ウィリアムズ, ジョン・マクローリン
Search results:6 件 見つかりました。
イリノイ生まれのカーペンターの音楽は、作曲当時にはブルーノ・ワルターやフリッツ・ライナー、あるいはパーシー・グレインジャーといった錚々たる面々によって取り上げられていました。彼の特色である温かみのあるロマンティックな楽想が、その後の時代にマッチしなかったのは不幸ですが、今あらためて耳にしてみれば実に見事な作品たちです。ハープやピアノ、種々の打楽器を大々的に動員したオーケストレーションの冴えも随所で光っており、例えば交響曲第2番の終楽章、マーチ風のリズムに乗ったノリノリの楽しさは圧倒的ですし、「乳母車の冒険」の「湖」や「夢」などの楽章に代表される、柔和な部分の美しさにも耳を奪われます。(2001/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559065 |
これはまた大変にユニークなオーケストラ作家の登場です。オーケストレーションの腕自慢にとっては、一度は手がけてみたい題材であろう「大海」ですが、前半の荒れ狂う凄まじい嵐から、後半の雄大なスケールで歌い上げられる大海原の描写まで、お約束のベタベタな展開をR.シュトラウスもびっくりの職人技で展開していて、期待を裏切りません。交響曲第4番は各楽章を、作曲者がイメージする東西南北の4つの方位に見立てるというアイデアに基づいたものですが、特にユニークなのはラグタイムのリズムと曲調を大いに取り入れた第3楽章「南」で、ゴキゲンというかノリノリというかノーテンキというか、ともかく楽しい音楽に仕上がっています。(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559064 |
調性の枠内で書かれているマッケイの作品には、革新性の要素は希薄ですが、その代わり「趣味の良さ」があり、それが聴くものを魅了します。ヴァイオリン協奏曲は、期待通り演奏効果満点のヴィルトゥオジテが横溢しており、ハイフェッツに高く評価されたというのも納得です。第1楽章に、シベリウスのヴァイオリン協奏曲に似たモチーフが現れるのもご愛嬌でしょう。また「大平原に広がる歌」は、スタインウェイ社創立100年記念を祝うために書かれた作品で、ピアノは高音域で煌くようなオブリガート(ちょっとだけメシアン調!?)を奏するのですが、出番は控え目なくらいにもかかわらず、その絶品ともいうべき美しさは、強く印象に残ります。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559225 |
ご当地色の豊かな作風が楽しく美しいマッケイの管弦楽作品集です。彼の音楽を一聴してまず感じるのは、透明感溢れるオーケストレーションの巧みさと、伸びやかな旋律の豊かさがマッチした独特の瞑想的で涼しげな雰囲気でしょう。「港の物語」は元々ピアノ曲として作曲されたものをオーケストレーションしたものということもあって、ピアノが重要な役割を果たしていますが、表題どおりの情景が眼前に表出するような、豊かな描写力を見せています。フォークの要素を取り入れた「月明かりの儀式より」、そして「シアトルのための交響曲」では内省的な傾向も強まり、特に後者では緊張感の高い響きを随所で耳にすることができます。(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559052 |