バード, ウィリアム(1540-1623)
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チェコの若きオルガニスト、ルシエ・ジャコヴァによる興味深い1枚です。ここで演奏されているのはルネサンス期の珍しいレパートリーで、曲によっては歌や太鼓も用いられるという、とても楽しい音色が溢れています。作者不詳の曲も多いのですが、15世紀から16世紀にかけて、こんな曲が巷で流行していたと思うと嬉しくなってしまいます。若干舌足らずなジャコヴァの歌もなかなかチャーミングです。演奏されているオルガンはフランスにおける歴史的銘器であるロゼ・オン・ブリ教会のもの。熟成された音色が楽しめます。(2015/02/25 発売)
レーベル名 | :Orlando Records |
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カタログ番号 | :OR0011 |
日本でのクリスマスのお祝いは主に12月24日と25日の2日間のみですが、ヨーロッパでは「アドヴェント=到来」という時期が設けられており、それは教派によっても呼び名や時期の違いはあるものの、概して11月の半ばから準備をはじめ、古い時代はこの時期に断食しひたすら静かに過ごしましたが、最近ではその習慣はなく、人々はろうそくを灯し、子供たちはお菓子の箱を開けながら「その日」を心待ちにするのです。この時期に奏される音楽も、静かなものであり、定められた日以外はオルガンすらも用いられることがありません。このように心から待ちわびることで、クリスマスの日が一層素晴らしいものとなるのでしょう。ルネサンス時代から現代までのたくさんの作曲家たちによる、静かな音楽に心洗われます。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6098 |
シカゴを基点に活躍するCEDILLEの人気古楽アンサンブル、トリオ・セッテチェントの最新作はイギリスのバロック作品集です。過去の彼らのアルバムはイタリア、ドイツ、フランスをテーマとしていて、このイギリスがツアーの最後を飾ることになります。英語で「ファンシー」というのは幻想、空想という意味であり、また上質、装飾的という意味も持っています。ここに収録された様々な曲は、民謡風であったり、描写的な劇音楽であったりと多彩な表情を持っていて、音楽の持つ可能性をじっくり感じることができるのではないでしょうか。ある時には上品に、ある時には大胆に。そんな16世紀から17世紀の音楽をぜひお楽しみください。(2013/02/20 発売)
レーベル名 | :Cedille |
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カタログ番号 | :CDR90000-135 |
16世紀後半の英国に君臨したエリザベス女王の治下、タリスとバード(24は先輩タリスの死に寄せる哀歌)を中心に、音楽面でも英国は充実期を迎えます。当盤では当時活躍した多数の作曲家の作品を集めました。典雅でメランコリックな音色だけで聴き手の心を揺さぶるヴィオールの合奏曲(当時流行したイン・ノミネという題名の器楽曲など)と、ヴィオールを伴奏に女声歌手(演奏のキングの透明な声は聴き物!)が簡潔な旋律を歌う歌曲の花束。ほのかな哀しみに覆われた落ち着いた響きに身を委ねるひとときをお楽しみください。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554284 |
17世紀初頭、楽器伴奏による初期のバロック独唱曲は、それまで主流であったルネサンス期の多声合唱作品との共存を始めました。これは、もちろん音楽の形態は違えども、表現の多様性を求めてのことであったとされています。タイトルに付された「オルフェウス」とはギリシャ神話に登場する詩人、音楽家であり、彼が弾くリラの音色に全ての動物、草花が魅了されたと言われ、17世紀終わりのイギリスでは「オルフェウス・ブリタニクス」という歌曲集が出版されるほど、その名前は音楽と一体化していました。このアルバムでは現代の名歌手ユリアン・プレガルディエンがオルフェウスを讃え、イギリス、ドイツ、イタリアの歌曲を歌い、キュッペルスが指揮するテアトロ・デル・モンドが、様々な舞曲で曲間を繋いでいくという趣向です。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555168-2 |
【話題のピアニストがその鬼才の片鱗を露わに!4つの時代の楽器を操る鍵盤音楽の旅】フォルテピアノやチェンバロなどの古楽系鍵盤奏者として各方面に出演するほか、同時代の作品解釈にも一家言あり、パトリツィア・コパチンスカヤのアルバム『TAKE TWO』(ALPHA211/NYCX-20002)ではチェンバロとトイ・ピアノで共演しているアンソニー・ロマニウク。生まれ育ったオーストラリアでジャズにどっぷりとはまった後、アメリカへ渡りクラシック・ピアノを学習、数年後から古楽を学んだ彼は、当地でロックや電子音楽にも深く熱中していきました。そんな彼が思い描く鍵盤楽器の音楽を存分にやり遂げた、目の覚めるような構成によるソロ・デビュー・アルバムが登場です。バードからチック・コリアまでの作品を、モダン・ピアノを中心としながらも、フォルテピアノ、チェンバロ、そしてフェンダー・ローズ(金属音叉を使用したフェンダー社製の電子ピアノで、ジャズからソウル、ロックまで幅広いポピュラー音楽に1970年代を中心に使用され、現在も多くのファンが存在)までを縦横無尽に駆使して演奏しています。その楽曲解釈は、確固たるアカデミックな基礎の上にロックやヒップホップを吸収した世代ならではの小気味よい風通しの良さが感じられ、彼がどの作品からもそれぞれが持つ美しさを聴く者に示してくれる抜群の才気の持ち主であることを知らしめています。フェンダー・ローズによるバッハの面白さなど意外性も相まって、最後まで一気に聴かせるアルバムです。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA631 |