エルショフ, キリル
Search results:3 件 見つかりました。
ボリス・チャイコフスキーの作品は、21世紀になってようやく旧西側でも、広く聴かれるようになり始めました。交響曲第1番は、師匠であったショスタコーヴィチが高く評価し、ムラヴィンスキーに初演を推薦していたというエピソードからもうかがわれるように(実際はジダーノフ批判の影響でお蔵入り)、ソヴィエト・サウンド満載の作品となっており、とりわけその筋のファンには堪えられない魅力を持っていると申せましょう。「舞踏会のあとに」は、放送劇のために書かれたより大衆的な作品で、ボリスの表記を忘れると、19世紀のチャイコフスキー(血縁はなし)の作品と間違われてしまいそうなナンバーもあります。(2007/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570195 |
ボリス・アレクサンドロヴィッチ・チャイコフスキーは、ロシアの作曲家ですが、あのピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとの親戚関係はありません。彼はロストロポーヴィチとも親しい交友関係があり、多くのチェロ用作品をロストロポーヴィチに献呈しています。またロシアでは今でも人気のある作曲家で、このNAXOSからも交響曲(8.557727)とピアノ作品集(8.570195)がリリースされています。彼は1954年から1958年の間に、アンデルセンの話に基づいた5つのラジオ・ドラマ用付随音楽を作曲しました。しかし、このスコアは作曲家が急死した7年後に失われてしまい、それは2003年まで発見されることがありませんでした。ここではその中から3組を取り上げ、もう一度音として蘇らせています。管弦楽作品ではかなり晦渋な作風を見せる人ですが、このおとぎ話のための音楽はとてもわかりやすいもので、とりわけ今回の演奏では歌の部分を全て削除して音楽のみを再現、この無垢な世界を再現することに成功しました。(2010/05/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572400 |
チャイコフスキーと言っても、あの「悲愴交響曲」の作曲家ではありません。モスクワ音楽院でピアノをレフ・オボーリン、作曲をヴィッサリオン・シェバリーン、ニコライ・ミャスコフスキー、ドミートリイ・ショスタコーヴィチに師事し、20世紀後半のロシアを代表する作曲家となりました。名チェリスト、ロストロポーヴィチは彼の作品を高く評価し、アメリカにも紹介したのですが、残念ながらアメリカでの評判はイマイチでした。しかし最近では復興の兆しが見え始め、日本でも彼の作品を愛するファンは多いようです。お聴きいただければわかる通りかなり硬派の作品が多いのですが、バラライカの小品で見せる想像以上の人懐こさを目の当たりにすると、彼に対する見方が180度変わるかもしれません。(2009/10/28 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0046 |