レスピーギ, オットリーノ(1879-1936)
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『ローマ三部作』で知られる近代イタリア音楽における器楽曲の先駆者の一人、レスピーギ。この『リュートのための古風な舞曲とアリア』は、彼がサンタ・チェチーリア音楽院教授を務めていた頃に研究していた16-17世紀の古いリュート作品をオーケストラ用に編曲したもの。4曲で構成された3つの組曲で、シンプルなリュート曲が、レスピーギの手により表現力豊かな響きを持つ音楽に生まれ変わっています。なかでも典雅な旋律を持つ「シチリアーノ」を含む第3組曲は演奏機会が多いことで知られます。1908年に作曲された「古風な協奏曲」もバロック期における"合奏協奏曲"のスタイルを持っていますが、初期の作品に批判的だったレスピーギは、この曲を発表する際「匿名の作曲家の作品を私が改訂した」とし、のちに「実は自分で作曲した」と告白しています。ヴァイオリンが歌う技巧的な旋律が魅力的な作品です。この演奏では指揮者サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ自身の比較校訂版が用いられています。(2021/02/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573901 |
ブラティスラヴァ音楽院を卒業後、プラハ国立歌劇場に所属。ビゼーの《カルメン》やポンキエッリの《ジョコンダ》などを歌い数多くの賞を受賞したメゾ・ソプラノ歌手エヴァ・ガラヨヴァ。2006年にはブラティスラヴァで行われたホセ・カレーラスのコンサートにゲスト出演、多くのファンを獲得しています。オペラだけでなく、リートや室内楽作品を得意とするガラヨヴァ。このアルバムでは20世紀に書かれた作品を見事に歌いこなしており、高度なテクニックと豊かな表現力を存分に披露しています。ボドロヴァの「Ama me=私を愛して」は世界初録音。ハープ伴奏によるしっとりとした風情の中に、女性の情念が見えてくるような強い印象を残す歌です。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :ArcoDiva |
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カタログ番号 | :UP0184 |
レスピーギの楽しい管弦楽作品を2つ。「風変りな店」は、ロッシーニの「老いのいたずら」からの幾つかの曲をレスピーギが管弦楽曲に編曲したもの。ディアギレフのロシア・バレエ団からの依頼を受け1919年に初演されたもので、内容は南仏ニースを舞台にした物語。おもちゃ店の店主が様々な客や人形とのやりとりをコミカルに描いたもので、ロッシーニの楽しさが存分に表現された素晴らしい作品です。かたや「鳥」はラモーやパスクィーニ、その他作者不明のクサブラン曲を管弦楽曲へと編曲したもの。「リュートのための古い歌と舞曲」と同じく、レスピーギの音楽史への興味が伺われる作品です。コンティの指揮は躍動感たっぷりで、レスピーギの色彩豊かな管弦楽法を存分に表現したものです。また、この録音はSACDハイブリッドの特性を生かしたもので、素晴らしい臨場感を味わうことができるでしょう。(2010/10/13 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777295-2 |
全く知られていませんが、レスピーギには美しいピアノ曲が沢山あります。中世のリュート曲の斬新な編曲である「古風な舞曲とアリア」も新たな曲順の魅力的な組曲になっています。「優しいワルツ」は実に優雅なサロン小品。そしてすこぶる美しいのが「夜想曲」。印象派の作品を思わせる実に柔和な光の綴れ織りです。「間奏曲セレナータ」もとろけるような甘さで鼻孔をくすぐります。ソナタは極めて珍しい初期作品。そして後に管弦楽曲「教会のステンドグラス」になった前奏曲は中世風の哀感がにじむレスピーギの傑作です!(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553704 |
華やかなオーケストラの響きを存分に活かした「ローマ三部作」などで知られるレスピーギ。しかし、彼が書いたピアノ曲は、ほんの一部の作品を除きほとんど知られていません。この新企画「レスピーギ:ピアノ作品全集」はイタリアの女性ピアニスト、ジョヴァンナ・ガットの演奏により、作曲家の新たな側面を探る興味深いシリーズです。第1集に収録されているのは、「グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲」など比較的演奏機会の多い作品から、世界初録音となる「ドリア調のトッカータ」まで全8作品。様々な箇所にレスピーギが愛した古風な旋法が散りばめられた多彩な作品が並びます。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0405 |
「ミクソリディア旋法によるピアノ協奏曲」とは何とも古めかしく、仰々しいタイトルですが、その名の示すように古くは古代ギリシアに端を発する音階をもとにしながら、近代的な管弦楽法やピアノ技巧の面白さを追求した特異な作品です。そのためか、全体に荘重で格調高く、幽玄な雰囲気が漂っているのが特色ですが、第3楽章の真ん中あたりではちょっとだけ映画音楽風になったりするのもユニークです。もう一曲の「5声の協奏曲」はピリリとワサビの効いた辛口の音楽で、特に第3楽章で各楽器が見せる、目まぐるしく緊張度の高い名人芸などには、息を呑むようなものがあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553366 |