ブゾーニ, フェルッチョ(1866-1924)
Search results:81 件 見つかりました。
ヴァイオリンの超絶技巧で知られるパガニーニ(1782-1840)。彼が後世に及ぼした影響は非常に大きく、演奏至難なリストの「パガニーニ練習曲」をはじめ、ラフマニノフ、ブゾーニ、ブラームス、ルトスワフスキ、ブラッハーなど現代に至る多くの作曲家によって、パガニーニを主題にしたピアノ曲が書かれています。前述のリスト“パガニーニ練習曲”完全版の録音で名をあげたクロアチアのピアニスト、ゴラン・フィリペツ。彼が長年研究しているのはそんな「パガニーニ作品にインスパイアされた作曲家の作品」です。ここではブゾーニやフリードマンをはじめとした6人のパガニーニ・トランスクリプションを演奏。フィリペツは、目くるめく技巧の中にひそむ遊び心までを鮮やかに切り出して見せてくれます。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
---|---|
カタログ番号 | :GP769 |
ブゾーニ畢竟の大作の一つ「対位法的幻想曲」は、大バッハによる「フーガの技法」最終曲である未完の三重フーガが、実は四重フーガとなる予定であったという説をブゾーニ流に具現化したものです。といっても単なる補作ではなく、むしろ登場する四主題を彼流に骨の髄までしゃぶり尽した作品というべきもので、摩訶不思議な和声・対位法感覚と超絶的ピアニズムには戦慄を覚えます。「若者のために」は、編曲的要素を大いに取り入れた小練習曲集ですが、バッハの平均律第1巻第5番の前奏曲とフーガを同時に弾いてしまう4や、パガニーニの奇想曲第11番の編曲である6など、大変興味深い楽曲が目白押しです。また1は例の超有名なあの曲のピアノ編曲です。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555034 |
ここでは猫も杓子も演奏する超有名作(にしてもちろん傑作)の「シャコンヌ」に代えて、その素晴らしさを大いに喧伝したのが、「ショパン変奏曲」です。ブゾーニはこの曲には特にこだわりがあったらしく、後に徹底的な改作を施していますが、こちらの初期ヴァージョンも別個に、極めて豊潤なピアノ書法が横溢した傑作変奏曲として、評価されてしかるべき内容を持っています。そもそも後の先見性の萌芽が十二分に見られた作品であったからこそ、改作もされたともいうべきでしょう。皮相なピアニズムの展開に陥ることもない一方、演奏効果の点でも申し分なく、同じ主題を用いた、ラフマニノフの「ショパン変奏曲」に勝るとも劣らない逸品です。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555699 |
バッハのフーガの技法で未完で残された4重フーガ。その「ブゾーニ流」補筆完成を核に据えた対位法的幻想曲は、不可思議で透明感あふれる和声、対位法とバッハへの傾倒、超絶的なピアニズムという、ブゾーニのピアノ音楽のすべてが詰められた、最重要にして最高の傑作として評価されています。モーツァルトもブゾーニが大いなる関心を寄せた作曲家ですが、協奏的小二重奏曲は大変にユニークな編曲といえましょう。ピアノの扱いは原曲よりも拡大されていますが、モーツァルトらしい味わいが100%保存されているといえましょう。ここでも対位法的要素は強調され、ジュピター交響曲の終楽章を聴いているような気にさせられる部分もあります。(2006/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557443 |
フェルッチョ・ブゾーニは幼い頃から音楽の才能を発揮、優れたピアニストとして演奏活動を行うとともに、数多くのピアノ曲を作曲しました。生涯を通じて2台ピアノのための多数の作品も書き上げており、いくつかの作品からは、敬愛したJ.S.バッハの影響が強く感じられます。このアルバムの冒頭に収録されている「対位法的幻想曲」はその最たるものの一つで、複雑な対位法を駆使しながら、壮大なフーガを織り上げていくさまは、まさにバッハを思わせるブゾーニならではの作曲法です。この曲の第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加。精力的な演奏を聴かせています。また、ブゾーニは先人リストの例に倣い、数多くのトランスクリプション(編曲)を残しました。ここにはシューマン、モーツァルト作品の編曲が収録されており、彼の極めて独創的なスタイルを知ることができます。アルバムには初期の作品(世界初録音)も収録。「若いころの作品は完成度が高くない」と自作を否定したブゾーニですが、この3曲からは成熟した技法が感じられます。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.574086 |
【ブゾーニの没後100年記念アルバム。フランチェスカ・デゴのヴァイオリン・ソナタ集】イタリアのヴァイオリニスト、フランチェスカ・デゴ。前作のブラームス/ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲(CHSA5333)に続き、ヴァイオリンとピアノのための2つのソナタと4つのバガテルを録音しました。どちらのヴァイオリン・ソナタもホ短調で書かれており、作品からはドイツ・ロマン派の影響が強く感じられます。第1番のソナタはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番からインスパイアされたロマンティックな作品ですが、10年後に完成された第2番は内容が更に深まり、複雑な対位法が駆使されています。第3楽章にはJ.S.バッハのコラール「Wie wohl ist mir 幸いなるかな、おお魂の友」を主題とした長大な変奏曲が置かれています。2つのソナタよりも以前に書かれた4つのバガテルは、作曲家エゴン・ペトリのために書かれた作品で、ブゾーニはエゴン・ペトリの母親に恋をしていたとされており、それもあってか、ブゾーニの作品には珍しく軽快な音楽で、「生きる喜び」が感じられます。フランチェスカ・デゴは日本でも既にNHK交響楽団をはじめ様々なオーケストラと共演し、多くのファンを獲得、また室内楽でも活躍しており、ピアニスト、フランチェスカ・レオナルディとは定期的にリサイタルで共演を行っています。(2024/11/01 発売)
レーベル名 | :Chandos |
---|---|
カタログ番号 | :CHAN20304 |
幼い頃から神童の名を欲しいままにし、名ピアニストとして活躍したブゾーニ。作曲家としては200作ほどの作品を残していますが、彼の室内楽作品はどれも、創作活動の初期の時代に書かれています。このヴァイオリン・ソナタは、第1番が1889年に着想され、第2番はそのほぼ10年後の1898年から書き始められています。第1番はブラームスら先人の影響が感じられる習作的なソナタですが、第2番ではほぼ独自の作風が確立されており、技巧的なヴァイオリン・パートだけではなく、充実したピアノ・パートが印象的なブゾーニ自身にとっても「自信作」と呼べる1曲であったようです。このソナタ、全体は3部に分かれており、ゆったりとした第1部、活動的な第2部を経て、第3部はバッハのコラール「わが幸いはいかに、おお魂の友よ」を主題とした鮮やかな変奏が展開されていきます。かつて、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターとしてチェリビダッケから信頼を寄せられたインゴルフ・トゥルバンが曲全体を見据えた見事な演奏を聴かせます。(2020/02/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555213-2 |
ブゾーニといえば、「バッハの編曲でも知られる過去の大ピアニスト」程度の認識になってしまった不幸な時代もありましたが、作曲家としての全体像も急速に再評価されつつあります。当盤収録の2曲のヴァイオリン・ソナタも、両曲とも若書きの作品ではありますが、ブゾーニの作曲家としての本格派ぶりを堪能できる良作といえます。ブラームスやシューマン、あるいはベートーヴェンの影響も感じられますが、円熟期の作品に通ずる風格が芽生えていることもまた確かです。特に第2番はブゾーニ本人が「これが自分の真の作品番号1(Op.1)」であると述べた自信作であり、長大な変奏曲である第3楽章はとりわけ味わい深いものといえましょう。(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557848 |
モーツァルトばりの神童だったブゾーニは、20歳に達するまでの間に約40曲の歌曲を書きます。これらはヴォルフやシェックといったドイツの後期ロマン派歌曲直系と言える、作曲年齢が信じられない佳品です。ピアノ・パートの充実ぶりはブゾーニの面目躍如。その後30年以上にわたり歌曲の創作から離れますが、音楽家としての成熟期間を経て、ゲーテの詩に導かれて再び作曲した歌曲は、短いながらも自在の境地に達しています。最晩年作の18は心から楽しめるアンコール・ピース的小品です。ブルーンスとアイゼンロールという名手を得て、世界初録音を6曲含む、貴重なアンソロジーをお届けします。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557245 |