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ラテン・アメリカ・クラシックス
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哀愁、情熱、切望、情感、これらが全て含まれたピアソラの音楽は、どのような編成で演奏しても、独特の魅力を発揮するものですが、ピアノ1台で演奏するピアソラは、まるでジャケットに描かれた女性の引き締まった太もものように健康的で躍動的です。しか妖艶さを失うことはなく、囁くようなピアニシモは、まるで耳たぶに息を吹きかけられるような色っぽさです。ここでピアノを演奏するデレ=ヴィーネはクラウディオ・アラウの弟子で、数々のコンクールで入賞歴を誇るヴェテランです。このアルバムでは全て彼自身の編曲によるもので、ピアソラの音楽を余すことなくピアノへと移し替えています。(2010/11/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572331 |
アルゼンチン生まれの大作曲家ヒナステラの5つの作品です。彼の作品の中でもとりわけ知られる「エスタンシア」と「パナンビ」、インカ文明から霊感を得た「オジャンタイ」、ピアノ曲として書かれた「クレオール舞踊組曲」、そして8年間の作曲期間を経ても、なおも未完成で終わってしまったマヤ神話をもとにする大作「ポポル・ヴー」。とどれもが野性味と強烈な色彩を放つ魅力的な曲です。思わず体が動きだしてしまいそうな刺激的な音楽は、同じアルゼンチンの名産であるタンゴとはまた違う直截的なエネルギーに満ちています。このジセル・ベン=ドールの演奏は、録音当時世界初録音だった2つの作品を含む、ヒナステラのパイオニア的存在。世界を元気にするために、もう一度ブームを巻き起こしたい熱き名演の登場です。(2010/08/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570999 |
ヴィラ・ロボスの次の世代における、最も重要なブラジルの作曲家、モーツァルト(何とすごい洗礼名!)・カマルゴ・グアルネルリのピアノ協奏曲です。彼は40年間に6つのピアノ協奏曲を書いていて、これらを聴けば彼の創作の源泉が全てわかるというスゴイものです。初期の3曲(8.557666)だけでも存分に楽しめるのですが、この後期の3作品は更にスゴイです。ブラジル風な中にアバンギャルドな味付けを施した音楽は、まさに「音の祭典」!80歳の誕生日直後に完成された第6番も、少しだけ簡素なスタイルに立ち返ったとはいえ、存分に煽情的。身も心も熱くなりまくり間違いありません。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557667 |
メキシコ、ドゥランゴ州のサンチャゴ・パパスキアーロに生まれたレブエルタスの扇情的な作品集です。彼は指揮者、ヴァイオリニストとして活躍し、1929年からはカルロス・チャベスの招きでメキシコ交響楽団の指揮者助手を6年間務め、同時代のメキシコ音楽の普及に努めました。最期は貧困のうちに若くして世を去ってしまいましたが、長生きすれば、もっともっと楽しい音楽を書いていたに違いありません。彼の音楽は通俗的なものを孕みながらも、常に革新的で不協和音に満ちています。しかしどこもかしこも「メキシコ的」であり、熱く昂るリズムが激しく煌めくのです。世界初録音となる「ラ・コロネラ(女性大佐)」は4つの部分からなるバレエ音楽です。第1部は19000年代の上流社会、第2部は独裁政治における労働者階級の生活を鋭く描きだします。第3部に現れる優雅なワルツは、あのベルリオーズの舞踏会を思わせるほどに、陳腐な美しさの影に潜む嫌な感じを表現しています。そして第4部は戦いの場面。鋭く切り裂くようなトランペットの咆哮は戦死者たちへの弔いの音楽です。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572250 |
伝説的名チェリストで作曲家でもあるカザルスと親友であったヒナステラは、カザルスの生誕100周年の記念祝賀祭のために一つの変奏曲を作曲しました。最初は弦楽五重奏と弦楽オーケストラという編成で書き上げたのですが、当時ワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督であったロストロポーヴィチから「作品を世界初演したい」という申し出があり、ヒナステラは作品をより大きな編成へと生まれ変わらせ、一層の輝きを与えたのです。この曲を作曲するにあたって、彼がどれほどカザルスに敬意を払っていたかは、後にBoosey&Hawkes社から出版される際に付された「作曲家ノート」に詳しく綴られています。もちろん曲の中にも偉大なるチェリストの面影はいたるところに散見され、とりわけ第4曲での「鳥の歌」の扱いは永遠なる友情の証しとして強く印象に残ります。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572249 |
ヒナステラはあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの弦楽四重奏は作品番号こそ近いのですが、実は第1番は1948年、第2番は1958年、そして第3番は1973年の作と、実に25年ほどの年代の開きがあるのです。当然作風の変化も顕著です。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトークやストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽です。追い立てられるかのように始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品です。第3番はソプラノのソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛えた神秘的な作品です。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられています。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念とやるせなさに満ちていますが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいのです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570780 |
ヴィラ=ロボスのピアノ作品全集もいよいよ大詰め。あと2巻を残すのみとなりました。中心となる収録曲は「実用の手引き」です。すでに第5集(8.570008)でその一部が紹介され大好評を得た、彼のいわば「心の故郷」の曲集とでも言いましょうか。子どもたちが歌うような単純な楽想の中に計り知れないほどの深さを秘めた、独創性と愛に満ちた小品が「これでもか」とばかりに詰まっています。まさにヴィラ=ロボスの最高傑作です。(2009/02/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570504 |