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120515

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    ジャンゴ・ラインハルト 第2集:フランス・ホットクラブ五重奏団録音集 1938-1939

    ジャズ・ギターって、何となくジャズの歴史の中では傍流にあるような感じがする。スウィングもバップ・イディオムもモードも、基本的には管楽器的な発想だもんね。だけど、ここでのジャンゴを聴いて目が醒めた。ここには、既にウェスはおろか、メセニーの語法を先取りしている(1曲目のアルペジオは、まさにそれ)。勿論、グラッペリがいてこそのこの雰囲気! 当時のパリには、やっぱり音楽の「華」も「先進性」もあったのだな、と判ります。これは一生聴き続けて損の無い音楽でっせ。例えば、 Night and Day のフレージングなんか、ポッと出の若造にはとても出せない味わいですなあ。ギターもヴァイオリンも。(2001/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120575

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    ジャンゴ・ラインハルト 第3集:「スウィング・ギターズ」フランス・ホット・クラブ五重奏団録音集 1936-1937

    ジャンゴとグラッペリの相性はいつもながら凄い。異なる楽器のコンビというのは得てして音楽的方向性が違ってくるもので、パーカーとガレスピー、マックス・ローチとクリフォード・ブラウン、ドルフィーとブッカー・リトル等といった素晴らしい例はあるものの、相棒の早すぎる死によって途絶するか、そうでなければ、チャールス・トリバーとスタンリー・カウエルのようにコンビ解消に至ってしまうものなのですね。で、ジャンゴとグラッペリ。この2人は離れていても同じメシを食っていたのではないか、と思えるほどに相性抜群。しかも、馬場=猪木、盛田=井深、トリュフォー=ネストル・アルメンドロス、くらいの相互補完性の高さ。つくづく勉強になります。(2004/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120686

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    ジャンゴ・ラインハルト 第4集「スウィンギン・ウィズ・ジャンゴ」フランス・ホット・クラブ五重奏団録音集 (1937)

    またジャンゴか・・・と言わないで下さい。ジャンゴは何時聴いてもいいのです。何でだろうね。「本当の音楽」を奏でる「本当の技術」と「本当の歌心」があるからですかね。陳腐ですけど。だからイイ演奏に決まっているのです。冒頭のカッティングとグラッペリのvlnから引き込まれます。ここでの聴き物は、ゲテっぽいが、リストの「愛の夢第3番(披露宴で音大出の下手糞なネーチャンが弾く曲でおそらく2番目に有名な曲・・・1番目はショパンのノクターン9-2)」とか、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲第1楽章」だのが入っていることですかね。音楽的に一番の興味を惹かれるのが、ジャンゴのソロ・インプロヴィゼーションですけど。トラック8と9、素晴らしいです。新しいです。(2004/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120698

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    ジャンゴ・ラインハルト 第5集「H.C.Q.ストラット」 フランス・ホットクラブ五重奏団録音集 1938-1939

    ホットクラブ五重奏団の録音を聴いていると、ヨーロッパという土地はジャズを「輸入」していたのではなく、殆ど同時並行的に「創造」していた、ということに気付きます。厳密にいえば、グラッペリのヴァイオリンのイディオムは、彼の「手癖」というよりもヨーロッパ流のブルーノートと聞こえるし、ともあれジャンゴと同等レベルでギターを表現に使えるアメリカ人ミュージシャンは居なかったのだから、これは欧州オリジナルの音楽なのです。心して聴くべし。(2004/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120707

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    ジャンゴ・ラインハルト 第6集「ヌアージュ」-ジャンゴズ・ミュージック&フランス・ホットクラブ五重奏団録音集 1940

    ジャンゴについては、言うことがもうありません。駄作がゼロ、というのも珍しいが、本当のことだから仕方がない。しかも、ジャンゴには先駆者が居ません。彼の前にギターでこんなことをやった奴は居ません。私見ですが、チャーリー・クリスチャンが今の耳で聴くと強烈にツマンないのに比較すればこの充実ぶりは驚くべきことです。具体的に言えば、フレーズのメロディアスさで、またスウィング感(というかフレージングの符割とギターのストロークによるコードのタイミングも)もクリスチャンよりずっとモダンに感じられます。(2004/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120726

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    ジャンゴ・ラインハルト:第7集「アメリカンズ・イン・パリス・パート・ワン」オリジナル・レコーディングス 1935-1937

    ヨーロッパがアメリカの黒人ジャズミュージシャンにとって「天国」であった歴史は実に1930年代に始まっています。理由は(1)ヨーロッパは米国のような制度的な人種差別が無いこと、(2)下層階級の娯楽と米国で見られていたジャズをヨーロッパ人は正しく「芸術」と受け止めたこと、そして(3)ジャンゴやステファン・グラッペリという優れた音楽家との共演の機会を提供したこと、です。この音盤でのコールマン・ホーキンスの演奏が何よりそれを雄弁に物語っています。確かに、1950~60年代のジャズ・メッセンジャーズやマイルス・クインテットが果たした梁山泊の役割をジャンゴとグラッペリは担っています。(2005/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120734

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    ジャンゴ・ラインハルト 第8集「パリのアメリカ人 第2部」オリジナル・レコーディングス 1935-1937

    昔、一緒にバンドやってた先輩が言ってた。「ギターっていう楽器はいじけた楽器なんだよな」。何となく判る。ジャズの歴史上、オリジナルのイディオムを開発したのはチャーリー・クリスチャンというが、例の名盤ナントカで必ず紹介される「ミントンズ・ハウス」って面白くない。私は、どうでもよいがギターのCDは、タウナー、アバークロンビー、ウォルフガング・ムースピール、そしてメセニーしか持っていません。で、ここでのジャンゴ。さすがです。ソロを取っても管に負けない。寧ろ、フレージングのダイナミックさでは勝っている。全然いじけていない。脱帽です。隠れた聴き物は、ジャズ・ハーモニカのパイオニア、ラリー・アドラーが聴けること。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120740

  • ステファン・グラッペリ:スウィング・フロム・パリ (1935-1943)

    世の中には、「絶対ハズレのない」ミュージシャンというのが少ないけど確実に居る。その一人がグラッペリです。なぜハズレがないのか。それは「もの凄く上手くて、音楽が体の芯まで染みているから」です。何時でも普通にやれば良い音楽ができる。ま、普通は年期の賜物ですが、グラッペリは若い頃からそうだった。こういう人を天才というのですね。しかもここで相棒がジャンゴ・ラインハルトとくるから悪い筈はない。ジャンゴって、改めて聴くとポリリズム的フレージングも半音階でズラしていく手法も、とても70年近く昔とは思えないモダンさ。おっと、ジョージ・シアリングとの共演も凄くいい。いいッス。(2003/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120688

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    ステファン・グラッペリ:ステファンズ・チューン 1937-1940

    私はグラッペリ爺をライブで2度聴きました。この爺さん、どこまでが「手」で、どこからが「楽器」か、判然としない。それくらい凄い。今の日本に一番欠けているのがこういう「名人芸」です。落語で言えば私の好きな金馬や米朝、ってところですかね。小朝聞いても面白くないもんな(上手いけど)。しかし、60年間に亘って「芸風」が変化しない、というのも凄いもんだ。録音時には「青年」だった筈だが、生まれた時から爺ではないのか、という気もする。おっと、冒頭2曲はジャンゴ・ラインハルトとの共演。イイッスよ。(2001/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Jazz Legends
    カタログ番号:8.120570