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ヴィッヒ, ギュンター

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    C. シュターミッツ:チェロ協奏曲第1番、第2番/協奏交響曲 ニ長調(ロシュ/グレーリンク/コッホ/カペラ・コロニエンシス/ヴィッヒ/クーロー)

    マンハイム生まれの作曲家、カール・シュターミッツ(1745-1801)の作品集です(もともとチェコ系の出自ということもあり、最近はカレル・スタミツと表記されることもあります)。彼は父ヨハンから音楽教育を受け、1770年からヴァイオリニストとして活躍、同時に作曲家としても多くの作品を残しています。管楽器を主体とした室内楽曲が主に知られていますが、ここに聴けるような協奏曲や交響曲も50曲以上手掛け、その上品かつ優雅な作風は「マンハイム楽派」を代表するものとして広く愛されています。この演奏はカペラ・コロニエンシスが設立されて間もない1958年に録音された音源も含むもので、当時まだ確立されていなかった「古楽奏法」を模索している様子を伺い知ることもできる貴重な1枚と言えるでしょう。(2011/01/26 発売)

    レーベル名:Phoenix Edition
    カタログ番号:Phoenix194

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    ダッラーバコ:弦楽のための協奏曲集 - Op. 2, 6 (カペラ・コロニエンシス)

    エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742)はヴェローナに生まれ、ミュンヘンに没した後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニストです。トレッリに学び、1704年にチェロ奏者としてミュンヘン宮廷の室内楽団に参加しました。初期の作品はイタリアの様式に基づいているのですが、後にフランスのギャラント様式を取り入れたものへと変化しています。彼の生涯も波乱にとんだもので、スペインの継承戦争のために主君マクシミリアン2世が亡命、楽団員も同行したり(彼の息子は亡命地ブリュッセルで誕生しています)、1726年主君が交代してからは、彼の影響力が低下したり、と周囲に振りまわされることも多かったようです。とは言え、彼の音楽はとても明るく、常に優美です。簡潔であり、バロックから古典派への橋渡しとしての重要な一端を担っていることは間違いありません。(2011/01/26 発売)

    レーベル名:Phoenix Edition
    カタログ番号:Phoenix190

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    ファッシュ:管弦楽作品集(カペラ・コロニエンシス)

    「ライプツィヒの聖トーマス教会の学校でクーナウに学び、ボヘミアのモルツィン伯爵の楽長、ツェルプストの宮廷楽長などを歴任、多数の教会音楽、器楽曲を作曲」と音楽辞典にあるファッシュ。当時の楽壇からも非常に高い評価を受けていて、かの大バッハもファッシュの作品を多く写譜し、自らの音楽性の向上に役立てていたようです。そんな彼の作品、とても自信に満ちた男性的な表情を湛えています。とりわけ、管楽器の扱いが素晴らしく、このアルバムの中の2つの協奏曲での独奏楽器の活躍ぶりには目を見張るものがあるでしょう。ちなみに当時の「序曲」は組曲であり、付随音楽というわけではありません。(2011/01/26 発売)

    レーベル名:Phoenix Edition
    カタログ番号:Phoenix191

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    ヘンデル:カンタータ「アポロとダフネ」(カペラ・コロニエンシス/ヴィッヒ)

    1710年に作曲された、ヘンデル(1685-1759)の世俗カンタータ「アポロとダフネ」は、当時彼を庇護していた2人の後援者の後押しに拠って書かれた魅惑的な作品です。一人はメディチ家最後のトスカーナ大公となった、ジャン・ガストーネ・メディチ(1671-1737)で、もう一人は後にイギリス王ジョージ1世となるゲオルク・ルートヴィヒでした。この曲のモデルになったのは、ガストーネ・メディチと、その妻であるアンナ・マリア・フランツィスカでしたが、実際のメディチは、アポロとは似ても似つかないほど太っていたようです。ここでは名ソプラノ、ヘレン・ドナートと、こちらも情感豊かなバリトン、クリストフ・ルンゲの独唱で愛のドラマをじっくりとお楽しみください。(2011/01/26 発売)

    レーベル名:Phoenix Edition
    カタログ番号:Phoenix192

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    ラファエル/ノイマイヤー/バウスネルン/ヘルム:テノールのための作品集(ヴンダーリヒ)

    若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。(2019/06/21 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19075CD