カヤレイ, ロロンス
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フランスで生まれ、6人組の中心人物であったオネゲルは、専ら大規模なオラトリオや管弦楽作品などでその作品が知られますが。ここで聴くヴァイオリン・ソナタではかなり内省的な一面を見せてくれるかのようです。彼は生涯にヴァイオリン・ソナタを4曲(番号付きはそのうち2曲)作曲し、その時期はおよそ30年にまたがっています。最初に書かれた番号なしの二短調のソナタは、まだ調性を保っており、先人の影響下にあることが良くわかります。しかし、その4~6年後に書かれた第1番のソナタは調性も付されることなく、独自の道を歩み出したオネゲルの姿が見えてくるかのような仕上がりです。とは言え、やはり随所に見られるノスタルジックな味付けは、彼の心情を表しているかのようです。1919年に書かれた第2番も、流動的な旋律に織り込まれた感傷的な気分が耳に残ります。1940年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも、身の引き締まるような厳しい音の中に、やはりどことなく懐かしげな感情が織り込まれています。1742年製のグァルネリを存分に歌わせるカヤレイの妙技にしばし心奪われてください。(2011/02/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572192 |
フランス系ロシア人カトゥアール(1861-1926)は、いくつかの美しいピアノ曲で知られる作曲家です。若い頃ベルリンでワーグナー派のピアニスト、カール・グリントボルトに学んだため、ワーグナーの影響を強く受けてしまった彼。残念なことに、当時のロシアではワーグナーの作風が嫌われる傾向にあったため、リムスキー・コルサコフら最先端の作曲家たちは、彼を認めることはありませんでした。しかし唯一、チャイコフスキーだけはカトゥアールを認め「強力な創造的才能を有している」と評価したとされています。そんなカトゥアール、作品の中心を占めるのは前述の通りピアノ曲ですが、いくつかのヴァイオリン曲も残しています。とりわけ「ソナタ第1番」は、壮大な楽想と溢れるメロディに満ちた作品です。単一楽章で書かれた「第2番」もタイトルの"詩"が示すとおり、夢幻的な雰囲気を持ち、またどこかフランス印象派の影響も感じさせる魅力的なソナタです。(2016/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573345 |
スイスで活躍した作曲家ヨアヒム・ラフ。若い頃、フランツ・リストの助手としてオーケストレーションの腕を磨いたのち独立、交響曲作曲家として名声を確立しました。有能なピアニストでもあった彼は、多くのピアノ曲も残していますが、ヴァイオリンにも興味を示し、最も知名度の高い「カヴァティーナ」を始めとした20作を超える作品を書いています。野心的な作風による第1番のヴァイオリン・ソナタは1853年頃に完成されましたが、それ以前にもいくつかの小品が作曲されており、そのどれもがサラサーテによって絶賛されたほどの仕上がりを見せるなど、ラフがヴァイオリンに寄せる愛情の深さは計り知れません。1858年に作曲された第2番は更に独自の作風が確立されており、1862年に初演されるやいなや大人気を獲得しています。美しい旋律がふんだんに用いられた魅力的な作品をスイスのヴァイオリニスト、ロロンス・カヤレイが共感溢れる演奏で聴かせます。(2019/09/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573841 |
スイスで活躍した作曲家ヨアヒム・ラフ。若い頃、フランツ・リストの助手としてオーケストレーションの腕を磨いたのち独立、交響曲作曲家として名声を確立しました。現在ではピアノ曲の作曲家として知られますが、若い頃に技術を習得したヴァイオリンのためにも重要な作品を残しています。この第2集には1865年から1868年に書かれた3曲のソナタを収録。冒頭の第3番は、当時名を馳せていたヴァイオリニスト、フェルディナンド・ダヴィッドに捧げられ、1866年の初演時に高く評価されました。全編、明るく軽快な楽想に彩られています。次の第4番は単一楽章で書かれたコンパクトな曲。ラフにしては珍しいタイトルを持つ作品で、極めてシンフォニックなスタイルで構成され、目まぐるしい展開を見せます。最後の第5番は再び4楽章で構成されており、全編抒情たっぷりの旋律で満たされたラフらしい作品となっています。今作でもスイス出身のヴァイオリニスト、カヤレイが共感溢れる演奏を聴かせます。(2019/11/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573842 |
フェルディナンド・レバイ(1880-1953)はウィーン生まれの作曲家。10歳の時にハイリゲン・クロイツ修道院に入り、5年間に渡り歌手になるための音楽教育を受けました。その後はヨーゼフ・ホフマンのピアノ教室に参加、ウィーン音楽院でローベルト・フックスに作曲を学び「ブラームス賞」など多くの賞を受賞しています。音楽院を卒業してからは作曲家として活躍を始め、オペラ、交響曲、協奏曲、歌曲など、600曲に渡る作品を書き上げました。レバイはことのほかギターの音色に愛着を持っていたようで、歌曲の伴奏にも、ピアノだけではなくギターを用いることが多かったようです。このアルバムにはギターを伴奏に用いたレバイのヴァイオリンとヴィオラのためのソナタを全て収録。民謡を効果的に用いた旋律を、カヤレイとコークが情感豊かに演奏しています。(2020/07/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573992 |