ディケンソン, ジェイムズ
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第1集(8.573763)が好評を得たシュポアのヴァイオリン二重奏曲。第2集には1816年に出版された作品番号39の3つの曲が収録されています。もともとイタリア・ツアーの資金調達のために書かれたこれらの作品、シュポア自身は「誰でも演奏できるように易しく書いた」と述べていますが、出版社ペータースは「難し過ぎる」と出版に難色を示しました。かろうじて出版にこぎつけたものの、ペータース側はシュポアに対して「やはり、作品は挑戦的であり難し過ぎる(売れそうもない)」と苦言を呈しています。シュポアは「難しくない。広く流通するはずだ」と言い続けていましたが、その後、ミラノで彼自身が当時最高のヴァイオリニスト、アレッサンドロ・ロッラとともに実際に演奏したところ「意図的に難しくしたのではないのだけど、より多くの調和を求めた結果、難しくなってしまった」と初めて“演奏の困難さ”を認めたというエピソードを持っています。もちろんこのアルバムのクーパーとディケンソンは完璧な演奏を披露しています。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573918 |
19世紀前半に活躍した作曲家シュポア。若いころはヴァイオリニストとして活躍していましたが、1805年にゴーダの宮廷楽長の地位を得たことをきっかけに、少しずつ指揮活動にシフトし、1822年にカッセルの宮廷楽長に任命された頃からはほとんどヴァイオリン奏者として活躍することはなかったようです。しかし、親しい友人のサロンでは室内楽を演奏、そんな時にこの二重奏曲が演奏されたと思われます。WoO21の「3つの二重奏曲」はシュポア12歳の作品であり、高い完成度を誇っています。この頃からシュポアの才能は突出していることがお分かりいただけるでしょう。Op.67の「3つの二重奏曲」は円熟期の作品で、2台の楽器の音色がバランス良く配置されたロマンティックな曲想を持っています。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573763 |
1816年、シェフィールドでオルガニストの父のもとに生まれたスタンデール・ベネット。早くに父を亡くしたため、祖父のもとで音楽の手ほどきを受けました。10歳で王立音楽アカデミーに特待生として入学、10年間に渡りヴァイオリンとピアノ、作曲を学び、在学中に書いた「ピアノ協奏曲」は、彼自身の独奏で初演。これを聴いたメンデルスゾーンはその才能に注目し、ベネットをドイツに招待します。その後、彼はイギリスで演奏活動を行いながらも頻繁にドイツを訪れ、ライプツィヒではシューマンとも親交を結び、お互いに強い友情で結ばれました。このアルバムにはベネットの3つの室内楽作品を収録。ピアノを伴う六重奏曲は、明らかにメンデルスゾーンの影響が表れていますが、スケールの大きさではメンデルスゾーンを上回るほどの強い感情表現を伴った力作です。他には三重奏曲と、世界初録音となる弦楽四重奏曲を収録。こんなに美しい曲があったのかと驚きの連続の1枚です。(2018/10/31 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571379 |