ダウマー, ゲオルク・フリードリヒ(1800-1875)
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マーラー、ワーグナーなどの後期ロマン派作品を得意とするメゾ・ソプラノ歌手ミヒャエラ・シュースター。あの名歌手ブリギッテ・ファスベンダーも彼女に最大の賛辞を贈るほどに、素晴らしい歌手として知られています。そんな彼女の魅力を最大に引き出したこの歌曲集は、本当にロマンティックであり、また言葉と音楽の融合から生まれる美をしみじみと味わわせてくれるものです。選曲も良く練られており、ブラームスのドイツ民謡歌曲の1曲でひっそりと始まり、シューマン、レーガーで少しずつ人生の深淵を伺わせながら、最後はリヒャルト・シュトラウスの「明日の朝」で希望の光を見せてくれるという、1枚を聴きとおすと何となく嬉しくなるというものです。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1833 |
ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。それにヒントを得たブラームス(1833-1897)が、小説の各章の末尾に挿入された詩に音楽をつけ、連作歌曲としたのが「美しきマゲローネの物語」です。詩=歌曲の部分を聴いただけでは、物語の全てを知ることはできませんが、ブラームスは音楽で丁寧に背景を描いているので、テキストがなくても独自の世界を味わうことは可能です。この2枚組は、最初はテキストなしで歌曲のみを味わい、次は、もう1枚のCDでテキストの朗読を聞きながら歌を聴くという趣向になっています。オペラを書くことなかったブラームスですが、この控え目でロマンティックな作品は、彼のオペラと呼ぶにふさわしい逸品と言えるでしょう。ダニエル・ベーレのセンシティヴな歌唱は、この淡い物語を的確に描き出し、ドイツで人気の俳優ユルゲン=シャッツの朗読は、たとえドイツ語がわからなくとも、2人の愛の世界を目に浮かべることができるでしょう。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5203 |
ドイツのメゾ・ソプラノ、ヤニナ・ベヒレは長年ウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍するほか、ボルドー歌劇場、リヨン歌劇場などでもしばしば歌っています。抒情的で滴り落ちるような風情を湛えた彼女の歌唱は、様々な歌劇において重要な役割を担っていますが、このような歌曲のリサイタルでも素晴らしい能力を発揮します。このブラームス(1833-1897)歌曲集でも、1曲1曲の歌の言葉をかみしめるかのように大切に歌い、ブラームス作品の持つ内省的な美しさを描き出します。通常男声で歌われる「4つの厳粛な歌」でのまろやかな表現が心に残ります。(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5216 |
現在、最も輝いているテノール歌手の一人、ダニエル・ベーレ。彼の母レナーテも素晴らしいワーグナー歌手でした。「偉大な歌手」の娘や息子がこれまた偉大な歌手になることは稀な例ですが、この親子は様々な難題をクリアし、各々素晴らしい歌い手として評価されています。この「ジェネレーション-世代」と題されたアルバムは、まずダニエルの歌で始まり、ヴォルフのバラードで親子の対話となり、後半はレナーテの歌で締めくくられます。脈々と流れる歌心が感じられる名唱です。(2013/01/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5148 |
「彼女の穏やかで素敵な歌声を一度でも聴けば決して忘れることはできないだろう」とイタリアの名オペラ批評家ランフランコ・ラスポーニが評した、20世紀の名歌手エリーザベト・グリュンマー(1911-1986)。マイニンゲンの演劇学校で女優として活躍していたエリーザベト・グリュンマーを見出したのはカラヤンでした。1941年にアーヘンの歌劇場でデビューし、戦争によって一時期活動を中断しながらも、1946年からはベルリン市立歌劇場のメンバーとして活動を再開。優雅な立ち振る舞いは独特の雰囲気を醸し出し、とりわけモーツァルトとワーグナー作品での歌唱は他を圧倒しました。1961年までは毎年バイロイト音楽祭でも歌いましたが、華やかな演奏活動に比べると、録音はあまり多くなく、この一連の放送録音はとても貴重な記録です。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19415CD |
ドイツの伝統を汲む管弦楽作品と重厚なオルガン作品で知られるマックス・レーガー (1873-1916)。2016年はレーガーの没後100年にあたり、リリースされる数多くのアルバムは「知られざるレーガー作品」に光をあてたものが多く、この歌曲集もそのような1枚です。前半の6曲は彼の自作で、清々しく愛らしい曲調の作品が集められています。後半はレーガーが他の作曲家のピアノ伴奏歌曲を管弦楽伴奏に編曲した曲集で、グリーグ、ブラームス、ヴォルフ、シューベルトの4人の作品が、どれもレーガーらしい重厚なハーモニーと対位法を駆使した華やかな雰囲気を得て、斬新な作品へと生まれ変っています。エデルマン、イラーニ、トロスト。この3人の名歌手がそれぞれ最もふさわしい歌を担当、曲の魅力を存分に引き出すことに成功しました。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5275 |
レーマンがいかに深い心象風景を表現していたか、まずヴォルフの10曲を聴いただけで得心されることでしょう。オペラはもとより、朗読の才能もあったレーマンは、単に歌詞が表す内容だけではなく、その背後に潜まされた精神的なアトモスフェールをきわめて自然に表出することができたのでした。シューマンの二重唱は、メルヒオールと組むという豪奢な顔ぶれ。オペラの時とは違い丁々発止とはならず、相調和する喜ばしい、とびきりの愛の歌。そしてシューベルトは抜粋ながら、「冬の旅」では絶望に至る苦悩を。レーマンがこのような様々な表現技法を持って、ドイツ・リートの世界にいかなる貢献をしたか、この一枚でその一側面を検証することも可能といえるでしょう。(2006/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111094 |
エリーザベト・シューマンと並んで称される歌姫ロッテ・レーマン。彼女の目指したものは、ドイツ系の作品にほぼ限りながらも、その枠で歌唱表現の可能性を広げることでした。天性の馥郁たる声を武器とし、1曲ごとに細やかな解釈を施すことによって、歌う曲各々にまったく異なった色と香りを付与することが出来た稀有な歌手でした。このCDに収録されている、ブラームスの民謡集とワーグナーの「温室にて」における歌い分けは無論のこと、レーマンの愛唱したもう一つの分野、トラック21「わが夢の都ウィーン」以降のウィーン世俗歌曲を聴くと、一人の歌姫の歌唱とは思われない別世界が展開されています。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111095 |