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18世紀末から19世紀のヨーロッパでは、民族意識の高まりを背景に民謡ブームが起こり、各地でフィールドワークによる民謡の収集が進みました。イギリスでは楽譜商人ジョージ・トムソンが、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの民謡の収集と出版に尽力し、スコットランド文化の形成に貢献しました。トムソンは、収集した民謡に洗練された詩をつけ、ハイドンやベートーヴェンといった著名な作曲家に編曲を依頼、ベートーヴェンには、スコットランドやチロルの民謡を主題とした変奏曲の作曲を依頼し、華麗で親しみやすい作品を求めました。ベートーヴェンはこれに応じ、1818年に作業を開始し、作品105と作品107を完成させています。これらの作品は短い主題と変奏が続く形式で、ヴァイオリンでもよいとされるフルートパートは任意となっており、ピアノ独奏でも演奏可能。作品105の第4曲は、日本では「庭の千草」として親しまれているメロディが元になっています。ヨハネス・フーシュテッドは、ブレーメンとカールスルーエで学び、著名な演奏家のマスタークラスで研鑽を積んだフルート奏者です。彼は世界各地で演奏、録音、初演を行い、現代作品の献呈者としても知られています。現在、カールスルーエ音楽大学で教鞭を執っており、2022年にはゲオルク・メッツガー作品の初録音がドイツ・レコード批評家賞にノミネートされました。この演奏では、同じくカールスルーエ音楽大学の教授として後進の指導にあたるソントラウト・シュパイデルがピアノを担当しています。(2025/08/01 発売)
レーベル名 | :audite |
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カタログ番号 | :Audite97.822 |
1983年結成、ドイツを代表するベテラン四重奏団が長年愛奏してきたレパートリーをいつくしむように奏でるアルバム。ドヴォルザークがアメリカ滞在中に書いた人気作2曲に加え、「ドヴォルザークのユーモレスク」として知られる第7番を含む作品101全8曲を、弦楽四重奏で演奏していることも見逃せません。弦楽五重奏で共演するローランド・グラッスルは、四重奏団の元メンバーで2018年からはミュンヘン音楽演劇大学の教授を務めています。(2025/07/25 発売)
レーベル名 | :audite |
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カタログ番号 | :Audite97.828 |
アレンジメント(ここでは原曲に手を加える編曲)とトランスクリプション(原曲を別の楽器に移し替える)をタイトルに掲げるアルバム。演奏者のデュポンは、バッハがこの道の偉大な達人として多くの傑作を残していることに敬意を払い、彼に続く作曲家たちによる仕事もとりあげつつ、演奏家としての強い衝動から自らもアレンジとトランスクリプションに取り組んでこのアルバムを作りました。その強い動機となっているのが当録音に使われたトゥールーズのサン・セルナン聖堂のオルガン。多くの作曲家を刺激して「オルガン交響曲」を書かせ、フランス近代オルガン音楽の隆盛を支えたカヴァイエ=コルが手掛けた銘器です。デュポン自身の編曲の中では「シャコンヌ」が特に見事。大オルガンの性能をめいっぱい発揮した重厚かつ壮麗な出来栄えで、まるでもともとオルガン曲であったかのような圧倒的な説得力です。管弦楽組曲第1番は透明感のあるサウンドが印象的。速い楽章における俊敏な躍動感をオルガンで表現するのはかなり高度なテクニックです。サン・セルナン聖堂のオルガンは17世紀末に起源を持ち、1845年にDaublaine & Callinet社が新オルガンを製作。1887年にはカヴァイエ=コルがこれを基に名作とされるオルガンを完成。20世紀に幾度かの改修が行われた後、1993~96年にBoisseau-Cattiaux社が全面修復し、1996年のオルガン国際音楽祭「Toulouse-les-orgues」で披露。2017~18年に再度整備され、楽器本来の気品と表現力を取り戻しました。(2025/07/25 発売)
レーベル名 | :audite |
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カタログ番号 | :Audite97.834 |