パース, エリック
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この胸を切り裂くかのような悲痛な2つの歌曲集。どちらもナチスの迫害を生き延びた人々の激情、脆弱な希望、そして絞り出されるかのような幽かなユーモアを織り交ぜたテキストによるものです。2004年11月8日に英語ヴァージョンが世界初演された「キャンプの歌」は2003年のピューリッツァー賞のノミネート作品です。曲自体は、どこかマーラーの「子どもの不思議な角笛」を思わせる素朴でアイロニカルなもの。ちょっと聴いただけでは、どちらかというと明るさが勝っていているような印象を受けますが、「本当に悲しい時には涙も出ない」と言われるように、どの曲にも執拗なまでの生への渇望が込められているのです。2008年5月12日に世界初演された「ゲットーの歌」はユダヤの音楽家&詩人モルデカイ・ゲビルティヒの詩による歌。やはり静かな怒りに燃える、心がずっしり重くなる歌曲集です。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559641 |
なんといっても興味深く、かつ面白く聴けるのは、あのリンカーンによる世紀の「ゲティスバーク演説」に、音楽をつけてしまった「この聖なる地」でしょう。荘重な序奏からしてワクワクさせられ、厳かな演説開始部、その後怒涛のオーケストラ間奏部や緩徐的な部分など、あの手この手を効果的に取り混ぜ、最後はやりすぎなぐらいの圧倒的クライマックスを迎えます。こんなにカッコいい音楽をつけてもらって、リンカーンも本望のことでしょう!? 同じく奴隷解放運動に関連した小説「アンクル・トムの小屋」を下敷きにした、バレエ「トム」のための音楽も、魅力的なリズムと演奏効果に富んだ佳品です。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559156 |