ジョスカン・カペラ
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このアルバムには、1663年10月10日に聖ゲレオン大聖堂の祝祭式典で演奏された「荘厳ミサ」の再現演奏が収録されています。イオアンネス・クーシャンという人物がケルンの人々のために大聖堂から委嘱を受けて作曲しましたが、その作曲者については手がかりがなく、経歴も一切不明です。楽譜はフランス国立図書館に保管されており、これは1687年にストラスブール大聖堂の聖職者となったセバスチャン・ド・ブロサールが自身で収集していた楽譜を同図書館に寄贈した中に含まれていたもので、恐らくクーシャンはストラスブール大聖堂と何らかの関わりがあったのではないかと推測されています。ケルンを拠点とするジョスカン・カペラは、2024年に迎える創立30周年の大きなイベントとして、この謎めいた作品を取り上げることに決めました。ミサ曲は声楽6名と器楽8名の編成でヴァイオリンやトランペットも加わる華やかな音楽。聖歌部分は男声5名のア・カペラで歌われます。更に同時代のヨハン・ヤーコプ・フローベルガーによるオルガン曲を挿入、壮大な響きを持つ典礼音楽として全体を聴かせます。(2024/09/20 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555669-2 |
15世紀から16世紀にかけて、ポーランドのワルシャワ王国宮廷楽団員を務め、後に楽長に昇進したとされるドイツ生まれの作曲家、ハインリヒ・フィンク(1444/45-1527)の宗教作品集。彼の出生については、あまり分かっていませんが、作品に関しては、彼の甥の息子であるヘルマン・フィンクが出版した「Practica Musica」をはじめとした様々な曲集に掲載されており、その足跡を辿ることが可能です。1480年代からその名声が知れ渡り、前述の通りポーランドで活躍、一旦はハンガリーの宮廷で職を得るも、またポーランドに戻り、1509年、ヴュルテンベルクのウルリク伯の誘いでシュトゥットガルトに赴くまでこの地で活動を行います。シュトゥットガルトでも宮廷楽長を務め、ウルリク伯から高額な年俸を受け取ったとされています。このアンサンブルは1514年に解散され、その後はウィーンに移り、亡くなるまでこの地で活動していました。フィンクは数多くの声楽曲を残しましたが、このアルバムでは「聖母マリアの被昇天のための素晴らしきミサ」を中心に、2曲のモテットとマニフィカート、そして2曲の世俗歌曲を聴くことができます。世俗歌曲では彼の知られざる側面を知ることができるでしょう。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555066-2 |