グールド, ルーシー
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イギリスの実業家、ウォルター・ウィルソン・コベット(1847-1937)が開催した室内楽コンクールに入賞することは、当時のイギリスの若き作曲家たちにとって大きな励みとなりました。もちろんアイアランドもそんな中の一人。彼は1907年のコンクールに作品(幻想トリオ)を提出し2等賞を獲得。、コベットから多くの言葉をかけてもらい、喜んだアイアランドはヴァイオリン・ソナタをコベットに献呈したのです。第1番のソナタはどことなくフランス風の趣きを持った30分を越える大作。とりわけ第2楽章の幻想的なロマンスが耳に残ります。第2番はさらに流動的なメロディが印象的な作品です。チェロ・ソナタは幅広く歌うチェロ・パートが美しく、各楽章の色合いの対比も楽しい曲です。(2010/10/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572497 |
イギリスの裕福な実業家、W.コベットは「若きイギリスの作曲家の才能を発掘する」目的で室内楽コンクールを主催することを考えました。第1 回の1905 年のコンクールには67 の作品が集まり、見事第1 位を射止めたのはW.ハールストーン。第2位はアイアランド(1879-1962)と同じ年のF.ブリッジの作品が選ばれました。で、1907 年の同コンクールで第1 位の座に輝いたのが、このアイアランドの幻想的三重奏曲でした。彼はそれからも創作の翼を広げ続け、独自の作品を多く生み出すこととなったのです。1938 年に初演された第3 番の三重奏曲はウォルトンに捧げられたものですが、雄大かつ幽玄な作風がきわめて魅力的と言えるでしょう。そうそう、アイアランドと言えば、必ず付いてくる「聖なる少年」も収録されています。今回はヴァイオリンとピアノ版です。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570507 |
膨大な作品を残したイギリスの作曲家アルウィン。室内楽作品はその中でも重要な役割を占めることは間違いないでしょう。このアルバムには、1934年から1962年までに作曲された6つの作品を収録しています。クラリネット・ソナタでは緩やかなメロディーが用いられていますが、その作風は後期になるに従って、少しずつ収斂し、より仄暗い世界へと傾いていくのです。まだ諧謔性のあるオーボエ・ソナタ、そして暗き雲が立ち込めるかのようなヴィオラ・ソナタなど、渋い音楽好きにはたまらない曲集でしょう。「対話」と称された短い8つの曲は、無駄な物が一切ない、厳しく美しい世界です。(2010/10/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572425 |
雄大な森、はたまた広大な田園地帯。そんな開放的な場所で大きく伸びをしたくなるような清々しい音楽。スタンフォード(1852-1924)の室内楽には、いつもそんな雰囲気が漂っています。イギリス音楽の祖、スタンフォードはドイツ・ロマン派の作風を模範としながらも、アイルランド民謡を取り入れた独自の音楽を数多く残しました。その中でも室内楽は大きな位置を占め、その叙情詩的な美しさは、水彩画のような淡い色合いを帯びています。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲第1 番は、ハンス・フォン・ビューローに捧げられており、優雅この上ない作品です。それ以外の作品はこちらが世界初録音。とりわけ、1913 年に作曲されるも、長い間顧みられることのなかった第2 番のピアノ四重奏曲の秘められた美しさにはため息をつく他ありません。ちょっとブラームス風の響きを感じさせるも、描かれている世界は彼独自のもの。このグールド・トリオの蘇演により、私たちはまた一つの名作を手に入れました。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572452 |
イギリスの作曲家、ロビン・ミルフォード(1903-1859)の室内楽作品集。彼はイギリス王立音楽大学でホルストとヴォーン・ウィリアムズから作曲を学び、早い内からその才能は認められていました。1929年にジェラルド・フィンジと出会い親しい友人として交流していたことでも知られています。彼の作品は終生、師の2人の影響から逸脱することがなく、前衛音楽が主流であった時期には「時代遅れ」と見做されてしまいましたが、最近ようやく復興しつつあります。ここでは、親友であったフィンジのクラリネット作品にも負けず劣らず美しいクラリネットのための一連の作品や、チェロの作品、ヴァイオリン・ソナタなど魅力的な音楽を収録。まだまだイギリスにはたくさんの素晴らしい作曲家が埋もれていることを実感させてくれます。(2014/10/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0244 |
1895年、オーストリアで生まれウィーンで育ったロゲールは、シェーンベルクの下で学び1923年から1938年まではウィーンの音楽院で教鞭をとりました。しかしその後アメリカに行き、1945年にはアメリカ国籍を取り、ニューヨークとワシントンで活動を始めます。彼の作品は多くの演奏家たちに支持され、例えば名指揮者クーベリックやE.ラインスドルフらが積極的に彼の作品を演奏会で取り上げています。作風は後期ロマン派の挑発的な和声と保守的な形式をうまくミックスさせたもので、曲によってはまるでブラームスの作品のような渋い佇まいを有しています。また「アイルランド民謡による変奏曲」は1939年にアイルランドを訪問した際の強い印象を表現したもので、フルートの郷愁に満ちた音色が耳に残ります。ここでフルートを演奏しているバイノンはロイヤル・コンセルトヘボウの首席奏者。NAXOS初登場となります。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572238 |