ロンドン・ギルドホール・ヒストリック・ブラス
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クレモナ出身のインジェニェーリはイタリア後期ルネサンス音楽の作曲家。現在ではその作品よりもモンテヴェルディの師として知られています。幼少期にヴェローナの教会合唱団で歌い、パルマのチプリアーノ・デ・ローレに師事、後にクレモナ大聖堂の楽長に就任したとされています。教会との深い関係にも関わらず、宗教曲と世俗曲を半々の割合で作曲したようです。その作品はほとんどが、500年近くも顧みられることがなかったわけですが、この息をのむような、美しく豊穣な作品の録音からは、彼が当時の巨匠の一人であったことがうかがえます。複合唱(polychoral)に複雑な対位法を駆使した音楽は、スリリングな高揚感をもたらしてくれます。(2020/04/10 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0556 |
パレストリーナの6声のミサ「ミサ・シネ・ノミネ(無名のミサ)」は彼の生前から高く評価された曲であり、堅固で整然とした様式(=パレストリーナ様式)と呼ばれるで書かれているために、J.S.バッハが古典派の様式を研究するために譜面を筆写、編曲した作品として知られています。今回、ケンブリッジのガートン・カレッジ合唱団の演奏はミサ曲本体に、同時代の作曲家インジェニーリの曲と、パレストリーナ自身による別の曲を組み込み、新たなミサ曲として再構成するという試みを行っています。作曲当時、ミサ曲からはあらゆる世俗的要素を退けるようにという風潮の中で生まれた作品に、改めて様々な思想を盛り込んだこのミサ曲は、現代ならではの味わいを持つ作品に生まれ変わっています。(2019/05/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0516 |
後期ルネサンスのフランドル楽派に属する作曲家オルランド・ディ・ラッソ。16世紀末のヨーロッパにおいて、最も影響力の強かった作曲家とされ、1570年には神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン2世から貴族に取り立てられるほど名声を博していました。彼はほぼ60曲のミサ曲を遺しましたが、この「5声のレクイエム」はほとんど演奏されたことがありません。ここでは金管を伴う初の演奏が行われており、とりわけサックバットの深く落ち着いた音色が作品を彩っています。レクイエムの進行には同じく死を悼むための数々のモテットが織り込まれるという構成で演奏されています。(2017/06/30 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0397 |