ブーレーズ, ピエール(1925-2016)
Search results:18 件 見つかりました。
あのポリーニが、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番で注目を浴びたのは1978年の来日公演の時でした。超難解と言われる「ゲンダイオンガク」を事もなく弾きこなす若者(当時)に息を飲んだ人も多かったのでは。とはいえ、ブーレーズがこの曲を書いたのは1948年のことであり、1950年には初演されているのだから、当然様々なピアニストが手掛けていたことは間違いないのです。その中にビレットがいたとは・・・。この録音は1972年、ポリーニよりも1歳年上の彼女が31歳の時。確かに現代曲をバリバリ弾いていた人だから、全く不思議はないのだけれど、やはりこうして実際の演奏を聴いてみると、「すごい人がいるものだ」と感嘆せずにはおれません。他にはベルク、ウェーベルンとおなじみの作品を2曲。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
---|---|
カタログ番号 | :8.571277 |
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
---|---|
カタログ番号 | :8.501504 |
非常に長い歴史をもつ楽器であるフルートですが、楽器の機能が成熟し、その可能性が存分に花開いたのは20世紀になってからといってもよいかもしれません。とりわけフランスにおいては「お家芸」的状況となりましたが、当盤にはその素晴らしい精華が、同国の巨匠ガロワの名技で収められています。まさに大家のオンパレード、耳あたりのよい軽妙洒脱なプーランクから、野性味と洗練が奇跡的な同居を見せるジョリヴェ、バリバリのゲンダイオンガクのブーレーズまで、幅広い作風のコンピレーションとなっているのも、壮観といったところです。フルートはもちろん、ピアノにも超絶技巧を要する曲が多く、聴きごたえ満点です!(2005/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557328 |
20世紀音楽を代表する作品の一つ、ピエール・ブーレーズの「ル・マルトー・サン・メートル」。1953年から作曲され、1955年6月18日にハンス・ロスバウト指揮によってバーデン=バーデンで初演されたこの作品は、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」から影響を受けた9楽章からなる大規模な音楽。詩はフランスの詩人ルネ・シャールの同名詩集から採られています。全く性格の異なる音色を持つ楽器の組み合わせと歌声が、融合と衝突を繰り返し、変幻自在な世界を織り上げていくという作品で、アンサンブル・オルケストラル・コンタンポランは素晴らしい音のせめぎあいを聴かせます。この演奏では、フィリップ・マヌリの「B-Partita ? ピエール・ブーレーズの思い出に」を同時収録し、20世紀の偉大な音楽家へ敬意を表しています。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :col legno |
---|---|
カタログ番号 | :WWE1CD20447 |
シアトル交響楽団と首席指揮者モルローによる、彼らが得意とする現代作品のアルバム。マーラーの交響曲第2番「復活」第3楽章ほか現代までの多くの音楽作品や、フランスの社会人類学者レヴィ=ストロースのテキストからの引用、キング牧師の名などがコラージュされたベリオの「シンフォニア」には、グラミー賞受賞歴のあるヴォーカル・アンサンブル、ルームフル・オブ・ティースが参加。変幻自在な声表現で、この難曲を色彩豊かに描いています。ブーレーズの「ノタシオン」は、1945年に作曲したピアノのための小品集を1978年から管弦楽作品へと再構成したもの。全12曲のうち5曲(I~IV、VII)が完成されましたが、ここでは最初に編曲された4曲が演奏されています。いずれも2~4分ほどの小品(原曲は1~2分)ですが、4管編成の巨大な管弦楽を贅沢に使い、作品のエッセンスを最大限に拡張したオーケストレーションの妙を堪能することが出来ます。これら強烈な個性を持つ2作品の後に収録された「ラ・ヴァルス」ですが、モルローはここでもオーケストラから強烈なコントラストを引き出しており、目まぐるしいばかりの色彩で締めくくっています。(2018/10/05 発売)
レーベル名 | :Seattle Symphony Media |
---|---|
カタログ番号 | :SSM1018 |
【ラヴェルの生まれ故郷バスクのオーケストラによる好評第2弾、今作は一層フランス風の響きが強調された作品集】前作の「ボレロ」を中心に名曲を揃えた選曲とローカル色を感じさせる音色、洗練され過ぎず荒々しさを残した演奏が話題となった、トレヴィーノ率いるバスク国立管によるラヴェル作品集の第2弾。今作は「マ・メール・ロワ」を中心としたプログラムを、めくるめくような陶酔感をもって聴かせています。通常組曲版の演奏機会が多いこの作品ですが、トレヴィーノはバレエ版の全曲を演奏。より物語に即した精緻な演奏を披露しており、他の作品も含めて前作にも増して緻密な響きが楽しめます。注目はピエール・ブーレーズによる「口絵」の管弦楽版。これはもともと2台ピアノ5手のための作品で、たった15小節、演奏時間は2分ほどの短い曲です。リチャード・カヌードの「ヴァルダルの詩」という詩集の挿入曲として書かれた作品で、3つの独立した旋律が各々奏でられながら絡み合い、最後は全てが冒頭の旋律に集約されるというもの。ラヴェルの生前に一度だけ演奏され、以降は忘れられていました。この作品を蘇演したのがほかならぬブーレーズであり、オーケストラ版への編曲も行っています。ピアノ版よりも各旋律が際立つとともに、この作品が持つアヴァンギャルドな側面が強調され、たいへん耳に残ります。(2022/11/18 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1416-2 |