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ミラノフ, ロッセン

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    パヴロワ: ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのモノローグ/組曲「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」/バレエ組曲「スラミス」(モスクワ・フィル/ミラノフ)

    ロシア生まれ、ニューヨーク在住の女流作曲家、パヴロワですが、21世紀の音楽家としては異例なほど、センチメンタルな美しさを正面から追及しており、その音楽は、「泣ける」「大時代的ロマンティック」といった形容がぴったりです。先行の2枚(8.557157、8.557566)でも見られた、ゆったりとしたテンポの中に、甘美な旋律と和声展開をたっぷり盛り込んだ筆捌きは、ここでも健在です。すでに交響曲第1番で悶絶! といった方には、絶対のオススメの1枚と申せましょう。「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」における、懐古ムード満点のジャズやムード音楽調の楽想の出現も、たまりません!(2006/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557674

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    モラヴェック:ヴァイオリン協奏曲/尺八五重奏曲/エクリブリウム(バックマン/シュレファー/ゴスリング/ヴォクサーレ弦楽四重奏団/シンフォニー・イン・C/ミラノフ)

    1957年、ニューヨークに生まれた作曲家モラヴェック(1957-)は、幼い頃に少年合唱団に所属し、バッハ作品の素晴らしさに目覚めたといいます。ハーバード大学を経て、コロンビア大学で大学院の研究に携わり、その後ダートマス大学、ハンター大学を経て1987年に博士号を取得しています。彼はとても多作であり、最近はオペラも手掛けるなど多方面にわたって活躍しています。このアルバムには、彼の最も優れた作品の一つである「ヴァイオリン協奏曲」と、一風変わった「尺八協奏曲」、そして2つの小品が収録されています。ヴァイオリン協奏曲を演奏しているバックマンはこの曲の初演者であり、困難な技巧を伴うパッセージをいとも易々と弾きこなしています。また日本の伝統音楽に興味を抱いているモラヴェックは和楽器と西洋音楽の融合を目指し、「Kyo-Shin-An Arts」のために「尺八五重奏曲」を書きました。最初は弦のみのロマンティックな音楽ですが、そこに尺八の音色が加わると不思議な風景が目の前に広がります。「エクリブリウム」はこのアルバムのために書かれた作品で、彼が尊敬するバッハのシャコンヌを思わせる部分もあります。最後の曲は、マリア・バックマンが2004年に結婚した際のお祝いとして書かれたもので、まるでクライスラーの作品のような親密で優しい音楽です。これは彼の中でも特別な作品なので、普段の作風とは全く違うものであることをご承知置きくださいね。(2016/03/30 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559797