マーティン, ロイス
Search results:3 件 見つかりました。
ウォーリネン(1938-)の作風は現代的の一言に集約されますが、それらを注意深く聴いてみると、作曲年代によって微妙な変化を感じることができるでしょう。このアルバムに収録された「弦楽四重奏曲第1番」は作曲家の経歴の分岐点となった重要な作品で、セリー風の冷たい肌触りが魅力です。他の3作品は最近に書かれたもので、どちらかと言えば「多くの音が戯れる」ような作品であり、どれも世界初録音となります。NAXOS初登場の名手ピーター・ゼルキンにも注目。圧倒的な技巧を要求される作品を、現代音楽に精通する彼ならではの視点で奏するさまは見事としか言う他ありません。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559694 |
アメリカにおける音列技法の大家として知られるバビットですが、彼の音楽はいかにもといった感のある、強烈な20世紀的臭を発しています。演奏者の生理よりも、音楽の論理的進行が優先される結果として、どの曲も全編が苛烈な技巧に満ちており、高度なヴィルトゥオジテを演奏者に要求するものとなっています。といってもいずれの曲も、多くの音を詰め込んで、聴衆の感情を煽るといったようなこけおどし的なタイプものではなく、音色やダイナミクスの鮮やかな対照を駆使した音響に耳を傾けさせるといった趣向になっています。楽器の表現力の限界に挑むかのような、極限の緊張感をお楽しみ下さい。Koch Internationalの再発売盤です。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559259 |
カリフォルニア北部パロアルトで育ち、カリフォルニア大学バークレー校音楽学部で作曲を学んだフェスティガー(1948-)。一時期はジャズにも傾倒し、ジャズ・ギタリスト、バンドリーダーとして活動したこともありました。彼の作品には直接的にジャズの語法は用いられていませんが、曲のルーツにはその要素も含まれているとされ、「それを聴いた時に感情が揺さぶられ、心に鮮やかに情景が浮かび上がる」と評されるほどに刺激的なものとなっています。各々の心の深層部を訪ねていくかのような「旅の日記」は、不確定であり周囲の見えない霧の中を旅するかの如くミステリアスです。デニス・ジョンソンの詩を用いた「時代の到来」、チェロを中心としたアンサンブルで描かれる「運動の法則」、ピアノの謎めいた和音が印象的な「予告された夢」。無限の可能性を探る音楽です。(2014/04/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559399 |