グローウェルス, マルク
Search results:11 件 見つかりました。
ベルギー出身のフルートの名手グローウェルスは、あのピアソラやモリコーネらが曲を献呈するほどの人物。当盤では、ピアソラ「タンゴの歴史」を理屈抜きに味わいましょう。共演者シマールは、マリンバを中心に打楽器を操ります。2人のコンビに捧げられた作品も収録しました。オスティナートが印象的な「イニシエーション」、自然の息吹が感じられる「フルートとボンゴ 第1番」「自然へのオード」、「蝶々夫人」に触発された「蝶」、我らが安倍圭子の痛快な「竹林」(この作品のみ、マリンバ独奏でフルート無し)、終結に向けて徐々に高まる、エキゾティックな「魅惑の朝」。フルートと打楽器が織り成す快楽音空間に目を見張るアルバムです。(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557782 |
20世紀前半、ベルギーで活躍したヨンゲンですが、残念ながらまだまだ知名度は低く、一部の作品がマニア受けするのみに留まっているのは、何とも惜しまれます。が、その作風は後期ロマン派と印象派のいいとこ取りをしたような、豊かな色彩感と洒落たセンスに恵まれ、大変に親しみやすいものです。当盤の収録曲のいずれもが、それぞれの楽器編成の妙を活かしきったものとなってますが、中でも注目したいのは作品114に属するフルート4本のための8~10です。素朴にして深い悲しみと安寧への希求を表すかのような曲達ですが、こんな曲が成立した背景には、作曲当時に開始されたナチスによるベルギー侵攻も無関係ではないでしょう。(2003/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557111 |
日本人と西洋クラシック音楽が出会って誕生した最も素晴らしい成果の一つが、当盤収録されているような数々の芸術歌曲たちです。私たちが何気なく触れるこういった作品も、日本的な味わいのある旋律と日本人の感性にダイレクトに訴えかける叙情性を、西洋音楽の枠組の中に構築するという、実はなかなか困難な一大事業の結実であるといってよいでしょう(この業績はもっと広く認知されるべきでしょう)。日本語での歌唱に加え、琴と尺八ならぬ(が似た雰囲気のある)ハープとフルート、それにヴィオラを加えた渋くて控え目な編成も、これぞ侘び寂びの世界、あるいはお正月のテレビ番組といった感のある、日本的なムードを巧みに演出しています。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555877 |
主に19世紀後半に花開いた、フランスのフルート音楽の精華を堪能していただきます。もちろん、お約束の「ヴェニスの謝肉祭」もあります!さらにお薦めするのがグノーの「小交響曲」。これはフルートと管楽八重奏のための作品で、管楽合奏曲として第一級の名作なのです。4つの楽章いずれも良いのですが、特に後半2楽章の悦楽は他では求めがたいもの。プーランクを思わせるウィットに富んでいます。また、この時代のフルート文化の隆盛を物語るのは2本のフルートが必要な曲でしょう。他の楽器では真似できない音楽美がここにあります。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555954 |
数、或いは尽くされる超絶技巧の凄まじさに関しては、ピアノやヴァイオリンのものに及ばないとはいえ、持ち前の敏捷性と旋律を歌いこむ能力の高さゆえに、フルートのためにも、オペラの有名な旋律を元ネタとし、演奏者の名人芸を発揮させる幻想曲が数多く作曲されました。その中でも定番はボルンの「カルメン」による華麗な幻想曲。有名な旋律の数々が華麗な装いで次から次へと登場します。また、ちょっと意外な存在がショパンの作。有名なピアノ協奏曲と同時期に作曲されたこの作品、これがショパンの本領を発揮した作かどうかともかくとして、愛らしくとても気の利いた小品であることは確かですゾ!(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555976 |
壮大なカンタータ「オルフェウスの典礼(8.572235)」で、その溢れるばかりのリリシズムとネオ・ロマンティシズムで聴き手を驚かせたマルコプーロスの作品集です。彼の愛するリラとオーケストラの美しき共鳴、まるで神話の神が吹くかのようなフルートの調べなど、どの作品にも古代の息吹が生き生きと感じられます。ピアノ協奏曲の形式をとる「図形の動きに」では、どことなく感傷的なメロディを彩るモダンな響きが包み、夢幻的な空間が造り出されています。聴いているうちに何となく敬虔な気持ちになってしまいます。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572237 |
ピアノやヴァイオリンほどはレパートリーに恵まれないフルートですが、敏捷性にかけてはトップクラスの能力を持つフルートには、ピッタリの新レパートリー登場です。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(有名なホ短調のものではなく、弦楽伴奏によるニ短調のもの)とヴァイオリン・ソナタのヴァイオリンパートをフルートで吹いたものですが、初めて聴く方にとってはオリジナル曲に聴こえてもおかしくないマッチ振りです。コマネズミが走り回るかの如く、軽快を極めた超絶技巧が爽快な急速楽章、微妙な息づかいがそのまま豊かな音楽となって溢れ出す緩徐楽章ともに、目から鱗の一枚です。ソリスト・グローウェルスの高度な技巧と音楽性に脱帽!(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555698 |