ザイペンブッシュ, エトガー
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存命中はそれなりの人気を博したものの、ヒトラーから「退廃音楽」として迫害されたりしたことなどが災いして、知る人ぞ知る存在となってしまったシュレーカーの音楽は、まさに後期ロマン派爛熟の極み、絢爛たる大管弦楽を縦横無尽に用いた、むせぶほどに濃厚な和声と旋律に彩られた一大絵巻物といった感があります。もちろん当盤収録のいずれの曲でも、ワーグナー、レーガー、R.シュトラウスといったあたりをベースにして印象主義的な要素を加えられたような、圧倒的に強大かつ緻密に練り込まれた響きによるシュレーカー節を、それこそもう満腹になるまで、たっぷりと味わうことができます。*8.220392の再発売品(2002/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555246 |
ツェムリンスキーは、マーラーとシェーンベルクをつなぐ存在(彼はシェーンベルクの師にして義兄)とされ、後期濃密系ロマン派というイメージが強いですが、この2曲の交響曲は若書きの作ということもあり、そういったイメージよりも先達の影響の強い、保守的な作風のものといってよいでしょう。どちらも堂々たるシンフォニックな大作ですが、若者らしく清々しい抒情とともに、マーラーやワーグナー、さらにはブラームスやブルックナーのような響きを随所に聴くことができるものとなっています。ドイツ・オーストリア交響曲史の重みがひしひしと感じられるかのような一枚、といったところでしょうか。*8.220391と8.223166 からの再発売品(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557008 |