フランク, セザール(1822-1890)
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1991年生まれの若きチェリスト、ハリエット・クリーフのデビューアルバムです。オランダに生まれた彼女、5歳からチェロのレッスンを始め、9歳でユトレヒトの芸術学校に入学。その才能を着々と伸ばしていきました。2004年にはオーストリアへ移り、ウィーン大学で更なる研鑽を積んでいます。もちろんコンクールの入賞歴も多く、最近ではクロアチアで開催されたアントニオ・ヤニグロ国際コンクールで1位、及び観客賞、ヤニグロ賞を受賞しています。このアルバムは、フランクのソナタを始めとしたフランス系のプログラムで構成されていて、卓越した技巧とナイーブな感性が存分に感じられるセンスの良いものです。とりわけ、オッフェンバックの小品「ジャクリーヌの涙」は絶品です。1690年にヘンドリック・ジェイコブズが制作した歴史的名器をオランダの財団から貸与されており、その表現力をフルに生かした美音は聴き手の耳を引き付けて離しません。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5131 |
セザール・フランク(1822-1890)と言うと、あの重厚な交響曲や美しいヴァイオリン・ソナタが良く知られています。あとは何曲かのオルガン作品と、「天使の糧」と…。逆に言えば、まだまだ知られていない作品が多いということでしょうか?このアルバムに収録されたピアノ曲は1843年から1844年頃の若いフランクが、コンサートツアーを行った際に演奏されたもので、意外性のある曲が多く含まれています。劇的な筋立てを持つ「バラード」や「エクス・ラ・シャペルの思い出」は後の精神性豊かな作品を連想させますが、シューベルト作品のトランスクリプションは、まるでリスト作品を思わせる技巧的で華麗なもの。才能あるピアニストであったフランクの技巧が伺い知れることでしょう。「ポーランドの2つの歌による幻想曲」は、ショパンの「ポーランド民謡による幻想曲」で使われたメロディ「もう月は沈み」と「カロル・クルピニスキの主題」がそのまま使われていますが、曲のイメージはかなり異なるもの。フランクの独創性をまざまざと見せつける作品です。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572901 |
ここに収録された2曲の室内楽作品はフランクの晩年に書かれたもので、その緻密な構成と激渋さは、あの交響曲すら凌駕するものであり、室内楽の新しい時代を予見させるものでもあります。サン=サーンスに献呈されたピアノ五重奏の重苦しい響きはオルガン奏者としてのフランク(1822-1890)の特徴がよく顕れているものでしょう。ポルトガル生まれの名手ピッツァーロの輝かしいピアノの音色が華を添えます。また弦楽四重奏での堅固で格調高い音楽も、まさに「通向け」です。(2008/10/22 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix142 |
フランクという作曲家は、大器晩成の見本のような人物で、68年の生涯のラストの約10年に傑作を集中生産します。ピアノ五重奏曲もその時期の作品で、同じメロディーを全曲に渡って使う「循環形式」というフランク得意の手法で書かれています。ショーソンは、フランクを師と仰ぎ、手法などの点で影響を受けつつも独自の繊細な世界を描きました。弦楽四重奏曲は彼の謎の事故死(自宅の門柱に自転車でぶつかって死んでいた)によって未完成となった作品で、厳格さと叙情性の気高き融合が深く静かに胸を打ちます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553645 |
20世紀を代表するポーランドのピアニスト、イグナツ・フリードマン(1882-1948)は、卓越した技巧と解釈で「類い稀なるショパン演奏家」として評価されています。また彼は、同時代の音楽家の例に漏れず、素晴らしい作曲家、編曲家でもありました。彼は自身のコンサートで演奏するために、過去の大作曲家たちの作品を魅力的に改編し、時には超絶技巧を加えて華麗な演奏会用ピースに仕立て上げたのです。このアルバムでは、そんなフリードマンの編曲によるバロック期の作品から、同時期の作品までを収録(うち3曲は世界初録音)、フリードマンの曲に寄せる愛着も理解できる興味深い1枚となっています。グラミー賞受賞、超絶技巧ピアノ曲を得意とするアメリカのピアニスト、ヨーゼフ・バノヴェッツ(NAXOSレーベルでもお馴染み)の演奏で。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP712 |
好評シリーズ、ブリタニックのオルガン第4集です。一度は海に沈んだオルガンを引き揚げ再生を施し、現在また音を鳴らすこと。そして更には、ロールに保存してある過去の演奏家たちの実演を再現するということ。この2つの歴史的偉業は他のどんな楽器でもなかなかできるものではありません。今回はフランスのオルガニスト&作曲家ウジェーヌ・ジグーの作品と演奏を中心に収録。彼はサン=サーンスに学んだパリッ子で、聖オギュスタン教会のオルガニストとして62年もの長い間活躍した人です。ボルドー生まれのジョセフ・ボネも同じく優れたルガニストですが、33歳の時にアメリカに移住、数多くのコンサートを開き絶賛され、1921年にはイーストマン音楽学校にオルガン学科を創設、一度はフランスに戻るものの、戦争に追われ結局は北米に移住。アメリカでのオルガン音楽の普及に努めています。この2人の演奏が時を越えて今、感動的に蘇ったのです。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC843 |