オールバニ交響楽団
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アメリカ、フィラデルフィア生まれの作曲家アーロン・ジェイ・カーニス(1960-)は、同世代の作曲家の中でも最も重要な位置を占める一人とされています。様々な賞を獲得していますが、中でも2002年のグロマイヤー賞を最年少で受賞したことは大きな話題となりました。彼の作品は「新調性音楽」として分類され、これは20世紀を席巻した無調、12音音楽のような難解な旋律ではなく聞きやすく耳になじみやすい旋律を追求したもので、古典的な作曲技法を下敷きにした上で、新たな方向を模索するという、現代人にとっても、ある意味親しみやすい音楽なのです。「3つの味」は彼が外食するとき、色々な味を楽しみたいという気持ちをそのまま音にした作品で、もともとはトイピアノのために書かれています。ここではグランドピアノのために改編されたヴァージョンが演奏されています。いらいらするような「オスティナート」、ペルト作品を思わせる「子守歌」、ジャズ風味の「青い渦巻き」とエキセントリックでラジカルな音楽です。ヴァイオリニスト、エーネスと、カーニスの父の思い出のために書かれた「2つの楽章」、ガーシュウインのオマージュである練習曲第3番。どうぞ、じっくり聞いてください。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559711 |
グラミー賞を始めとした数々の賞を総なめにしている、現代アメリカ最高の作曲家コリリアーノ(1938-)。彼は過去40年間に3つの交響曲と100以上の室内楽曲、8つの協奏曲を含む数多くの作品を発表しています。しかしコリリアーノが最初に「パーカッションのための協奏曲」の作曲依頼を受けた時は恐怖すら感じたとのことで、なぜならパーカッションのほとんどはヴァイオリンやトランペットのように音を持続することがなく、またピッチを持っていないからだったそうです。しかしそれを完璧に克服した作曲家は、様々な工夫を凝らし見事な作品を書き上げました。3つの異なる素材をイメージした曲を、魅惑的なカデンツァで繋いだ音楽は「奇術師」のタイトルにふさわしい幻惑的な作品です。「ヴォカリーズ」はニューヨーク・フィルの当時の音楽監督であったクルト・マズアからの委嘱作で「ミレニアムにふさわしい作品を」という要望に応え、彼は電子楽器の多彩な音響を用いた音楽を書いたのでした。声とオーケストラ、そしてエレクトロニクス音楽の融合は、確かに新しい時代を彷彿させるものです。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559757 |
権威あるグロマイヤー賞、チャールズ・アイヴズ・リヴィング賞を獲得したアメリカの作曲家ツォンタキスによる3つの協奏曲。クラリネット協奏曲「Anasa」はオルバニー交響楽団の委嘱作品。ギリシャ語で「呼吸」を意味するタイトル通り、生命が躍動するようなリズミカルなメロディが炸裂し、第3楽章での熱狂的な盛り上がりが楽しい曲です。「True Colors-真実の色」と題されたトランペット協奏曲は2つの部分で構成されており、トランペットのファンファーレがオーケストラに反響していくような冒頭部が印象的。第2部はジャズ風です。2台のヴァイオリンが様々な絡み合いを聞かせる「Unforgettable-忘れられない」も手の込んだ作品。こちらも第3楽章はジャズ風のバラードで書かれています。全ての曲のタイトルに、作曲家自身の深い思考が込められているという、エキサイティングな作品集です。(2017/08/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559826 |
世界中が注目するグラミー賞受賞作曲家、ドアティの最新アルバムは3曲の協奏曲集。それぞれフルート、パーカッション、テューバを独奏楽器に据え、独自の音楽を展開していきます。「涙の跡」と題されたフルート協奏曲は、19世紀に故郷を追われたネイティヴ・アメリカンたちの嘆きと希望を描いた曲。最終楽章は激しいダンスで明るい希望が示唆されています。2014年、ケルンで初演された「夢の機械」は中世から続く人間と機械の関係が描かれており、多彩なパーカッションを駆使した創造力豊かな音楽が展開します。ここでソロを務めているのは名手グレニー。ドアティ自身も驚くほど素晴らしい演奏です。テューバのための「ミシシッピ川の反映」は、ドアティの子供時代に体験した、家族旅行での思い出を元にした協奏曲。流域の野生動物や、川に渦巻く霧の風景など、様々な事象が幻想的に表現されています。ソリストはフィラデルフィア管弦楽団の首席奏者ヤンツが務めています。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559807 |
エール大学でボルコムとオルブライトに音楽を師事したのち、デュティユーやアンドリーセンの音楽から刺激を受け、北米やガーナ、トラキアの民族音楽を研究するなど、幅広いジャンルから影響を受けたというバーメル。折衷的なスタイルによる多彩な作品を生み出しています。彼が取り組む「ミグレーション」はウィントン・マルサリスの委託によるシリーズで、アメリカの現代画家ジェイコブ・ローレンスの絵画からインスパイアされたもの。ジャズをベースに、バーメルの音楽的思考がモザイクのように組み合わされた楽しい作品です。自身が優れたクラリネット奏者であるバーメルは見事なパフォーマンスも聴かせます。他にはボサノヴァ風の「9月の海」、バーメルが尊敬するバルトークの影響を受けたリズミカルな「叫び、ささやき、痕跡」の2作品が収録されています。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559871 |
グラミー賞とピューリッツァー賞を獲得、現在アメリカで最も知られる作曲家であるラウズ(1949-)の作品集です。1949年にボルティモアで生まれ、様々なジャンルの音楽を身につけたという彼について、ニューヨーク・タイムズ紙では「周囲の記憶に最も残る音楽を書く人」と紹介していますが、確かにそれは当たっています。1986年から1989年までボルティモア交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務め、現在ではジュリアード音楽院で作曲を教えているというラウズの作品はウィット、ジョーク、神聖な物、ロック、その他たくさんの要素で構成されているのです。ピアノ協奏曲「シーイング」は名手エマニュエル・アックスに捧げられた作品で、"まじめな現代音楽"の中に紛れ込んでいるのは、明らかにシューマンの協奏曲の断片です。彼はシューマンが陥った精神的崩落と、1960年代のロック・グループ「モビー・グレープ」のギタリスト、スキップ・スペンスの錯乱を重ね合わせることで、この曲のアイデアを得たのだそうです。もちろん曲全体には酩酊しているような不思議な雰囲気が漂っています。もう一つの「カビール讃歌集」というのは、名ソプラノ、ドーン・アップショウのために作曲されたもの。偉大なるインドの詩人カビールの詩に感銘を受けたラウズは、1972年に一度この詩を用いた歌曲を書いたそうですが、それは発表されず、この「讃歌集」として昇華させたといいます。難解さが知られるカビールですが、この音楽は美しいものです。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559799 |