キルパル, アンドレアス
Search results:3 件 見つかりました。
ショスタコーヴィチの親友であり、完璧なる理解者とされるヴァインベルクのヴァイオリン作品集です。ここに収録されたソナタは、第4番は確かにショスタコーヴィチの影響を受けてはいるものの、第5番における独創性はヴァインベルクが到達した境地とも言えるものでしょう。ユダヤの伝統音楽にしっかりと根ざした幅広く歌うメロディ、考え抜かれた楽曲の構成、とりわけ終楽章におけるデモーニッシュなフーガなど、ヴァインベルクの作品における最高峰と呼んでも差支えないでしょう。(2009/10/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777456-2 |
ショスタコーヴィチの親友として知られる作曲家ヴァインベルク(1919-1996)。ポーランドに生まれ、ワルシャワ音楽院に学んだ後、第二次世界大戦が勃発したためソヴィエトに亡命、この地で活躍の場を見い出すこととなります。しかし激動の時代、ソヴィエトは決して住みやすい場所ではなく、彼の作品も全面的に評価されたとは言いがたい状況でした。最近、ようやくヴァインベルクの作品に注目が集まるようになり、次々と録音がリリースされ、色々な作品を実際に耳にすることができるようになりました。このcpoの「ヴァイオリンとピアノのための作品集」もそんなシリーズの一つ。彼の残した8曲のヴァイオリンソナタのうち、無伴奏を除いたソナタをはじめ、いくつかの小品が収録されています。ヴァインベルク自身はヴァイオリンを演奏することがなかったのですが、楽器の性能は熟知していたようで、どれも優れた技巧と抒情的なメロディを持った見事な作品となっています。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777457-2 |
「ヘンゼルとグレーテル」では、おとぎ話の世界を重厚なワーグナー風の音楽で味付けするという、ロマン派特有の方向性を見せたフンパーディンクですが、室内楽のような小さな編成の作品では、また違った表情を見せてくれます。オペラを得意とした彼にしてみれば、室内楽はかなり多くの制約があったかもしれませんが、ここに収録された魅力的な作品群を聴いてみると、各々の楽器の対話やハーモニーの変化に隅々まで気を配り、オペラのように言葉を用いなくとも音楽のみで雄弁な表現ができることを、全力で実証しているように思えます。たとえば、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための「ノットゥルノ」は、そんなフンパーディンクの美質がよく表れた作品です。またピアノを用いた曲は驚くほどにメロディアスであり、聴けば聴くほどに心に染み入ることでしょう。後期ロマン派の懐の深さを感じさせる1枚です。(2012/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777547-2 |