モリナーリ, パオラ・ヴァレンティナ
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バロック後期イタリアの作曲家アンドレア・ステファノ・フィオーレ。彼が活躍した時代のローマでは様々なジャンルの文化人が発足させた「アカデミア・デル・アルカディア」が、文化や芸術の交流などに力を尽くしていました。このアルバムでは、その団体のメンバーとして活躍するとともに、トリノの宮廷楽団の指揮者を務めたフィオーレの「ソプラノ独唱のためのカンタータ」を中心に、同時代の作曲家でトリノの宮廷でフィオーレの後任を務めたジャイの知られざる作品を併せて収録。ギリシャ神話の物語と音楽の融合を図ったアカデミア・デル・アルカディアの精神が窺える見事な作品が楽しめます。独唱は、ミラノ生まれのソプラノ、パオラ・ヴァレンティナ・モリナーリ。数多くのオペラの舞台を踏み、バロック音楽の解釈にも秀でています。(2024/06/21 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS8027 |
【暗殺された天才作曲家、晩年の異形の大作に臨むマーレ・ノストルムの最新録音】モンテヴェルディとヴィヴァルディの間、中期バロックのイタリアを代表するほどの名匠のひとりでありながら、体系的紹介が意外になされてこなかったアレッサンドロ・ストラデッラ。その数ある宗教音楽劇を毎年のように発掘・録音しつづけてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者アンドレア・デ・カルロは今回、放縦な生活がたたった作曲家が刺客の手に倒れる3年前、終焉の地ジェノヴァで披露した長大な音楽喜劇をとりあげます。自身の家庭教師トラスポロに恋してしまった貴婦人アルテミジアに思いを寄せるニーロとチーロの兄弟を横目に、トラスポロは密かに思いを寄せている小間使いのデスピーナと愛を育み、アルテミジアは大騒動の末に兄弟のひとりと結ばれる……厳選された登場人物のやりとりを、通奏低音に数多くの撥弦楽器・弓奏低音弦楽器を配した独特の編成で起伏ゆたかに彩ってゆく濃密な演奏内容は、まさにイタリア古楽界の猛者集団ならではのドラマにあふれています。カヴァッリ亡き後のイタリアで、ダ・カーポ・アリアが定着する前に花開いた過渡期特有の面白さをご堪能ください。(2020/10/23 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A475 |
【17世紀イタリア屈指の名匠を追うシリーズ、新発見オペラの起伏に富んだ物語を生々しく!】モンテヴェルディの歿年に生まれ、カヴァッリやチェスティが第一線を退く頃に華々しい活躍でイタリア音楽界を盛り上げながらも、男女問題で逃亡者となり、暗殺者の手にかかって短い生涯を終えたアレッサンドロ・ストラデッラ。その作曲活動の偉業に本格的に光が当てられるようになったのは20世紀後半になってのことですが、数十年におよぶ研究と演奏実践の積み重ねの末、ここ数年はイタリア古楽界の硬派古楽団体アンサンブル・マーレ・ノストルムが、再評価に新たな活況をもたらす体系的録音を続けているのが頼もしいところです。同国の古楽シーン最先端を担うレーベルの一つArcanaからこのたび新たにリリースされるのは、つい最近まで全く存在が知られていなかった1676年初演のオペラ《恋愛と偽り》。オペラはこれまで1680年前後のジェノヴァ時代の作品しか注目されていなかったストラデッラですが、その前史ともいえる1670年代、従来知られていたような小規模作品ばかりでなく全3幕もの大作を書いていた事実の判明は、この作曲家の活動史再考の大きな一歩になりました。アラブ世界の片田舎を舞台に、妖精たちが羊飼いたちと入り組んだ恋のいざこざを繰り広げてゆく全3幕の充実した物語を通じて、繊細な詩句の味わいをみごと音楽で捉えてゆくストラデッラの手腕が、デ・カルロが巧みなリードで盛り上げる精鋭弦楽器奏者たちと俊才歌手たちによって色鮮やかに蘇ります。解説も充実しており(英・仏・伊)、イタリア17世紀音楽史を知るうえで見逃せない新録音の登場です。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A493 |