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New Releases - 2018年12月 発売タイトル

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    パーセル:歌劇「アーサー王」(ユンカー/トート/トゥルー/ウェイナンツ/ヴォクス・ルミニス/ムニエ)

    1642年から1649年にかけてイングランド、スコットランド、アイルランドで起きた「清教徒革命」。議会派を勝利に導いた独裁者オリバー・クロムウェルは、音楽や演劇を嫌っていたため、イングランド国内では演劇の上演が禁止されていました。これが解禁されたのは1660年の王政復古の年。娯楽、とりわけ演劇を心待ちにしていたイングランドで発達したのは歌手、語り手、ダンサーによって上演される「物語と音楽が半々=セミオペラ」という形式でした。1691年に上演されたパーセルの《アーサー王》はこのジャンルの代表的な作品で、演劇部分は「円卓の騎士」で知られるアーサー王の英雄譚が描かれ、音楽部分では主に「ブリタニア賛歌」が繰り広げられるため、音楽本編では主人公のアーサーも、敵対するオズワルドも、盲目の美女エメラインも登場しないという、実に不思議な作品となっています。しかし奏でられる音楽の美しいこと。本編で繰り広げられる魔法や恋愛、風刺物語のほかに様々なテキストが取り入れられた魅惑的な旋律は聴きものです。リオネル・ムニエと彼が率いるアンサンブル"ヴォクス・ルミニス"はレコーディングに先立ち、実際の上演を数多く行い、成功を収めたうえで、このアルバムを発表、万全の演奏で聴き手を魅了します。(2018/12/21 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA430

  • カフェ・ツィマーマンALPHA録音全集

    (2018/12/21 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA434

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    グラール:雪に隠れた足跡 - 打楽器作品集(グラール/デボルド/スリポヴィチ/ビュフォー)

    Alpha創設時から名盤を連発してきた古楽集団ル・ポエム・アルモニークの一員として活躍する一方、現代音楽にも通じ常に新しい音を追求するパーカッション奏者、ジョエル・グラール。彼は自らを「音楽の農民」と呼び、カウベルから教会に至るまでの、様々な“鐘”の音を探し求め、世界中を巡っています。ソロ第3作目となるこのアルバムは、あらゆるサイズのカウベルを始めとした非常に珍しい打楽器を用い、インスピレーションの趣くままの音楽を奏でるというものです。曲によってはドビュッシーを思わせる印象派風の雰囲気を持っていたり、バルトーク風の民族色豊かなものがあったりと、バラエティに富んでいます。彼の友人たちも太鼓や歌、弦楽器を携え演奏に加わり、曲を盛り上げています。(2018/12/21 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA436

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    ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/交響曲第4番(ヴァリッシュ/ウィーン・アカデミー管/ハーゼルベック)

    マルティン・ハーゼルベックと彼が率いるウィーン・アカデミー管弦楽団が2014年から取り組んでいるプロジェクト「リサウンド・ベートーヴェン」。音楽学者とともに、ベートーヴェンの初演時の状況を徹底的に解析、検証し、当時と同じ楽器、編成を用い、初演会場までをも同じにし、録音を行うという取り組みです。もちろん、初演会場が残存していない場合もありますが、そこは歴史あるウィーンの街。いくつかのホールは当時そのままの姿で残っているのも、このプロジェクトが実現した要因の一つでしょう。第7作となるこのアルバムは、ピアノ協奏曲第4番と交響曲第4番の組み合わせ。このほぼ同時期に作曲された2曲は、1807年3月にウィーンのロプコヴィツ侯爵家の私的演奏会で初演されており、今回のライヴ録音も、由緒あるロプコヴィツ邸で初演時の風景そのままに行われた演奏会をまるごと収録しています。ピアノを演奏しているのは、前作の“ニ長調”と同じくゴットリーブ・ヴァリッシュ。1825年製のピリオド楽器を使用し、ベートーヴェンのオリジナルに近い音を追求しています。(2018/12/21 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA478

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    ドゥシェク:2台のピアノのための協奏曲/ピアノ五重奏曲/協奏的ノットゥルノ(カーキネン=ピルク/リュビモフ/パシチェンコ/フィンランド・バロック管)

    (2018/12/19 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA416

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    トッリ:オラトリオ「現世のむなしさ」(シュリック/シュミットヒューセン/レイギン/ショッパー/ムジカ・アンティクァ・ケルン/ゲーベル)

    アレッサンドロ・スカルラッティやカンプラなどと同じ頃、つまりヴィヴァルディやバッハよりも一世代上に属するピエートロ・トルリは、ミュンヘンとブリュッセルで覇権を誇ったバイエルン選帝侯の宮廷作曲家として大いに活躍したイタリア人作曲家。基本的に、このトルリの作品で現代蘇演されたものはことごとく名作……といってもよいくらい、1700年前後のイタリア音楽の粋をあつめた旋律美とダイナミズム豊かな音楽ばかりを綴った天才でもあります。南ネーデルラント〈のちのベルギー〉の音楽は17世紀末頃から、リュリの系譜をひくフランス音楽と、イタリアから来た音楽家たちが根づかせつつあったイタリア音楽とがせめぎあい、独特の発展をみせていました。その渦中にあって、同時代のイタリア人フィオッコとともにイタリア音楽の魅力を同地に根付かせたトルリの、1706年初演のオラトリオ『現世のむなしさ』は受難節を彩った端正な充実作。オーボエひとつと弦楽器・通奏低音だけの器楽伴奏と数少ない歌手による室内編成で奏でられるのは、フランスの「ルソン・ド・テネブル」と同じく豪奢なことが許されない時期のために書かれた音楽だから。しかし本盤は1988年の記念碑的放送録音で、全盛期のムジカ・アンティクヮ・ケルンと名古楽歌手たちが居並ぶ演奏陣の豪華さは圧巻!古楽器アンサンブルの機微を知り尽くしたうえでの「攻め」にあふれたスリリングな演奏で知られたグループが、その後それぞれのアンサンブルを結成することになる名手ぞろいの時期に刻んだ録音というのはまったく見逃せません。バルバラ・シュリックやディレク・リー・レイギンら、バロックオペラ復興の立役者となってきたレジェンド級歌手たちの絶美の演奏表現にも着目したいところ。ブリュッセル音楽界が1700年前後にどれほどエキサイティングだったかも含め、解説(国内盤には日本語訳付)の充実度もありがたいところです。(2018/12/19 発売)

    レーベル名:Musique en Wallonie
    カタログ番号:MEW1890

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    カーラ/ジョスカン・デ・プレ/ゴンベール:声楽と器楽アンサンブル作品集(ル・コンセール・ブリゼ/ドンゴワ)

    ガナッシの『フォンテガラ』といえば、リコーダーを本格的に学ぶ人が必ず通るといっても過言ではないルネサンス変奏技法の必携書。いわばリコーダー世界のチェルニーかバッハかショパンか……というような存在で、その教本のなかで縦横無尽に解説されている装飾技法を学ぶことは、リコーダー奏者のみならずルネサンス音楽を演奏するプロにとって欠かせない過程のひとつといってよいでしょう。ただ観賞する側からすると、その著者ガナッシの存在感はいまひとつピンとこないところ。本盤の重要性はそこにあります。ラルペッジャータやエスペリオンXX、コンチェルト・パラティーノなど世界的なグループでの活躍をへて自らコンセール・ブリゼーを立ち上げた木管コルネット(ツィンク)の天才奏者ウィリアム・ドンゴワは、頼れる演奏仲間たちとともにガナッシの著作にあらためて立ち返り、そこに説明されている声楽作品を器楽で奏でる技法によって、ジョスカン、ビュノワ、ゴンベール...など、ガナッシの時代からみた「古典」ともいうべき15~16世紀の巨匠たちの声楽作品をあざやかに演奏してゆきます。装飾音を機微たくみに織り込みながら、さまざまな古楽器の音色を交錯させてゆく名手たちのなかには、Alphaレーベルでの数々の名盤で知られるバグパイプ&古楽笛奏者フランソワ・ラザレヴィチの名も……他にも欧州シーン最前線をゆく多忙な名古楽器奏者たちの名が続々。なにかと声楽偏重になりやすいのでルネサンスを敬遠してきた方々にも、この興奮必至の器楽合奏世界は是非お勧めしたいところ……ルネサンス名画の画集観賞にも合いそうです。国内盤は充実解説の日本語訳付。(2018/12/19 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC395

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    ドビュッシー: 前奏曲集(全24曲)(横山幸雄)

    透徹したドビュッシー美学の発露と昇華。パリ国立音楽院直系の系譜を引き、今や巨匠の域に到達しつつある横山幸雄のドビュッシー前奏曲集第1集、第2集全24曲です。一切の虚飾を排した透徹した美学の結晶である本ディスクは、まさにドビュッシー没後100 年の最後を飾るにふさわしい名盤となりました。DSD11.2MHz(DSD256)フォーマットの超ハイレゾ・レコーディングにより、横山幸雄の美音を余すところなく捉えたそのハイ・フィデリティは、まさに聴くものを圧倒します。数あるドビュッシーのディスク・ストーリーにおいて、今ここに新たな歴史が誕生しました。(2018/12/12 発売)

    レーベル名:ART_INFINI
    カタログ番号:MECO-1052

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    A. ストラデッラ:歌劇「ラ・ドリクレア」(バラート/ブリデッリ/サバータ/マルテラッチ/チェルヴォーニ/ノヴァーロ/イル・ポモ・ドーロ/カルロ)

    ストラデッラの作品を体系的に録音するプロジェクト第5弾。1670年代前半にローマで作曲された「ラ・ドリクレア」は、ストラデッラ最初の歌劇とされていますが、彼の作品の中であまり知られているとは言えません。当時一世を風靡していた17世紀スペイン黄金時代演劇の伝統を継いでおり、優雅にして楽しく、深く心に沁みる抒情性も持ち合わせたもの。またジラルドに表れるバリトンによる道化役の愉快な雰囲気は、その後ロッシーニまで受け継がれていきます。演奏陣は今のヨーロッパ古楽界を牽引する錚々たる古楽器奏者が居並び、ヴェルサイユ旧王室歌劇場での活躍もめざましいエメーケ・バラートや世界を騒がす新世代カウンターテナーのひとりシャヴィエル・サバタなど現代の大物歌手も続々、さらに器楽陣の多くがソロ・アルバムもリリースしている俊才揃い(たとえばヴァイオリンのゼフィラ・ヴァロヴァはAlphaでヴィヴァルディの協奏曲集を、スヴィリドフはRicercarでタルティーニのソナタ集を録音していますし、撥弦のダニエル・ザピコは来日公演も好評、シモーネ・ヴァッレロトンダもArcanaにソロ名義の名盤があります)という点からも期待感はいや増すのではないでしょうか。(2018/12/07 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A454

  • J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番、第2番、第5番 BWV 1007、1008、1011 (エレディ)

    ハンガリーのバロック・チェロ奏者ジェンジ・エレディによる「バッハ無伴奏」新録音は、オーストリアの小さな礼拝堂の音響を活かした、レーベル側も大いに胸を張るサウンドが魅力。奏者エレディは音楽学者としての知見にもすぐれ、バッハの時代における音の「語り進め方」(修辞学)をふまえながら、時にはチェロ本体を打楽器のように使うなど即興的要素も盛り込み、バロック期の演奏習慣と作品本来のあり方を最大限に活かした21世紀型の古楽アプローチで、三つの傑作の解釈に新鮮な風を吹き込みます。短調の2作品のあいだに有名な第1組曲を配した選曲からしてユニークですが、彼女は楽章ごとに個々の独立した物語としての存在感を意識、全18楽章それぞれに詩や散文も寄せています(原文解説)。17世紀に遡っての徹底した歴史資料研究にもとづき再現された3種の弓を使い分け、ナポリ18世紀の名工グヮダニーニのモデルによるバロック・チェロから豊かな音色美を引き出しながら、多角的な視座のもと浮き彫りにしてゆく立体的作品像。改めて注目したい新録音です。(2018/12/07 発売)

    レーベル名:Carpe Diem
    カタログ番号:CD-16318