グルベンキアン管弦楽団
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スペインの音楽はバロック期から現代作品まで、日本でも広く知られていますが、その隣の国「ポルトガル」の音楽については、せいぜい民族音楽"ファド"が知られている程度です。クラシック音楽の作曲家にしても、名前はほとんど出てきません。そんなポルトガルの音楽、NAXOSではフレイタス・ブランコやロペス=グラーサらの作品を積極的にリリースし、普及に努めています。今回はチェロと管弦楽の協奏的作品をフィーチャー。ロストロポーヴィチの委嘱により作曲された、極めて陰鬱な雰囲気を持つグラーサの「室内協奏曲」、フレイタス・ブランコとルイス・コスタののロマンティックな作品など、各曲の作風も様々です。コスタの「ポエマ」とサントスの協奏曲は世界初録音です。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573461 |
ポルトガルの現代作曲家、ルイス・ティノコ(1969-)による"不可思議な音の世界"にご案内いたします。フランス印象派の残滓とブラジルのジャズの香り、官能性と郷愁。これらが入り混じった音楽は、これらの曲に初めて触れた人にも強烈な印象を残すことでしょう。エキゾチックで夢幻的な音の戯れ、時折訪れる破壊的なリズム、これらが混沌とした音の中に溶け合う様子は、まるで大きな望遠鏡で銀河を眺めるかのように茫洋としたものです。ソプラノ独唱を伴う3つの作品は、それぞれ違う歌手を起用することで、味わいの違いを引き立てています。実験的な手法を用いながらも、根源的な美しさを追求するというこの作曲家の独自性が良く表れた曲集と言えるでしょう。(2013/06/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572981 |
このレクイエムの作曲家である、アントニオ・ピーニョ・バルガス(1951-)は実はポルトガルでも有数のジャズ・ピアニストとして知られている人です。彼のジャズ・アルバムは世界中で高い人気を得ていて、その音楽もアルデッティ四重奏団をはじめとした、様々な演奏家によって演奏されています。しかし、この「レクイエム」は極めてシリアスな音楽であり、これまでのキリスト教に基づいた過去の作品だけでなく、もっと人間の根源にあるもの…これは先史時代の恐怖と畏れなども含めた「死」というものへの畏敬の念が込められた作品と言ってもよいのかも知れません。曲は捉えようによっては、素晴らしくドラマティックであり、まるで映画音楽のような迫力をも有していますが、これも受け入れるべきものなのでしょうか。悲しみの中を漂うかのような「涙の日」、語りかけてくるかのような「サンクトゥス」などに独自の美を見出すことも可能です。「ユダ」はもっと現代的な響きを持った音楽で、テキストは4つの福音書から取られています。普遍的な言葉を音楽に載せながらも、幾多の理由から、ソリストを使わずに合唱のやりとりで物語を進めていく様子は確かに見事としかいいようがありません。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573277 |
1977年ポルトガル生まれの作曲家ヴァスコ・メンドンサの作品集。彼は作曲家としてスタートした時から「ドラマ、儀式、メカニズム」という3つの強迫観念に取りつかれており、これらは全て連動して自身の作品に影響を及ぼしていると語ります。このアルバムの作品は、全て自分自身への手紙のようなものであり、抽象的な概念と、実際の世界とのギャップを埋めるべく作曲したのだそうです。冒頭のピアノ協奏曲は、圧迫感を与えるピアノを単なる「音の出る機械」として捉えることで威圧感を克服しようとします。3つの部分で構成された「Group Together, Avoid Speech」はグルペンキアン管弦楽団の創立50周年記念の作品。9人の首席奏者たちのために書かれています。「Unanswerable Light」は瞑想的な作品。作曲家の亡くなった友人のための記念碑です。ピアノ協奏曲でソロを務めるのは名手ムラロ。普段は抒情的な演奏をするピアニストですが、ここでは一途にメカニカルな表現を追求しています。(2019/11/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579025 |