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デンク, ジェレミー

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    ヴィヴィッド・ヴィオラ

    ヴァイオリンほど華やかではなく、チェロのような存在感はなく、コントラバスのようにジャズなどでも活躍することはなく、とにかく「地味な弦楽器」として扱われてしまうヴィオラ。しかし豊かな表現力と、味わい深い音色を持ち、オーケストラの中でも「中音域を支える立役者」として大切な役割を担っています。古典派以前の時代には、ヴァイオリンやチェロのようには独奏楽器として扱われることはあまりありませんでしたが、20世紀になると自らが優れたヴィオラ奏者だったヒンデミットを筆頭に、「ヴィオラのための作品」は数多く書かれており、現代ではコンサートホールでも中心的役割を果たすことができるようになりました。このアルバムではテレマンからウォルトンまで、多彩な作曲家によるヴィオラ作品を聴くことができます。(2019/08/30 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.578186

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    シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲/ナポレオンへの頌歌/ワルシャワの生き残り(クラフト)

    あのハイフェッツでさえ、演奏を断ったという超難曲がこのシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲です。厳格な十二音技法によって書かれているため、口ずさめるような美しいメロディーは皆無と言えますが、神経を揺さぶられるような音の繋がりを聴いているうちに、ある種の快感を覚える人も多いでしょう。他には、この技法を一層押し進めたような難解な声楽曲を収録。クラフトの的確な棒はここでも健在です。(2008/12/10 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557528

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    ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲/2台のピアノのためのソナタ/レクイエム・カンティクルス(フラウチ/デンク/フィルハーモニア管/クラフト)

    ストラヴィンスキー(1882-1971)晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レクイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムとイサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイコフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が見事です。(2011/06/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557532

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    ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番、第2番/ヴァイオリン・ソナタ第1番(ヴィオラ編)(ディアス/デンク)

    もともと渋い作品を書いていたブラームスですが、晩年になってその傾向は一層強まりました。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもあります。その少し前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念するのですが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが芽生えます。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲op.114とクラリネット五重奏曲op.115、そしてクラリネット・ソナタop.120でした。1895年1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピアノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として作曲家自身の手で編曲が行われました。まるで秋の高く澄みきった空を思わせる深い曲調が今でも広く愛されている名曲です。ヴァイオリン・ソナタ第1番の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲によるものです。移調されているせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されています。(2010/06/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570827